技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

がんワクチンの研究・治験開発動向と臨床試験での試験デザイン・エンドポイント設定

がんワクチンの研究・治験開発動向と臨床試験での試験デザイン・エンドポイント設定

~樹状細胞がんワクチンを中心に~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、免疫療法・がんワクチンの研究・開発の世界の動向について解説し、また、樹状細胞がんワクチンの基礎研究から、臨床応用・治療効果についても自験例を中心に詳解いたします。

開催日

  • 2013年10月31日(木) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 免疫療法・がんワクチンの研究者、開発者

修得知識

  • がんワクチンの基礎研究
  • 臨床試験での試験デザイン、評価法、エンドポイント設定

プログラム

 標準的がん治療では不充分な難治性の癌患者に対して免疫療法の開発が進められているが期待された治療効果は得られていなかった。しかしながら、近年、幾つかの第3相試験で明らかな抗腫瘍効果が認められ、2010年に前立腺癌に対する樹状細胞がんワクチンSipuleucel-T が、2011年にT細胞上に発現するCTLA-4に対する抗体医薬品Ipilimumabが米国食品医薬品局(FDA) で承認を得るに至り、がん免疫療法の研究・開発がさらに加速化されている。将来的にはCTLA-4などの免疫チェックポイント分子を制御し、がん患者の免疫抑制環境を改善する薬剤とがんワクチンを併用した複合的な免疫療法の開発が期待されているが、その為には、免疫療法を適切に評価できるバイオマーカーや評価法の開発が重要である。
 本講演においては、最近目覚ましい進歩を示している免疫療法・がんワクチンの研究・開発の世界の動向につき解説した後、演者が進めて来た樹状細胞がんワクチンの基礎研究~臨床応用・治療効果について自験例を中心に紹介し、免疫療法開発に際する臨床試験での試験デザイン・評価法・エンドポイント設定などにつき解説する。

  1. はじめに
    1. がん免疫応答のメカニズム
    2. がん免疫療法の歴史的変遷
  2. がんワクチン研究および治験の現状
    1. がんワクチンの効果向上の試み
    2. 樹状細胞がんワクチンsipuleucel-TのFDA承認
    3. その他のがんワクチンの第3相試験について
    4. がん患者の免疫抑制の解除~がんワクチンの効果を引き出すために~
      1. 免疫チェックポイント分子の阻害抗体の治験結果
         ~抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体など~
      2. 従来の化学療法剤・分子標的薬による免疫抑制解除
         ~我々の研究成果を中心に~
  3. 樹状細胞がんワクチン施行患者の後ろ向き臨床調査~自験例を中心に~
    1. 安全性と治療効果
    2. バイオマーカー (樹状細胞がんワクチンのResponderの選択は可能か?)
  4. 樹状細胞がんワクチン療法の前向き臨床試験の実際
     ~膵癌、食道癌、悪性黒色腫に対する樹状細胞ワクチンの臨床試験~
    1. 試験デザイン
      1. リクルート; Responder/Non-responder) の選別⇒バイオマーカーが必要。
      2. 標準治療無効患者を対象にしてよいのか?
      3. 化学療法剤と樹状細胞ワクチンの併用療法について
    2. エンドポイント
      1. 安全性・有効性の評価法は?
      2. 免疫学的解析の方法および結果の評価
      3. Responder/Non-responder選別のためのバイオマーカーの同定
  5. 細胞医薬品の開発に関して
    • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

タイム24ビル

4F 研修室

東京都 江東区 青海2丁目4-32
タイム24ビルの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/7/4 抗体医薬品の品質管理 オンライン
2024/7/4 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/7/4 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/7/5 基礎から学ぶラボと製造におけるCSVとデータインテグリティの実務 オンライン
2024/7/5 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/7/5 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/7/5 製造サイトにおけるデータインテグリティの実務対応のポイント オンライン
2024/7/5 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/7/8 医薬品開発における中国薬事規制・申請資料作成の留意点 オンライン
2024/7/8 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/7/8 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/7/9 医薬品におけるサンプリングの基礎知識と全梱同一性確認への対応 オンライン
2024/7/9 医薬品市場予測・マーケティング 基礎と応用 オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2024/7/9 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2024/7/9 米国での現状と展望をふまえた吸入剤/点鼻・経鼻剤の開発と評価 東京都 会場
2024/7/9 吸入剤における薬物動態と薬効:前臨床評価と臨床へのトランスレーション 東京都 会場
2024/7/9 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/7/9 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望