技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

原薬・中間体スケールアップの基礎とトラブル回避策

原薬・中間体スケールアップの基礎とトラブル回避策

~出発原料の決定、発熱・暴走反応、アウトソーシング時の委託先の監査~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、原薬・中間体のスケールアップをする際に行うべき事、注意すべき事、トラブルを回避しながら効率的にサンプルを供給する体制作りを基礎から解説いたします。

開催日

  • 2014年4月22日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬、ファインケミカル、関連業種の技術者、研究者、製造担当者、関連部署担当者

修得知識

  • プロセス化学の基礎
  • スケールアップの基礎
  • 改正薬事法とGMPの基礎
  • スケールアップの事例
  • スケールアップのトラブル対策

プログラム

 競争の激しい医薬品業界において原薬・中間体の遅滞なき供給は極めて重要な要件である。
 スケールアップする際に行なうべき事、注意すべき事、トラブルを回避しながら効率的にサンプルを供給する体制作りは企業の実力の見せ所でもある。
 効率的なフローシート作成の観点から何を検討すべきか、GMP対応とその詳細を解説する。

  1. プロセス化学とは、その役割
    1. プロセス化学の意味するもの
  2. プロセス開発の重要性と問題点
    1. 出発原料の決定
    2. 反応条件の改良
    3. 溶媒の選択: クラスI,II,IIIの選択
    4. プロセス開発の重要性:変更しなくてよい製造フロー確立の為に
    5. 開発ステージとサンプル供給量の関係: 何故大量のサンプルが必要なのか
  3. スケールアップの基礎
    1. スケールアップの準備と予備知識
    2. コルベンと反応釜の違い
    3. ラボでの取り組み方: ラボの重要性とデータ解析
    4. スケールアップの留意点: トラブルと事故を防ぐために
    5. 不均一系の撹拌操作におけるトラブルと対策
    6. 反応機の伝熱上でのトラブル対策
  4. スケールアップの問題点
    1. スケールアップのMerits
    2. 反応工程の簡略化: 操作性、コスト削減
    3. 反応制御と操作性の改良: 反応の危険性を避けるために
    4. 操作性の良いフローチャートとは: 安全性と生産性を確保するために
    5. 開発を行う上でのコストの問題と解決策
    6. 開発を行う上でのスケジュールマネジメント: 供給のタイミング
    7. 開発を行う上での他部署との連携・交渉術
  5. 実機を想定したダウンスケール実験の進め方
    1. ダウンスケールとは
    2. 目的と手法
    3. 評価の仕方
  6. 治験薬のスケールアップと留意点
    1. 臨床試験に使用する原薬
    2. スケールアップのポイントと留意点
  7. 改正薬事法とGMP
    1. アウトソーシングとGMP:効果的なアウトソーシングとは
    2. CMC資料 (原薬部分) の作成について
  8. 効率化とGMP:原薬GMPについて
    1. GMPの歴史と主要項目
    2. FDA-483で多い指摘とは
    3. 不純物の検出とその対策: 不純物プロファイルと重要性
    4. 品質の問題:Discrepancy-分析の重要性と信頼性
    5. ICHの歴史と目的:ICHQ9,Q10,Q11
    6. PIC/Sについて
  9. スケールアップ事例
    1. L-DOPAの合成
    2. R (+) -3-Hydroxy Pirrolidineの合成
    3. Grignard反応
  10. 結晶多形
    1. 結晶多形の要因と結晶制御について
    2. Polymorphismの確認
    3. 結晶多形の例
    4. 結晶多形に関する留意点: 多形の存在と開発方針
    5. 特許の権利化
  11. 発熱・暴走反応
    1. 発熱反応の問題: 化学反応の理解と応用
    2. スケールアップ時の発熱に関する問題点と解決法:何故事故は起こるのか
    3. 発熱反応の例と留意点: 馴染み深い反応に秘められた危険性
    4. 可燃性気体・液体及び紛体の危険性評価と防止・抑制対策
    5. 事故例
  12. 静電気対策
    1. 原因分析と対策: 安易な取り組みは災害の元
    2. 静電気発生の基礎
    3. 静電気の事故例
  13. スケールアップとトラブル対策
    1. NaHの取扱
    2. 技術の伝承
    3. 危険予知の訓練
  14. 反応安全性の検討: 社内組織の立ち上げ
  15. 委受託製造の課題と留意点
    1. 双方の利益の為に
    2. アウトソーシング時の委託先の監査について
  16. プロセス化学を取り巻く環境
    1. 世界経済状況激変とプロセス化学
  17. まとめ
  18. Q & A

会場

タイム24ビル

4F セミナールーム

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/9 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン
2024/9/9 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2024/9/10 製薬用水の基礎と実践知識を理解する講座 オンライン
2024/9/10 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/9/10 米国FDA査察の概要・役割とFDA実地査察における準備・対応及び手順書作成の留意点 オンライン
2024/9/11 事例から学ぶGMP監査に必要な監査技法・手法およびQAの基本事項 オンライン
2024/9/11 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2024/9/11 統計学が専門でない人向けのサンプルサイズ設定演習 オンライン
2024/9/11 GCP監査実施におけるQMSの考え方とCAPA作成のトレーニング方法 オンライン
2024/9/11 グローバル申請を見据えたCTD-Qの作成と各セクションの記載内容のポイント オンライン
2024/9/11 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/9/11 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2024/9/11 体外診断薬の現状と展望:技術、規制、ビジネスの最前線 東京都 会場・オンライン
2024/9/12 分析法バリデーション基礎講座 オンライン
2024/9/12 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/9/12 医薬品工場の計画・設備設計及びバリデーションの進め方とトラブル対応 オンライン
2024/9/13 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) の効率的な実施法 オンライン
2024/9/13 医薬品製造・品質管理におけるキャリブレーションシステム構築と許容値設定・DI対応 オンライン
2024/9/13 体外診断用医薬品/機器の開発・薬事・保険適用の基礎講座 オンライン
2024/9/13 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/7/27 ウェアラブル機器の開発とマーケット・アプリケーション・法規制動向
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2015/9/30 医療機器/ヘルスケア関連商品の薬事法 (薬機法) “超”入門講座【2】
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル