技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

光学用UV硬化樹脂のトラブル対策・高機能化と応用例

光学用UV硬化樹脂のトラブル対策・高機能化と応用例

~着色対策・高屈折率化・光学用粘接着剤への応用~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、UV硬化樹脂の光学用途への応用におけるトラブル対策や今話題の光学用粘接着剤への応用などを徹底解説いたします。

開催日

  • 2013年7月31日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 紫外線硬化樹脂に関連する技術者、開発者、研究者
    • ナノインプリント
    • 電子部品・光学部品などの接着・乾燥
    • 印刷インキの乾燥
    • 塗料・塗装コーティング剤の乾燥・硬化
    • 光ファイバ等の保護コーティング
    • 光造形
    • 3Dプリンター
    • ジェルネイル等の装飾品 など
  • 紫外線硬化樹脂の初心者、これからUV硬化性樹脂の開発に携わる方
  • 紫外線硬化処理で課題を抱えている方

修得知識

  • 硬化プロセスと着色の関係について (着色が少ない硬化プロセス)
  • 用途に応じたUV硬化樹脂の選び方

プログラム

 UV硬化樹脂の光学用途への応用例として、ハードコート、反射防止、レンズシート、タッチパネル用OCA等が挙げられる。これらの用途では、得られる硬化物は着色が少ないことが重要である。一般に、着色原因となる物質は、吸光係数が大きいため、樹脂中にごくわずかしか含まれず、化学的分析手法では原因を特定できないことも多い。
 したがって、着色トラブルを防ぐためには、あらかじめ着色原因となる化合物をフォーミュレーションに持ち込まないことと、より着色を起こしにくい硬化プロセスを用いることが重要である。
 また、光学用途では屈折率制御を求められることも多いが、アプリケーションに応じた高屈折率化手法・硬化方法を選択しなければ、硬化不良や着色が問題となることもある。
 本セミナーでは、UV硬化樹脂をはじめて取り扱う方や、これから光学用UV硬化樹脂の開発に取り組む方を対象として、UV硬化樹脂の分類と特徴、着色原因と対策、一般的な高屈折率化手法について述べ、UV硬化型反応性ポリマーを用いた光学用粘接着剤の開発事例を紹介する。

  1. UV硬化樹脂の分類と特徴
    1. はじめに
    2. ラジカル重合性モノマー・オリゴマー
    3. カチオン重合性モノマー・オリゴマー
  2. 光源や光開始剤とのマッチング
    1. 光源の種類と特徴
    2. 光源の選び方
  3. UV硬化樹脂の着色と濁り
    1. 着色や濁りの原因
    2. モノマー・オリゴマーの化学構造との関係
    3. モノマー・オリゴマーの不純物の影響
    4. その他添加剤の影響
    5. 硬化プロセスや使用条件の影響
  4. UV硬化樹脂の高屈折率化手法
    1. 屈折率を高めるには
    2. 高屈折率UV硬化樹脂の設計手法と特徴
  5. 光学用粘接着剤への応用
    1. 光硬化型粘接着剤
    2. 一般的な物性評価手法

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐内 康之
    株式会社UACJ マーケティング・技術本部 R&Dセンター 熱製品開発部 空調熱交材料開発室
    主査

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/8 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/9/8 ポリイミドフィルムの特性、技術動向と加工、応用 オンライン
2025/9/9 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/9 二酸化炭素を原料とする有用有機化合物製造技術の研究開発動向と展望 オンライン
2025/9/9 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/9/10 各種機能性ハードコートの材料、塗布製膜、耐候・耐久・密着性評価 オンライン
2025/9/10 粘着・剥離現象の基礎と可視化実験・モデリング オンライン
2025/9/11 セルロースナノファイバーの樹脂との複合化技術とその応用 オンライン
2025/9/11 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2025/9/12 ポリマーの高屈折率化技術 オンライン
2025/9/12 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2025/9/12 PVA (ポリビニルアルコール) の基礎知識と機能化設計 オンライン
2025/9/16 ナノ粒子分散系コーティング膜の各種評価テクニックとその応用 オンライン
2025/9/16 ゼロカーボン時代のプラスチックのリサイクル オンライン
2025/9/17 ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情 オンライン
2025/9/17 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/9/17 エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類、特徴と硬化物性の評価、トラブル対策 オンライン
2025/9/17 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン
2025/9/18 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/9/18 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート