技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

原薬製造方法に関する技術移管/情報開示と品質同等性確保

原薬製造方法に関する技術移管/情報開示と品質同等性確保

~委託先の選定に伴う、情報収集・デューデリジェンスでの注意点 / 委受託間で情報をどこまで開示する? 契約締結のポイント、監査の受け方/進め方~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、原薬、中間体の調達を目的とした外部委託を中心に、委託前の事前チェック、それに伴う査察の基本的な考え方、委託後の対応等一連の業務とそこで経験した問題点、注意項目、反省点等を実際の経験を元に開発段階〜商用生産の各ステージに分類して説明いたします。

開催日

  • 2023年9月29日(金) 10時30分16時30分

プログラム

 医薬品開発 (前臨床試験〜申請、商用生産) ではどの段階でもタイムリーな原薬調達が重要なポイントとなる。原薬の種類、技術内容、原料、中間体入手のし易さ、開発の進め方等により外部委託のケースが頻繁に発生する。場合によっては海外の会社に委託せざるを得ないこともある。原薬、中間体を外部から入手する場合、自社技術を技術移転して相手先で製造、あるいは既製品を入手するなど様々なケースがある。外部から入手する場合、国内外に関係なく、製造管理、品質管理、品質保証など自社と同等レベルで管理できることが前提で、更に開発スケジュールに合わせて遅滞なく原薬を確保する必要がある。調達先を決める際は、事前のGMP査察を含めた調査、評価は重要な位置付けとなる。評価を誤れば、その後の開発スピードに影響のでる場合もある。外部委託には、例えば治験用原薬 (中間体) の製造委託、商用原薬 (中間体) の製造委託、他社からのプロジェクト導入に伴う新たな委託先の発生、原料、中間体の製造委託等様々なケースがある。経験からであるが、必要な設備、原料、中間体が日本国内で準備できず、調達部門と一緒に海外へ調査に出向くことも多々あり、海外の会社に委託することで開発のスピードアップにつながったケースもある。また、委託先の選定を誤ると委託後余分な作業が発生し、予想外に時間がかかるケースもあり、委託候補先の事前チェックは重要な部分である。
 本講座では原薬、中間体の調達を目的とした外部委託を中心に、委託前の事前チェック、それに伴う査察の基本的な考え方、委託後の対応等一連の業務とそこで経験した問題点、注意項目、反省点等を実際の経験を元に開発段階〜商用生産の各ステージに分類して説明する。

  1. 医薬品開発の進め方と原料、中間体、原薬の調達
    1. 医薬品原薬の開発の考え方
      • コスト
      • スピード (時間)
      • スケジュール通りの原料
      • 中間体
      • 原薬の調達
    2. 技術移転の考え方、注意点
    3. GMP査察の考え方、進め方
    4. 原薬、中間体調達の一例
      • 国内の委託先で技術問題が発生
      • プロセスに合ったスイスのメーカーに技術移転
  2. 委託製造に関する法規制・問題点
    1. 医薬品の製造販売・製造 (輸入) について
    2. 製造業者等との取決め
    3. 外部の試験検査機関
    4. 運用上の注意事項
    5. その他
  3. 技術移転・製造アウトソーシング先の評価、注意点
    1. 移転先の選定、事前チェック
    2. 製造委託先選定段階での査察
    3. 技術移転のプロセス
    4. よく問題となる事項、トラブルの例
      • 不純物
      • 結晶多形
      • その他
    5. 自社技術のチェック
    6. プラントツアー・ラボツアーのチェックポイント
    7. 書類調査でのチェックポイント
    8. 委託後のフォローアップ
    9. 海外製造業者との取引の際の留意点
    10. その他
  4. 委託先の事前調査と評価、調達 (経験から)
    1. 開発段階 (臨床試験開始前)
      • 治験用原薬 (米国の大学との共同開発) のプロセス開発と製造委託、治験薬GMP査察 (国内メーカー)
        • 原薬、中間体の委託先調査〜原薬調達
      • 治験用原薬 (米国のベンチャーとの共同開発) のプロセス開発と製造委託、 GMP査察 (オランダのメーカー)
        • 原薬メーカーの調査、GMP査察〜原薬調達
      • 治験用原薬 (自社開発品) のプロセス開発と製造委託、治験薬GMP査察 (国内メ ーカー)
        • 問題点
        • 注意点 (原薬製造後の監査でわかった逸脱)
        • その他
    2. 開発段階 (臨床試験進行中)
      • 原薬製造場所の変更 (国内メーカー → スペインのメーカー)
      • 導入プロジェクト (米国ベンチャーとの共同開発:ドイツのメーカーからの原薬 調達) 、導入元の吸収・合併に伴う原薬製造場所の変更
      • 原薬製造場所の変更 (自社製造 → 国内メーカー)
      • 原薬製造場所の変更 (オランダのメーカー → 台湾のメーカー)
      • 製造プロセスの説明不足に伴う技術資料の再現性の問題。
      • 技術移転に伴う結晶多形に関わる問題点
      • 製造プロセスの部品の材質による異物混入
        • 監査ではわからない部分。
    3. 大手製薬会社 (米国) への導出に伴う新たな外部委託先の調査、原薬、中間体の調達
      • セカンドソースの調査、選定と導出先 (米国) のcGMP査察
    4. 導入品の国内で臨床試験〜商用 … 治験薬の調達と原薬メーカーのGMP査察
      • D.D (デューディリジェンス) 〜海外の工場の査察〜調達まで
    5. 商用段階での原薬・中間体、原料の調達
      • メーカーの変更・追加
      • 原薬メーカーの評価、MF登録前の原薬メーカー (中国) のGMP査察
      • 原料メーカーの査察
    6. その他
    • 質疑応答

講師

  • 丸橋 和夫
    株式会社 三和ケミファ 医薬品事業部
    統括本部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門と効果的かつ効率的運用 (2日間) オンライン
2025/7/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門 オンライン
2025/7/18 治験薬GMPの基礎と基本 東京都 会場
2025/7/18 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 会場・オンライン
2025/7/18 E&L試験の進め方および国内外の規制動向 オンライン
2025/7/18 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2025/7/18 プレフィルドシリンジ・コンビネーション製品の開発・生産/保管・輸送ノウハウ オンライン
2025/7/18 最近の裁判例の論点をふまえた核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2025/7/18 健康寿命を支える医療経済学とは オンライン
2025/7/18 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン
2025/7/21 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン
2025/7/22 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/7/22 製薬用水システムの設備設計・適格性評価と日常管理 オンライン
2025/7/22 GVP基礎講座 オンライン
2025/7/22 共同研究契約等の契約実務の基礎とトラブル防止策 オンライン
2025/7/22 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2025/7/23 製造とラボにおけるペーパーレス化実践セミナー: データインテグリティ対応の記録とレビュー方法 オンライン
2025/7/23 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2025/7/23 生成AIを用いた戦略的規制要件対応セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/7/24 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用