技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

懸濁重合・乳化重合による粒子径の制御と機能性高分子微粒子の調製

懸濁重合・乳化重合による粒子径の制御と機能性高分子微粒子の調製

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、重合の基礎から解説し、懸濁・乳化重合で求める高分子 (微粒子) を得るためのプロセス、機能性微粒子の合成、製法について解説いたします。

開催日

  • 2012年9月25日(火) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 重合反応速度論の基礎と実用的な応用
  • 核生成理論とSmith-Ewartの理論との相関
  • モノマーからポリマーへの相転移現象
  • 物質移動の基礎
  • 攪拌
  • 反応器設計
  • 縮合系高分子の懸濁重合

プログラム

 本講演では、重合反応速度論の観点から、粒子核生成と粒子成長を定量的に解析し、乳化重合の粒子数と粒径に及ぼす影響を考え、粒径制御方法を解説する。
 また、重合反応プロセスという視点から懸濁重合を考え、ラボスケールから製造プロセスまでの、重合反応容器や攪拌機の形状、反応温度の制御等、反応条件が得られる高分子粒子の粒径分布に及ぼす影響を解説するとともに、得られる粒子の粒径分布の狭い粒子を得るためにはどのような方法が望ましいのかを解説する。
 また、ソーププフリー乳化重合、分散重合、シード重合や重合反応性開始剤を用いたグラフト重合を紹介し、高分子微粒子の機能化を解説する。
 最後に、充填層を用いた連続的乳化・懸濁重合を紹介し、その有用性を紹介する。

  1. 重合の基礎と乳化重合
    1. 重合反応動力学
    2. 乳化重合とSmith-Ewart理論
    3. 連続乳化重合装置の設計と運転指針
    4. 懸濁重合とは
    5. 回分型重合反応器内での反応液の撹拌
    6. 粒子の粒径分布に及ぼす反応因子とその制御
    7. 反応条件の最適化
  2. 機能性高分子微粒子の合成
    1. ソープフリー乳化重合、分散重合
    2. シード重合
    3. 重合反応性と高温開裂特性を有する開始剤を用いたグラフト重合
    4. 層流場でのモノマー液滴の連続作製
    5. 乳化剤の濃度の影響と液滴生成のメカニズム
    6. 得られる粒子の粒径範囲
  3. まとめ
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 安田 昌弘
    大阪府立大学 大学院 工学研究科 化学工学分野 環境・エネルギープロセス工学グループ
    教授

会場

東京都立産業貿易センター 浜松町館

第6会議室

東京都 港区 海岸1-7-8
東京都立産業貿易センター 浜松町館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/5 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/3/6 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2025/3/6 EUVレジストの高感度化、感度測定とメタルレジストの反応機構 オンライン
2025/3/7 「モノマテリアル包装」の動き、バリア向上などの物性向上、企業採用・海外規制などの展望 オンライン
2025/3/7 粉体装置・設備の設計、エンジニアリングとトラブル対策 オンライン
2025/3/7 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2025/3/7 カーボンナノチューブの分散・成膜および応用展開 オンライン
2025/3/10 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/3/12 Tダイ法による押出成形とトラブル対策 オンライン
2025/3/13 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤と分析・特性評価法および技術動向 オンライン
2025/3/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/3/14 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン
2025/3/17 界面活性剤の上手な使い方 オンライン
2025/3/18 微粒子分散系のレオロジー講座 オンライン
2025/3/19 分子動力学シミュレーションの基礎と高分子材料開発への応用 オンライン
2025/3/27 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2025/3/27 廃プラスチックのリサイクル最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/3/28 界面活性剤の上手な使い方 オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策