技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

添加剤の最適使用法

添加剤の最適使用法

~各種添加剤の種類、特性と選び方、使い方~

ご案内

  • 高分子材料の劣化要因、メカニズムから安定化のための配合設計
  • 加工成形性の改良や物性・機能発現のための各種添加剤の選び方、使い方
  • ブリードアウト、ブルーミング現象の発生メカニズムと防止技術、抑制法
  • 添加剤分析のための前処理方法と機器分析方法など、添加剤を使いこなすためのポイント、効果的な活用方法を解説

目次

第1章 高分子材料の劣化と安定化メカニズム

  • 1.高分子の劣化
    • 1.1 劣化因子と劣化現象
    • 1.2 劣化機構
  • 2.高分子の安定化
    • 2.1 安定剤の機能別分類
    • 2.2 安定化機構
    • 2.3 酸化防止剤 (AO) の安定化メカニズム
    • 2.4 光安定剤の安定化メカニズム
    • 2.5 金属不活性化剤の安定化メカニズム
    • 2.6 熱劣化防止剤

第2章 高分子安定剤の配合設計の基本的な考え方と留意点

  • 1.まえがき
  • 2.安定剤配合設計の留意点
  • 3.安定剤の性能評価フロー
  • 4.相乗作用と拮抗作用

第3章 安定剤の最適使用法

第1節 酸化防止剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.酸化防止剤の種類
  • 2.耐熱処方
  • 3.ギヤオーブンを用いたPP耐熱性試験
第2節 熱安定剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.熱安定剤の種類
  • 2.熱安定剤の特性
  • 3.SBS樹脂の押出落下試験
  • 4.SBS樹脂の射出成形試験
  • 5.Sumilizer GM、GSの使いこなし
第3節 HALS (光安定剤) の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.はじめに
  • 2.高分子材料の光劣化と安定化
  • 3.HALSの特性と種類
  • 4.HALSの選び方
    • 4.1 対象樹脂
    • 4.2 相溶性
    • 4.3 成形加工条件
    • 4.4 酸性物質の影響
  • 5.HALSの使い方
    • 5.1 HALSブレンドの相乗効果
    • 5.2 化学的反応による拮抗作用
    • 5.3 吸着現象による拮抗作用
  • 6.おわりに
第4節 UVA (紫外線吸収剤) の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.はじめに
  • 2.高分子材料の光劣化と安定化
    • 2.1 高分子材料の光劣化
    • 2.2 高分子材料の光安定化
  • 3.紫外線吸収剤の種類
    • 3.1 分子内水素結合型
    • 3.2 π電子励起型
    • 3.3 光フリース転移型
  • 4.紫外線吸収剤の選び方
    • 4.1 高分子材料の種類
    • 4.2 耐光性
    • 4.3 その他
  • 5.紫外線吸収剤の使い方
    • 5.1 HALSとの併用
    • 5.2 プラスチックの厚み
    • 5.3 高分子材料の加工条件
  • 6.おわりに

第4章 各種添加剤の最適使用法

第1節 難燃剤の種類と特徴、特性及びその選択と使い方
  • 1.はじめに
  • 2.難燃規制と難燃剤の応用分野
  • 3.高分子の燃焼と難燃機構
    • 3.1 高分子の燃焼
    • 3.2 高分子の難燃化機構
  • 4.最近の難燃剤に要求される特性
    • 4.1 高難燃性と環境安全性のバランス
    • 4.2 高難燃性を目指した難燃剤の重要性
  • 5.難燃剤の種類と特徴、難燃剤の使い方
    • 5.1 難燃剤の種類と特徴
第2節 帯電防止剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.はじめに
  • 2.帯電防止剤の種類
    • 2.1 低分子界面活性剤タイプ
    • 2.2 高分子型帯電防止剤
  • 3.第4級アンモニウム塩含有帯電防止ポリマー
  • 4.第4級アンモニウム塩含有帯電防止ポリマー適応例
    • 4.1 基本グレード
    • 4.2 第4級アンモニウム塩含有帯電防止ポリマー単独膜の性能評価
  • 5.第4級アンモニウム塩含有帯電防止ポリマーの用途事例 (塗布型)
    • 5.1 帯電防止性が求められる用途
    • 5.2 用途別 (樹脂別) 性能評価例
  • 6.おわりに
第3節 抗菌剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.抗菌・防黴剤の種類と特徴
    • 1.1 抗菌・防黴剤の分類
    • 1.2 無機系と有機系の特徴
  • 2.銀系無機抗菌剤の特徴
    • 2.1 抗菌性
    • 2.2 耐性獲得性
    • 2.3 安全性
    • 2.4 変色性
    • 2.5 ナノシルバーについて
  • 3.抗菌・防カビ剤の作用機構と効果
    • 3.1 金属系無機抗菌剤の抗菌作用機構
    • 3.2 光触媒の抗菌作用機構
    • 3.3 有機系抗菌剤の作用機構
  • 4.抗菌・防黴剤の特性・選び方
  • 5.東亞合成の抗菌・防カビ剤
    • 5.1 無機系抗菌剤ノバロン
    • 5.2 無機/有機ハイブリッド防黴剤カビノン
第4節 発泡剤の選択と成形方法
  • 1.発泡剤とは
    • 1.1 発泡剤の重要性
    • 1.2 発泡剤の種類と特徴
    • 1.3 発泡剤が具備すべき条件
  • 2.無機系発泡剤
  • 3.有機系発泡剤
    • 3.1 アゾジカルボンアミド (ADCA)
    • 3.2 N,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミン (DPT)
    • 3.3 p,p’-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド (OBSH)
    • 3.4 複合発泡剤
  • 4.発泡成形方法と発泡剤
    • 4.1 常圧発泡
    • 4.2 押出発泡
    • 4.3 射出発泡
    • 4.4 プレス発泡
    • 4.5 型内発泡
  • 5.今後の課題と展望
第5節 グラフトコポリマーを使用した樹脂改質
  • 1.はじめに
  • 2.日油 株式会社 のグラフトコポリマー
    • 2.1 グラフトコポリマーの製造方法
    • 2.2 グラフトコポリマーの組成および用途
  • 3.モディパー®A、Cシリーズの添加効果と適用例
    • 3.1 ポリマーアロイの相容性改良
    • 3.2 耐衝撃性の改良
    • 3.3 摺動性の改良
    • 3.4 異音防止性の改良
  • 4.おわりに
第6節 顔料分散剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.はじめに
  • 2.分散剤の種類と機能
  • 3.高分子分散剤の構造
    • 3.1 非水系での高分子分散剤
    • 3.2 水系での高分子分散剤
  • 4.分散剤の選定方法
    • 4.1 バインダー樹脂との相溶性の確認
    • 4.2 粒子との相性
  • 5.分散配合設計
第7節 核剤の種類、特性と選び方、使い方
  • 1.はじめに
  • 2.核剤の種類と特徴
  • 3.核剤の作用機構
  • 4.核剤の代表例
  • 5.まとめ
第8節 シランカップリング剤の種類、反応、使用方法
  • 1.シランカップリング剤とは
    • 1.1 シランカップリング剤の構造
    • 1.2 シランカップリング剤の種類
  • 2.シランカップリング剤の反応
    • 2.1 シランカップリング剤の加水分解
    • 2.2 シラノールの脱水縮合
    • 2.3 全体の反応と注意
  • 3.シランカップリング剤の使用方法
  • 4.シランカップリング剤の使用上の注意点
  • 5.まとめ

第5章 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルームの発生メカニズムと制御・防止法

  • 1.はじめに
  • 2.ブリード・ブルームとは?
    • 2.1 ブリード・ブルームの定義
    • 2.2 ブリード・ブルーム現象の解析
  • 3.ブリード・ブルーム成分の種類
    • 3.1 添加剤
    • 3.2 ポリマー中の低分子量・低結晶性成分
    • 3.3 添加剤やポリマー成分の劣化物
  • 4.ブリード・ブルームの防止技術
    • 4.1 ブリード・ブルーム成分の濃度低減
    • 4.2 ブリード・ブルーム成分のポリマー層内固定技術
  • 5.おわりに

第6章 添加剤の分析方法

  • 1.はじめに
  • 2.有機系添加剤の分析方法
    • 2.1 前処理方法
    • 2.2 主な機器分析方法
    • 2.3 各種添加剤の分析方法
  • 3.無機充填剤の分析
    • 3.1 定性分析
    • 3.2 定量分析
  • 4.まとめ

執筆者

  • 八児 真一 樹脂添加剤コンサルタント
  • 山崎 秀夫 BASFジャパン 株式会社
  • 西澤 仁 西澤技術研究所
  • 朝田 泰広 大成ファインケミカル 株式会社
  • 大野 康晴 東亞合成 株式会社
  • 中山 公志 大塚化学 株式会社
  • 美馬 和晃 日油 株式会社
  • 郷司 春憲 郷司技術士事務所
  • 佐藤 晶群 株式会社 ADEKA
  • 海野 雅史 群馬大学
  • 今井 昭夫 テクノリエゾン事務所
  • 三輪 怜史 (一財) 化学物質評価研究機構

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

B5判 並製本 168ページ

ISBNコード

978-4-905507-42-0

発行年月

2020年1月

販売元

tech-seminar.jp

価格

60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/20 次世代バイオプラスチックの開発最前線 オンライン
2024/12/20 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/20 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 東京都 会場
2024/12/23 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/12/24 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2024/12/25 プラスチック廃棄、海洋汚染防止、再生プラスチック、PFAS問題に関する国内外規格規制の動向と対応 オンライン
2024/12/25 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術