技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、相溶性や混和性の基礎から解説し、モルフォロジー制御の方法論、物性との関係、アロイ材料の物性制御について、具体例を挙げながら詳解いたします。

開催日

  • 2012年2月6日(月) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイの応用製品に関連する技術者
    • 航空機用CFRP
    • 半導体パッケージ用接着剤
    • 多孔質材料
    • スーパーオレフィンポリマー
    • PC/ABS、PBT/PCアロイ
    • 熱可塑性エラストマー
    • ABS樹脂
    • 耐衝撃性樹脂
    • 耐熱樹脂
    • 耐メルトダウン性エンプラ など
  • ポリマーアロイに関連する技術者

修得知識

  • 相溶性・混和性の基礎
  • ポリマーアロイの基礎
  • アロイ材料の物性制御

プログラム

 高分子材料をアロイ化する目的は、物性の制御にある。
 本講演では、相溶性 (misciblility) や混和性 (compatibility) の基礎から、モルフォロジー制御の方法論、モルフォロジーと物性の関係等、アロイ材料の物性制御を行うために必須となる理論的な背景について、具体例を挙げながら解説する。

  1. ポリマーアロイの基礎
    1. 序論
      • ポリマーアロイの定義と分類
      • 相溶性と相容性
      • ポリマーアロイの歴史
    2. 相溶―相分離の熱力学
      • Flory-Huggins理論
      • 混合自由エネルギーと相図の関係は?
      • 準安定と不安定領域
    3. 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの関係は?
    4. Flory-Huggins理論の限界
    5. 様々なポリマーブレンド系の相挙動
    6. 相溶化のために
    7. 相互作用パラメーターの決め方
    8. ランダム共重合体の相溶性
  2. ポリマーアロイの構造
    1. ポリマーアロイの構造形成と制御
      • 相分離の動力学
      • 変調構造
      • スピノーダル分解の応用
    2. ポリマーブレンドの界面
      • 界面厚と界面張力
      • 種々の高分子対の界面張力
    3. 流動場による構造制御
      • 流動場によるドロップレットの微分散化
      • 流動誘起相溶化
      • 流動誘起相分離
    4. 三相共存系の構造制御
      • ぬれと拡張係数
    5. ブロック共重合体のミクロ相分離構造
    6. 小角X線散乱によるミクロ相分離構造解析
    7. ABC星形ブロック共重合体のモルフォロジー
    8. 相容化剤 (Compatibilizer)
      • 相容化剤の種類と分類
      • 相容化剤の添加効果
    9. リアクティブブレンディング
      • 利用される種々の化学反応
      • 相容化機構
      • 耐衝撃性ポリスチレン (HIPS) の構造とその製法
      • リアクティブブレンディングによる高度なモルフォロジー制御
  3. ポリマーアロイの物性
    1. 相溶系の物性
      • ガラス転移温度
      • 弾性率 (レオロジー)
    2. 相分離系の物性
      • 力学モデルによる簡単な理解
      • 力学モデルとモルフォロジーの関係
    3. 相界面が物性に及ぼす影響
      • 相容化剤であるブロック共重合体の構造
      • 破壊靱性値
    4. 相構造と耐衝撃性
      • 固体高分子の変形:クレーズとせん断降伏
      • ゴム分散系のクレーズ変形
      • ゴム分散系のせん断降伏
  4. 終りに
    • 質疑応答・名刺交換・個別相談

会場

大阪産業創造館

5階 研修室A

大阪府 大阪市 中央区本町1丁目4-5
大阪産業創造館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2人目は無料 (2名で49,980円)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/6 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 東京都 会場
2024/12/9 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2024/12/9 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/12/9 高分子材料の末端基・構造解析テクニック オンライン
2024/12/10 樹脂部品の特性と材料費/加工費/型費の概算法から検図法まで学ぶ超実務設計 オンライン
2024/12/10 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/10 高分子材料の劣化・変色技術の基礎と防止処方技術 オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/17 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用