技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ基礎技術シリーズ (第2回)

全5回 : 医薬品・バイオテクノロジー技術者向け 分析の基礎講座

バイオ基礎技術シリーズ (第2回)

東京都 開催 会場 開催

 本シリーズは、製薬関連企業のバイオ技術関係者を中心とし、バイオテクノロジーに関係する研究者・技術者を対象とした、基本的分析技術の連続基礎講座です。担当者必須の1~12のテーマを構成し、全体を通し受講していただくことによって、現場に即した技術を習得できる充実したプログラムです。
 なお、初級者を対象としておりますが、内容は、企業の担当者が現場で困っているところの解決方法に言及し、業務に直結したものを予定しております。様々なバイオ技術関係者の研修プログラムに一環としても活用頂けるものとなればと考えております。

概要

本セミナーは、医薬品・バイオテクノロジーに関係する研究者・技術者を対象とした、基本的分析技術の連続基礎講座(全5回)の第2回です。

開催日

  • 2011年3月2日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬関連企業のバイオ関連技術者
  • バイオテクノロジーに関係する研究者・技術者

修得知識

  • 遺伝子解析用サンプル調製の基本と各種分析手法
  • リアルタイムPCRの基礎

プログラム

(4) 遺伝子解析用サンプル調製の基本と各種分析手法 (10:30~13:00)

 遺伝子解析では、組織、細胞などからのDNA、RNAサンプル抽出手法の選択と品質評価が重要です。本講座では、サンプル調製手法の基本から解析手法に応じた品質評価についてまとめました。また、一般的な遺伝子解析手法も概説します。

  1. 遺伝子解析用サンプル調製に向けた環境づくり
    1. DNA、RNAの性質
    2. 組織、細胞の選択と保存
    3. ヌクレアーゼのコンタミと回避方法
    4. サンプル調製に適した実験室の設定
  2. DNAの抽出
    1. DNA抽出の原理と方法
    2. 抽出DNAの評価方法
      • 紫外部吸収
      • 電気泳動
      • チップ電気泳動
    3. 全ゲノム増幅法 (WGA)
  3. RNAの抽出
    1. RNA抽出の原理と方法
    2. 抽出RNAの評価方法
      • 紫外部吸収
      • 電気泳動
      • チップ電気泳動
  4. PCR法 : 遺伝子解析に向けた特定DNA断片の増幅
    1. PCR法の原理
      • 定性
      • 定量PCR
    2. プライマーデザインとPCR反応条件設定の基本
  5. 遺伝子解析の各種分析手法概論
    1. 電気泳動
    2. RT-PCRとリアルタイムPCR (遺伝子解析手法としてPCR)
    3. 変異・多型スクリーニング法
      • RFLP
      • SSCP
      • ASO
    4. DNAシークエンシング法 (サンガー法)
    5. 次世代シークエンサーと遺伝子解析の展望
    • 質疑応答

(5) もっと増えるPCR、これから始めるリアルタイムPCR (13:50~16:30)

 分子生物学の基礎技術として利用されているPCR (ポリメラーゼ連鎖反応) は研究開発では身近かつ簡便な技術ですが、意外と期待した増幅が得られないことも多いことがあります。本セミナーでは原理からトラブルシューティングまでを解説し、より安定した増幅が得られるような情報をご提供いたします。またPCRをベースとしたリアルタイムPCRをこれから始める方がスムーズに実験ができるような基礎知識と発現解析などの応用例を紹介します。

  1. PCR
    1. PCRの原理 :
      まずは基礎技術の仕組みを知る
    2. PCRの試薬と機器 :
      酵素などの役割と機器の構造
    3. PCR実験フローとチェックポイント :
      プライマーデザインと条件検討
    4. トラブルシューティング :
      より良く増幅させるには
      1. サンプルを泳動してもバンドが出ない
      2. 反応液が蒸発してしまう
      3. 最近増幅が悪くなってきた
      4. 装置を変えると、増幅しなくなった
      5. ブロックの場所によって増え方が違う
        副産物が増えてしまう e.t.c.
  2. リアルタイムPCR
    1. リアルタイムPCRの原理 :
      なぜ正確な遺伝子の定量ができるのか
    2. リアルタイムPCRのケミストリー :
      SYBR Greenから蛍光プローブ法まで
    3. 発現解析の実験フロー :
      プライマーデザインと条件検討
    4. 発現解析の最新定量法 :
      ⊿⊿Ct法からVandesompele法へ
    5. リアルタイムPCRの応用例 :
      HRM解析、siRNAノックダウン検定ほか
    6. トラブルシューティング :
      均一性の高い増幅を得るためには
      1. 蛍光増幅曲線が立ち上がらない
      2. 蛍光増幅曲線が早めにプラトーに達してしまう
      3. 増幅効率が悪い
      4. 均一性が悪い
      5. ブランクの蛍光増幅曲線が立ち上がってしまう
      6. 融解曲線で2つ以上のピークが出てしまう
      7. 検量線の相関件数が悪い
      8. 蛍光増幅曲線にスパイクノイズが入る e.t.c.
    • 質疑応答

講師

  • 大藤 道衛
    東京テクニカルカレッジ バイオテクノロジー科
    講師
  • 副島 正年
    バイオ・ラッド ラボラトリーズ 株式会社 ライフサイエンス事業部
    プロダクトソリューションマネージャー

会場

東京流通センター

2階 第2会議室B

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 「バイオ医用高分子」入門 東京都 会場・オンライン
2024/7/3 医薬品開発における製剤開発の各段階で必要となる統計解析基礎講座 オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/7/3 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/7/3 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/7/3 PIC/S GMP Annex I改定セミナー オンライン
2024/7/4 抗体医薬品の品質管理 オンライン
2024/7/4 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違