技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車排出ガスのクリーン化と排出ガス用触媒の技術動向・評価分析

自動車排出ガスのクリーン化と排出ガス用触媒の技術動向・評価分析

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車排出ガスのクリーン化について解説し、排出ガス用触媒の技術動向・評価分析について詳解いたします。

開催日

  • 2015年7月31日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 排気ガス浄化に関連する技術者
  • 排気ガス浄化触媒に関連する技術者、研究者

修得知識

  • OSCの評価方法、ラマン分方法の有効性等
  • 排ガス浄化触媒における省貴金属化に関する研究動向
  • 貴金属触媒の解析手法

プログラム

第1部:自動車排ガス浄化触媒の現状・課題と今後の展望

(2015年7月31日 10:00〜11:20)

第2部:貴金属フリー自動車排ガス触媒の技術動向

(2015年7月31日 11:30〜12:50)

第3部:酸化セリウム自動車排ガス触媒の機能評価と動向

(2015年7月31日 13:40〜15:00)

酸化セリウムは、自動車排ガス浄化触媒の必須成分です。そのため、その機能を評価するために様々な評価手法が報告されています。重要な機能としてOSCという値がありますが、評価方法が異なる値を比較すると間違った判断をすることになります。 今回は、OSCの評価方法について理解してもらうことを目的としています。一般には、酸化セリウム種の同定にはX線回折法を使いますが、ラマン分光法も有効です。どの様な情報が得られるかについても話したいと思います。実際の研究結果に基づいた具体例を紹介します。
  1. 酸化セリウム (セリア、CeO2) の基礎知識
    1. 酸化セリウムについて
    2. 自動車排ガス浄化触媒における酸化セリウムの役割
  2. 酸化セリウム触媒の酸素貯蔵能 (OSC) の評価方法
    1. Yaoによる酸素ー水素交互パルス方法 (OSCという概念の始まり)
    2. 熱天秤 (TG) を使った方法
    3. 昇温還元法 (TPR) による方法とTPR―酸素パルス法の併用
  3. 酸化セリウム触媒のラマン分光法による評価
    1. 酸化セリウムの粒子径
    2. 元素添加による酸化セリウム中の酸素欠陥
  4. セリアージルコニア触媒の実施例
    1. 結晶構造に関する基本
    2. 酸化マグネシウム添加の有効性
    3. 調製における原料の違いによる効果他
  5. まとめ (動向を含む)
    • 質疑応答・名刺交換

第4部:自動車排ガス浄化触媒における希少金属低減化と評価・解析

(2015年7月31日 15:10〜16:30)

近年、世界各国での排出ガス規制が強化されているなか、希少金属の省資源化が強く求められている。自動車排ガス浄化触媒では貴金属が必須成分であり、その低減が喫緊の課題である。本講演では、貴金属の省使用化のための鍵となる酸化物との相互作用および異種金属との複合化について演者らの研究成果を中心に紹介する。
  1. 自動車触媒の課題
  2. 酸化物との相互作用を活用した省貴金属化
    1. 担体の酸塩基特性の影響
    2. 希土類酸化物添加によるロジウムの三元触媒性能への影響
  3. 異種金属との複合化による省貴金属化
    1. イリジウムとの複合化によるロジウム三元触媒の性能改良
    2. 白金とパラジウムを複合化したディーゼル酸化触媒
  4. COをプローブ分子とする貴金属触媒の解析
    1. 貴金属分散度の評価方法
    2. 貴金属粒子の表面解析:吸着CO種のIR測定を中心に
  5. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 堂坂 健児
    本田技研工業株式会社 統合地域本部 日本統括部 地域事業企画部 地域環境戦略課
    課長
  • 阿部 英樹
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点 水素製造触媒材料グループ
    グループリーダー
  • 角田 範義
    豊橋技術科学大学 工学研究科
    教授
  • 羽田 政明
    名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 燃料電池・水電解の基本を電気化学の基礎から学ぶ1日速習セミナー オンライン
2024/12/6 高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向 オンライン
2024/12/7 自動車用パワーエレクトロニクスの基礎と技術動向 東京都 会場
2024/12/9 カーボンリサイクルに向けた低エネルギーCO2回収 (DAC) 、燃料合成、燃料利用技術の開発動向 オンライン
2024/12/9 EVの熱マネジメントシステムと冷却・加熱技術 オンライン
2024/12/12 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/13 メタネーションの要素技術と現状の課題、産業実装への展望 オンライン
2024/12/23 有機電解合成入門 オンライン
2024/12/24 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2024/12/27 有機電解合成入門 オンライン
2025/1/8 車載半導体の基礎体系から開発環境・設計技術・量産品質確保の注意点 オンライン
2025/1/16 FT合成による液体燃料の製造とその触媒技術 オンライン
2025/1/16 メタネーションの技術動向、事業化展望と企業の取組み オンライン
2025/1/16 自動車の騒音・振動の低減技術と予測・対策手法 オンライン
2025/1/21 触媒の各種評価・解析技術、反応性予測とその応用 オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/21 真空プロセスで取り扱う化学物質の危険性と安全対策 オンライン
2025/1/22 窒素酸化物 (NOx・N2O) の発生メカニズムと抑制技術 オンライン
2025/1/28 二酸化炭素の有効利用技術とその最新動向 会場・オンライン
2025/1/28 窒素酸化物 (NOx・N2O) の発生メカニズムと抑制技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/4/20 触媒からみる炭素循環 (カーボンリサイクル) 技術 2021
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2020/11/30 触媒の劣化対策、長寿命化
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/9/29 触媒からみるメタン戦略・二酸化炭素戦略
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望