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高級感、上質感を感じるメカニズムと定量化技術

高級感、上質感を感じるメカニズムと定量化技術

~高級感を感じる色彩、形状、触感 / 高級感の評価~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高級感・上質感の基礎から解説し、感性工学に基づいた定量化、色彩表現、官能評価、モデリングについて詳解いたします。

開催日

  • 2025年12月25日(木) 10時00分17時15分

プログラム

第1部 「高級感」とは何か?感性工学的手法による評価・分析

(2025年12月25日 10:00〜11:30)

 高級感と日常的、一般的に言われるが、実際には文化や時代の文脈に依存して移り変わる複合的な概念である。その構成要因を明らかにするには分析的思考も数理的な分析も不可欠である。感性工学では、1970年代に長町三生氏が提唱し、相関係数を用いて感性語間の関係を数理的に分析する。この手法により、「高級感」を構成する関連概念やデザイン要因を明らかにできる。
 本講座では、実際の商品開発や感性評価の事例を通して、高級感の構造と分析手法を探る。

  1. 高級に感じるとはなんだろう
  2. 感性とは
  3. 感性の測定方法、分析方法
  4. 感性工学2類の詳細手順:実際の分析例を見ながら解説します
    1. 感性ワード選択
    2. 感性評価実験
    3. 多変量解析
  5. これまでの感性工学の実践例
    • 乗用車インテリア
    • エクステリア
    • 家電製品
  6. 移り変わる高級感の概念をどうやって捉えるか、SNSからのAIをつかった洞察
    • 質疑応答

第2部 高級感を感じる色彩表現と感性評価手法

(2025年12月25日 12:15〜13:45)

 プロダクトやサービスの開発では、高級感など何らかのコンセプトをわかりやすく魅力的にデザイン表現することが大切である。その際、色彩にはさまざまな感覚的・情緒的な印象を喚起する力があるため、適切に色彩を用いると非常に効果的といえる。しかし色彩表現は主観的な要素が強く客観的に把握することが難しいと考えられやすい。
 そこで本講演では、色彩感情研究を元に考案された感性評価手法を紹介し、色彩表現による高級感訴求について解説する。また、この感性評価手法は色彩表現だけでなく造形表現・質感表現にも適応でき、かつ、ユーザーの嗜好性を整理し類型化することにも役立てることができる。

  1. 色彩表現を整理し評価するための2つの手法
    1. 色彩を属性により把握する手法
    2. 色彩を感性により評価する手法
  2. デザイン表現の感性評価
    1. デザインのイメージ分析
    2. モノ・デザインとヒト・嗜好を結び付ける
  3. 色彩と質感に共通する感性尺度
  4. 高級感のカラーデザイン表現
    1. 高級コンセプトの基本パターン
    2. パッケージにみるコンセプトのカラーデザイン表現
    • 質疑応答

第3部 商品の色彩・形状に対する印象評価と高級感

(2025年12月25日 14:00〜15:30)

 色彩や形状は人に固有の印象を与えるため、商品パッケージにおいて重要な要素の1つである。講演者はこれまでに、色彩や形状と印象の関係性を表現したデータベースを構築し、商品パッケージにおける色彩や形状の変化が与える影響について研究をすすめてきた。
 本講演では、印象を反映させた商品パッケージの生成とその応用について、研究事例とともに紹介する。

  1. 商品パッケージにおける色彩や形状の役割
    1. 購買活動における期待度と満足度
    2. 色彩や形状が与える影響
  2. 感性データベースの構築
    1. 印象と色彩の関係性
    2. 印象と形状の関係性
  3. 印象を反映させた商品パッケージの生成
    1. 飲み口を色彩で表現した飲料パッケージ
    2. 消費者ニーズを形状で表現したリップケース
  4. 視線情報を活用した商品パッケージの活用例
    1. 購買動機の推定
    2. 興味や嗜好の推定
    • 質疑応答

第4部 高級感ある触感の定量評価のための計測と官能評価、モデリングの方法

(2025年12月25日 15:45〜17:15)

 触感はモノの価値を決める重要な要素であるものの、視覚や聴覚に比べて工学的な理解と利用が遅れている。これは、つるつる、ざらざら、高級な、落ち着く、など言葉で表現される触感を定量的に測定して客観的に理解する方法が確立されていないためである。
 本講演では、皮膚に存在する触覚受容器の特性に基づく定量データの取得方法、適切な官能評価と分析によるヒトの触感知覚構造の構築、ならびに、これらを統合した触感定量評価モデリングの方法を統計解析および機械学習の側面から解説する。

  1. 触感とは?
    1. 触覚と触感の違い
    2. 触感の重要性と難しさ
  2. 触感知覚のメカニズム
    1. 皮膚の構造と機械受容器
    2. 機械受容器の種類と特性、工学的な理解
    3. 触感を表す形容詞と分類
    4. 形容詞同士の関係を表す階層的触感モデル
  3. 官能評価
    1. 官能評価実験の方法
    2. 抽象的言語表現のベクトル化
    3. 階層的触感モデルの構築に必要な主成分分析、重回帰分析、クラスター分析
    4. 官能評価の分析からわかること
  4. 触感に関係する物理量
    1. 物理量の測定方法
    2. 機械受容器の特性を考慮したデータ処理
    3. 物理量の測定結果からわかること
  5. 触感の推定式と検証 (具体例)
    1. 物理量と触感主成分の関係式
    2. 触感推定結果と検証
  6. まとめと社会実装例
    • 質疑応答

講師

  • 石原 茂和
    広島国際大学 心理学科
    教授
  • 稲葉 隆
    株式会社 日本カラーデザイン研究所 プロジェクト推進部
    シニアフェロー
  • 梶山 朋子
    広島市立大学 大学院 情報科学研究科
    准教授
  • 竹村 研治郎
    慶應義塾大学 理工学部 機械工学科
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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