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チオール/エン硬化系の基礎と活用方法

チオール/エン硬化系の基礎と活用方法

~配合設計・硬化物の物性評価~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、チオール/エンUV硬化系の基礎から配合設計指針、硬化物の物性まで解説いたします。

開催日

  • 2013年3月22日(金) 13時00分 16時30分

プログラム

第1部 チオール/エン硬化系の基礎・特徴とUV硬化物の物性

(2013年3月22日 13:00〜14:40)

日油 (株) 油化事業部油化学研究所機能材研究グループ 小宮 博之 氏

 UV硬化樹脂は、省エネルギー、低環境負荷といった時代の要請に適合した技術として幅広い分野に普及しています。特に (メタ) アクリレート系モノマーのUVラジカル硬化は短時間での硬化が可能なことや、モノマーの種類の豊富さからUV硬化技術の主流となっています。
 一方で、酸素による硬化阻害や硬化収縮による密着性の低下といった課題も存在します。チオール/エン硬化系は、これらを克服しうる技術と言えます。
 本講習会では、 (メタ) アクリレートを利用したチオール/エンUV硬化について解説し、硬化挙動、UV硬化物の耐熱性、力学的性質とその制御について一例を紹介します。

  1. UV硬化性材料について
    1. UV硬化樹脂の特徴と分類
    2. UV硬化樹脂の組成
    3. (メタ) アクリレート系モノマー
    4. UV硬化樹脂の課題
  2. チオール/エン硬化系とは
    1. チオール/エン硬化系の特徴
    2. UV硬化における位置付け
  3. チオール/エン硬化系の硬化挙動
    1. 硬化機構
    2. 大気下における硬化性
    3. フォーミュレーションと硬化性
  4. 配合物の貯蔵安定性
    1. 貯蔵安定性の制御
    2. 貯蔵安定性と硬化性
  5. UV硬化物の物性
    1. 耐熱性
    2. エンの構造とチオール/エンUV硬化物の物性
    3. チオールとエンの配合比率による物性の制御

  • 質疑応答

第2部 チオール-エン硬化系を用いたUV硬化材料の特性とその基礎評価および用途

(2013年3月22日 14:50〜16:30)

昭和電工 (株) 事業開発センター 応用化学品研究所 ナノプロセス材料グループ グループリーダー 室伏 克己 氏

 チオール化合物は、UV硬化材料において硬化促進剤として使用されるが、一方では、チオール基と2重結合基が等モルで反応するチオール-エン硬化でも知られている。更に、その硬化物物性の面からも注目されている。
 しかし、その硬化特性及び硬化物物性は、使用するモノマーや添加剤に左右され、複雑な挙動を示す。
 本講演では、チオールの基礎から材料としてのUV硬化挙動とその他諸特性、および用途について紹介する。

  1. チオール化合物の種類と特徴
    1. チオール化合物の種類
    2. チオール化合物の反応性と硬化システム
  2. チオール化合物の合成
  3. チオール化合物の構造と硬化物
    1. チオール化合物の構造
    2. UV硬化挙動
    3. 密着強度特性
    4. 機械的特性
    5. 安定性
  4. チオール化合物のDual硬化特性
  5. チオール化合物の構造的アプローチ
    1. エーテル骨格の導入と硬化特性
    2. 安定性
  6. チオール化合物の応用例

  • 質疑応答

講師

  • 小宮 博之
    日油(株) 油化学研究所 機能材研究グループ
  • 室伏 克己
    昭和電工 株式会社 事業開発センター 融合製品開発品研究所
    シニアリサーチャー

会場

機械振興会館

B3-1

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

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本セミナーは終了いたしました。

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