技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

二酸化炭素削減対策技術

二酸化炭素削減対策技術

~触媒からみるCO2利用、メタン利用、水素製造、バイオマスの利用技術~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年9月11日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 二酸化炭素、メタン、水素に関心のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方
  • 地球温暖化対策に関心のある研究者・技術者、技術企画、経営企画部門の方

修得知識

  • 二酸化炭素排出削減、利用の取り組みの最新動向
  • 天然ガス/メタン利用の最新動向
  • 人工光合成の最新動向
  • 水素社会関連技術の最新動向

プログラム

 二酸化炭素削減技術は遠い先の技術ではなくなってきた。先ず、安価で二酸化炭素排出の少ないメタン (天然ガス) の利用が始まり、この技術をベースに今世紀後半には再生可能エネルギーを用いたエネルギーと化学品の製造が行われるようになると思われる。これらの技術開発には触媒の開発が必須である。
 地球温暖化ガスである二酸化炭素の削減には多くの削減法が提案されているが、CCSは一定期間地下に貯蔵しておくだけで根本的な削減法とは言えない。二酸化炭素をリサイクルするCCUは還元剤であるメタン又は水素が必要である。将来、水素は太陽光などの再生可能エネルギーから製造されなければならない。しかし、再生可能エネルギーを用いた水素が安価に普及するのは2050年以降と考えられる。それまでには二酸化炭素の発生の少ない天然ガスを利用しなければならない。米国ではシェールガス革命が実現し始めた。二酸化炭素削減戦略には、時間軸を考慮した水素とメタン、バイオマスの3戦略が必須である。最新の触媒技術を用いた二酸化炭素原料のエネルギー、化学品の製造技術、メタンを原料とした化学品の製造技術、さらに実現可能なバイオマスや廃プラ原料のエネルギーと化学品製造技術を解説する。

  1. エネルギー・化学原料戦略
    1. エネルギー資源原料の変化
    2. シェールガス革命
      • 天然ガス原料エチレン価格
      • 米国のエチレンプラント
      • 日本への影響
  2. メタン戦略
    1. メタンの利用
    2. メタンから化学品の製造
    3. メタンからメタノールの直接合成
    4. 膜分離技術
  3. 合成ガス戦略
    1. 合成ガス
      • 水蒸気改質
      • Auto Thermal Reforming (ATR)
      • 迅速部分酸化
      • 水素分離膜
    2. FT合成
      • 小型FT合成プロセス
      • 選択的燃料油の合成
    3. 合成ガスから化学品の合成
      • C2~C4オレフィン
      • エタノール
      • p – キシレン
      • EG
      • DMC
  4. メタノール戦略
    • 燃料
    • 化学品 (オレフィン、芳香族) の合成
    • MTO
    • MTP
    • MTA
  5. 二酸化炭素戦略
    1. CO2の分離回収
      • CO2回収技術とCCSコスト
    2. CCSの現状
      • 日本でのCCS
      • EOR (Enhanced Oil Recovery)
      • CarbFix
      • 気硬性セメント
    3. CO2から合成ガスの製造
      • ドライリフォーミング (DRM) 逆シフト反応
    4. CO2のメタン化
      • Power to Gas
      • CO2のメタン化触媒
    5. CO2からメタノールの合成
      • メタノール合成触媒
      • メタノール合成工業化プラント
      • 炭素循環
    6. CO2を用いた燃料の合成
      • FT合成
      • メタノール
      • DME
      • LPG
    7. CO2から化学品の製造
      • エタノール
      • 酢酸
      • C2~C4
      • 軽質オレフィン
      • 芳香族
      • アクリル酸
      • 新たなC1ケミストリー
    8. 電解によるCO2の還元
      • 3M
      • 光触媒
    9. 発酵法によるCO2の資源化
      • LanzaTech
      • 都市ごみの利用
      • Algenol Biotech
    10. CO2を用いたポリマーの合成
      • ポリアルキレンカーボネート
      • ポリカーボネート
      • ヒドロキシポリウレタン
      • HDI
    11. CO2を用いた化学品の製造コスト
      • メタノール
      • 酢酸
      • エタノール製造コスト
  6. 水素戦略
    1. 水素の製造 CO2フリー水素の製造、光触媒による水素製造
    2. 水素の貯蔵・輸送
      • 有機ハイドライド
      • アンモニア
      • 液体水素
  7. バイオマス・廃プラスチック戦略
    • 水素
    • 燃料
    • 化学品の製造

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,370円 (税別) / 49,000円 (税込)
複数名
: 20,370円 (税別) / 22,000円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額 (税込 22,000円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,741円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,741円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 61,111円(税別) / 66,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,370円(税別) / 49,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,741円(税別) / 98,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 136,111円(税別) / 147,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 23,148円(税別) / 25,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/22 金属材料の水素分析手法、水素脆化メカニズム、およびその抑制手法 オンライン
2024/11/25 リグニンの構造と分離、抽出、分析技術 オンライン
2024/11/26 機械学習を用いたCO2分離回収材料の探索、設計とその活用 オンライン
2024/11/26 グリーン水素製造のための光触媒を用いた「人工光合成」の基礎と応用、課題、最新動向 オンライン
2024/11/26 水素貯蔵・輸送材料および技術の課題・動向と水素エネルギー社会実現への展望 オンライン
2024/11/28 水電解によるグリーン水素製造への展望 オンライン
2024/11/29 グリーンイノベーションの背後にある過剰な資源消費:「資源パラドックス問題」とその解決に向けた技術・社会システム オンライン
2024/12/3 カルノーバッテリー技術とPower to Heat技術に関連する高温蓄熱技術の最新動向 オンライン
2024/12/5 燃料電池、水素、アンモニアの最新動向と今後のビジネスチャンス オンライン
2024/12/6 高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向 オンライン
2024/12/9 カーボンリサイクルに向けた低エネルギーCO2回収 (DAC) 、燃料合成、燃料利用技術の開発動向 オンライン
2024/12/11 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2024/12/12 省エネ技術各論講座 オンライン
2024/12/12 水電解によるグリーン水素製造への展望 オンライン
2024/12/13 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/12/13 メタネーションの要素技術と現状の課題、産業実装への展望 オンライン
2024/12/17 水素吸蔵材料の基礎と様々な水素貯蔵材料とその応用 オンライン
2024/12/17 低濃度CO2の回収・資源化技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/17 プラスチックの高度マテリアルリサイクルと高度成形プロセス オンライン
2024/12/18 省エネ技術各論講座 オンライン