技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂中へのフィラー分散・充填技術

樹脂中へのフィラー分散・充填技術

~フィラーの基礎・分散モデル実験と実際・ナノコンポジット技術動向~
大阪府 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散系から、ナノ炭素粒子、セルロースナノファイバーの分散、ナノコンポジットの研究開発動向や特許・文献情報まで詳解いたします。

開催日

  • 2013年11月11日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • フィラーを使用した製品、部品の開発に携わる方
    • プラスチック
    • ゴム
    • 塗料
    • インキ
    • 化粧品
    • 食品 など
  • フィラーで課題を抱えている方
  • フィラーメーカーの研究、開発、企画に携わる方
  • 樹脂メーカーの研究、開発に携わる方
  • フィラーやプラスチックを扱う商社の方

修得知識

  • フィラーの基礎
  • 微粒子分散の基礎
  • ナノ炭素粒子、セルロースナノファイバーの分散
  • なおコンポジットの開発動向
  • 最近の特許・文献情報

プログラム

 フィラーとは樹脂 (プラスチック) の機能を高めるために充填する無機または有機性の微粒子であり、現代の科学技術を支えていると言っても過言ではない。ナノテクノロジーへの興味が高まるにつれ、粒子径はミリ、ミクロン、そしてナノと超微粒子化している。微粒子をプラスチックに高分散充填するには微粒子表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましい。
 本講座では微粒子の分散に関して基礎的知識のみならず、講師が経験した酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そしてその結果に基づいて行った重合系での微粒子分散実験につき紹介する。さらに最近、研究が活発化してきたナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーの分散、さらにそれらのナノコンポジットの研究開発動向、最近の特許・文献情報等を紹介する。

  1. フィラーの基礎
    1. フィラーとは
      1. フィラーの役割とその変遷
      2. 身のまわりのフィラー充填製品
    2. フィラーの種類、大きさとその測定法
      1. フィラーの種類
      2. 主なフィラーの製法
      3. フィラー径と粒度分布の測定法
        1. 直接観察法 (電子顕微鏡法)
        2. 間接観察 (動的光散乱法ほか)
    3. 機能性フィラー
      1. 機能性フィラー概説
      2. アンチブロッキング用フィラー技術
        1. フィルム表面と滑り性
        2. フィラー特性と透明性との関係
    4. ナノフィラー (超微粒子)
      1. ナノフィラーについて
      2. ナノフィラー充填効果とそのメカニズム
  2. フィラーの分散・凝集
    1. フィラーの分散に関する基礎
      1. フィラー分散スラリー調製方法
      2. フィラー分散を支配する因子
      3. ゼータ電位 (フィラー表面電位) 測定法
    2. フィラー分散に関するモデル実験と実際
      1. ポリエステル (PET) 中での酸化チタンフィラー分散に関するモデル実験
      2. PET重合系における酸化チタンフィラーの分散
    3. 高分散ナノフィラー充填PET開発の実際
      1. 酸化チタンナノ粒子充填PETの合成
      2. アルミナナノ粒子充填PETの合成
  3. 最近話題のナノフィラーとそのナノコンポジット研究開発状況
    1. ナノ炭素粒子
      1. ナノ炭素粒子の種類と特性
      2. ナノ炭素粒子の分散
      3. ナノ炭素粒子充填コンポジット研究動向
    2. セルロースナノファイバー
      1. セルロースナノファイバーとは
      2. セルロースナノファイバーの分散
      3. セルロースナノファイバー充填コンポジット研究動向
    • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

大阪産業創造館

5F 研修室D

大阪府 大阪市 中央区本町1丁目4-5
大阪産業創造館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/16 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2025/4/17 プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムとその事例および寿命予測法 オンライン
2025/4/17 低誘電性樹脂の開発と伝送損失の低減、高速・高周波通信への対応 オンライン
2025/4/17 透明導電膜の基礎・最新動向並びにアプリケーション展開 オンライン
2025/4/18 イオン交換樹脂を使いこなすための必須知識と応用のポイント オンライン
2025/4/18 ラジカル重合 基礎講座 オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/23 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 透明導電膜の基礎・最新動向並びにアプリケーション展開 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/5/12 イオン交換樹脂を使いこなすための必須知識と応用のポイント オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/5/15 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/5/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/12/31 導電性材料の設計、導電性制御および最新応用展開
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策