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ヒト代謝物の構造解析・同定と安全性評価および申請戦略

ヒト代謝物の構造解析・同定と安全性評価および申請戦略

~得られた結果を開発および申請にどのように生かしていくか~
東京都 開催 会場 開催
  • 代謝問題の解決・構造解析・定量およびヒト代謝物の評価
    • 開発段階における申請データの取り方
    • 各段階において要求される構造解析のスピードと精度、その範囲とは
    • 化学構造の変換により代謝問題を解決する手法
    • 得られた結果を新医薬品の開発および申請にどのように生かしていくか

概要

本セミナーでは、代謝物の構造解析と同定について、化学構造の変換により代謝問題を解決する手法 (SMRの構築) から評価法・分析法、さらにはガイドラインまでわかりやすく解説し、ヒトにおける代謝物をどのように評価していくか、得られた結果を新医薬品の開発および申請にどのように生かしていくかについて詳解いたします。

開催日

  • 2014年10月9日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 医薬品の開発および申請に関連する研究者、品質担当者

修得知識

  • 開発段階における申請データの取り方
  • 要求される構造解析のスピードと精度・範囲
  • 代謝問題の解決法
  • 得られた結果の新医薬品の開発および申請への生かし方

プログラム

第1部 (2014年10月9日 10:30〜13:00)

ヒト代謝物の構造解析と同定 ~要求される構造解析のスピードと精度、その範囲への対応~

ヒト代謝物の構造を解析、同定することは医薬品開発にとって大きな意義を有する。探索段階では、代謝安定性改善の手がかりとしてのSMR (Structure Metabolism Relationship) の構築、開発候補品の選定、活性代謝物問題の対策などに活用され、また、開発段階では申請データの取り方に至るまで影響は大きい。代謝物の構造解析と同定業務は、探索から開発までの各段階において、要求される構造解析のスピードと精度、その範囲 (網羅的に行うかどうか) は異なっており、これらは戦略的に行う必要がある。また、医薬品の分子サイズにより、構造解析の方法や戦略も異なる。
本講座では、代謝物の構造解析と同定について、化学構造の変換により代謝問題を解決する手法 (SMRの構築) から評価法・分析法、さらにはガイドラインまでわかりやすく解説する。

  1. (はじめに)
    • 変化する医薬品研究環境。自分の研究は本当に役に立つものか。笑えない研究事例を紹介。
  2. 代謝物の評価系
    • 反応性代謝物も含めて
    1. in vitro 評価系
    2. in vivo評価系
    3. in silico評価系
  3. 化学構造の変換により、代謝問題を解決する手法
    • Structure Metabolism Relationship (SMR)
    • 化学構造の変換により、代謝問題を定性的・定量的に解決する手法の実戦解説
  4. 質量分析装置を用いたヒト代謝物の構造解析
    • 低分子化合物のケースのみならず、高分子化合物のケースも解説
  5. 質量分析装置を用いたヒト代謝物の定量
    • 代謝物標品がないときどのように定量するか
  6. 代謝物の安全性評価
    • ガイドライン、マイクロドージングでのMIST評価など
  7. (おわりに)
    • 開発中止率 (Attrition) の改善に向けて、動態研究から開発候補品を提案できる実力と目を養う。
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 (2014年10月9日 13:50〜16:30)

新医薬品開発におけるヒト代謝物の評価と申請戦略 ~得られた結果を新医薬品の開発および申請にどのように生かしていくか~

  • 2008年に米国のFDAよりGuidance for IndustryとしてSafety Testing of Drug Metabolitesが発表されると、新医薬品開発においてヒト代謝物評価が重要であるとの認識が高まってきた。ヒトおよび動物の代謝物評価は薬物動態試験の一環として実施されるが、ヒト代謝物の性質によっては非臨床安全性試験あるいは臨床試験を追加で実施せざるを得ない場合が生じ得る。従って、新医薬品開発において実施される臨床および非臨床の試験結果を評価する際に薬物動態試験で得られたヒト代謝物の評価結果が重要となり、ヒト代謝物の評価は新医薬品の円滑な開発に重要な役割を果たしている。本講座では、ヒトにおける代謝物をどのように評価していくか、得られた結果を新医薬品の開発および申請にどのように生かしていくかについて解説したい。

  • 薬物代謝の理解
  • ヒト代謝物評価の重要性
  • 薬物代謝と新医薬品申請
  1. はじめに
  2. 薬物代謝
    1. 薬物代謝とは
    2. 代謝経路
    3. 代謝酵素
  3. ヒト代謝物の安全性に関する規制
    1. 米国 (FDA)
    2. 三極 (ICH)
  4. 薬物代謝と新医薬品開発
    1. 新医薬品開発における薬物代謝
      1. 新医薬品開発における薬物代謝
      2. ヒト代謝物
    2. 代謝物測定
      1. 代謝物測定
      2. 測定代謝物の選定
  5. 薬物代謝と新医薬品申請
    1. 申請概要書の構成
      1. 申請概要書の構成
      2. 安全性試験
      3. 薬物動態試験
      4. ヒト代謝物
  6. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 嶋田 薫
    ラクオリア創薬 株式会社
    研究開発エグゼクティブ・ディレクター
  • 岩﨑 一秀 (岩崎 一秀)
    株式会社 新日本科学 薬物代謝分析センター
    担当部長

会場

ゆうぽうと

5F くれない西

東京都 品川区 西五反田8-4-13
ゆうぽうとの地図

主催

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受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

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