技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望

プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望

広島県 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、フィルム貼合・転写、着色・塗装、一体成型など様々な種類のプラスチックの表面加飾技術の最新技術を3名の講師が詳しく解説致します。

開催日

  • 2013年5月17日(金) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • プラスチック加飾に関連する技術者、研究者、管理者
    • 住宅・建築材料
    • モバイル機器
    • 自動車 など

プログラム

第1部「プラスチック加飾の技術動向と今後の課題・展望」

~フィルム貼合・転写加飾などを中心に~

講師 : MTO技術研究所 所長 桝井 捷平 氏

 プラスチックの加飾技術全般の概要を解説し、その中で最も活発な動きのある「フィルム貼合・転写加飾」について、技術の位置づけ、基本フィルム、加飾フィルム構成、成形方法、成形品例などを特に詳しく説明します。
 また、その他の加飾技術についてもその概要・動向を解説します。そして、プラスチック加飾の今後の展望についても解説いたします。

  1. 加飾技術概要
  2. フィルム貼合・転写加飾
    1. 加飾フィルム
    2. 成形方法
      1. インモールド成形
      2. アフターモールド成形
    3. 成形品例、用途
  3. その他の加飾技術
    1. ソフト加飾 (本格的なソフト加飾とソフトフィール加飾)
    2. デジタルシボ加飾
    3. 着色加飾 (意匠性フィラー着色と構造色加飾)
    4. 印刷 (インクジェット印刷と三次元曲面印刷)
    5. 塗装
    6. その他の各種技術
    7. 組合せ加飾
  4. 加飾技術の動向のまとめと展望
    • 質疑応答・名刺交換

第2部「テクスチャーと高転写技術による高品位・高級感の付与」

講師 : 秋元技術士事務所 所長 秋元 英郎 氏

 加飾という言葉はここ数年の間に耳にすることが多くなってきた。その意味は装飾を加えるということであり、プラスチックの加飾においても塗装やめっきのように表面に加飾層が形成される。
 しかしながら、プラスチックの成形において、デザイナーのイメージをきちんと転写できれば非常に美しく、これも加飾に含めても良いと考えている。
 そこで、本講では成形品表面のシボ加工の手法、シボによる高級感・高機能化の動向と、高転写のための技術動向 (ヒート&クール等) について解説する。

  1. イントロダクション
    1. 加飾技術とは
    2. 加飾技術の分類
    3. 加飾技術の最新動向
    4. モノづくりにおける「転写」の考え方
  2. シボによる加飾技術 シボの加工方法
    1. エッチング
    2. セラミックスの利用
    3. デジタルデータから直接形成するシボ
  3. 機能性シボ
    1. 新触感シボ
    2. 無反射シボ
  4. 高転写成形技術 (ヒート&クール成形)
    1. 金型転写の思想
    2. ヒート&クールのベネフィット
    3. ヒート&クールの方式
  5. メタリック材のウェルドレス成形
  6. 加飾技術とオープンイノベーション
  7. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第3部「感性工学を用いた自動車内装部品の表面質感向上技術」

講師 : マツダ (株) 車両開発本部 車両実研部 クラフトマンシップ開発グループ 主幹 福井 信行 氏

 近年、欧州を中心に自動車の内装質感に対するお客様の期待が高まり、質感の向上が自動車メーカーの重要な課題となっている。しかしながら、質感は人それぞれの感性に依存しているため、具体的な設計仕様として明確にしにくい。そのため、感性工学を用いて質感のメカニズムの解明と定量化に取り組むことが必要となってくる。
 本セミナーは、視覚的な表面質感について、評価要素を明確にし、部品表面の光の様子を定量的に捉えることで、質感の良し悪しを説明する設計手法を解説する。また、この知見に基づいた表面質感のバーチャル技術について、自動車の開発プロセスの中で活用している事例を紹介する。

  1. 自動車内装質感向上の取り組み事例
    1. 取り組みの基本的な考え方
    2. 内装質感の価値観分析
  2. 内装材の表面質感
    1. 感性工学を用いた、表面質感 (色、艶、シボ) の定量化
    2. 内装色が質感に及ぼす影響
  3. 加飾の質感と機能
    1. 金属調加飾の本物感について
    2. 加飾の操作性への貢献
  4. 表面質感メカニズムに基づくバーチャル技術の紹介
    1. バーチャル画像の作製フロー
    2. バーチャル活用事例紹介
    • 質疑応答・名刺交換

会場

広島市西区民文化センター

3F 大会議室B

広島県 広島市 西区横川新町6番1号
広島市西区民文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 52,500円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき49,980円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で52,500円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき52,500円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/22 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン