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高分子溶液の相分離とゲル化のメカニズム

基礎から良くわかる

高分子溶液の相分離とゲル化のメカニズム

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、高分子溶液の相分離の基礎から解説し、ゲル化のメカニズムについて詳解いたします。

開催日

  • 2015年4月23日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 高分子溶液における種々の相転移 (特に相分離) の特性
  • 溶解現象の基本原理
  • ゲルとゲル化点に関する基礎知識
  • 高分子溶液のゲル化メカニズム
  • ゲル化点の同定法
  • 高分子溶液やゲルの粘弾性
  • 相分離や溶解性の予測技術
  • 複雑な相図の読解技術
  • 粘弾性データの読み取り方
  • 分子構造から物性を予測する方法

プログラム

 高分子溶液の相分離やゲル化は合成、輸送、成形加工などの過程で思いがけなく起こる予測し難い現象である。
 本講では高分子間相互作用に注目して溶液の状態変化を調べることにより、高分子系の溶解性やゲル化の特性を分子論的視点から理解する。これをもとに、相分離・ゲル化を積極的に用いた感熱性、相溶性、流動性、粘弾性などの制御による高分子の応用の可能性を探索する。

  1. 高分子溶液の特性
    1. 分子量と高分子性
    2. 高分子溶液の相転移概観 (結晶化、ガラス転移、ゲル化)
    3. 高分子量領域での極限則 (上限則)
    4. 蒸気圧と浸透圧、第2ビリアル係数
    5. ランダムコイルとその拡がり (ガウス鎖、フローリ則、膨潤鎖と凝縮鎖)
    6. コイル-グロビュール転移
    7. 重なり濃度と準濃厚溶液 (溶液のスケーリング理論)
    8. 高分子溶液の粘弾性 (極限粘度数、剪断速度依存性、溶液の複素弾性率、鎖の絡まり合い)
  2. 高分子溶液の相分離
    1. 高分子の溶解性を決める因子
    2. 相分離の基本タイプ (UCST、LCST、LOOP)
    3. 相分離の分子論 (フローリ理論、カイパラメータ、溶解度パラメータ、VLBW現象論)
    4. 高分子非水 (有機) 溶液のUCST
    5. 高分子水溶液のLCST
    6. ランダム水和と協同水和 (感熱性、鋭いC-G転移、平らな曇点曲線)
    7. 多成分高分子溶液 (三角相図の読み方)
    8. 混合溶媒、選択吸着 (共良溶媒、共貧溶媒、臨界溶媒)
  3. 高分子溶液のゲル化
    1. 溶液中における高分子の会合
    2. 化学ゲルと物理ゲル (架橋の相違点)
    3. ゲル化に導く分子間架橋 (水素結合、疎水凝集、微結晶化、ガラス化、クーロン力)
    4. 相分離とゲル化の干渉 (3つの基本タイプ)
    5. ゲル化点と架橋構造 (パーコレーション、架橋多重度、架橋長、有効鎖、ネットワーク構造)
    6. 水素結合性高分子のゲル化 (水素結合超分子、バイオポリマーゲル)
    7. 疎水化水溶性高分子のゲル化 (会合高分子、テレケリックポリマー)
    8. 物理ゲルの粘弾性 (鎖の組み替え、シックニング、応力極大、流動硬化、流動破壊)
    • 質疑応答・名刺交換
      ※時間制限により一部割愛や項目順不同となるかも知れません。

講師

会場

東京流通センター

2F 第4会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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受講料

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: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
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