技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

関節リウマチ基礎講座

関節リウマチ基礎講座

~現在進行中の開発治験薬、中止になった治験薬と今後開発されそうな新薬は / 診断・治療・薬剤選定の現状と患者が求める診療とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、リウマチ診療と開発の現状、患者が求めている医療、今後のリウマチ診療の動向について、講師の経験を交えて詳解いたします。

開催日

  • 2018年2月20日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リウマチ診療に関わる方

プログラム

 1999年のMTX認可、2003年の生物学的製剤 (バイオ) 登場は関節リウマチ (RA) 診療を大きく変えました。MTXやバイオ投与を受けた患者は関節の腫れと痛みから開放され、QOLも大きく改善し、健常人と同じADLの維持も可能となりました。これに合わせる様にRA診断技術が進み、新たな診断基準も出ました。早期RAと診断し、早い段階からの積極的な治療が推奨されています。
 その後も続々とバイオが登場し、2013年、2017年には経口のJAK阻害薬が、2014年、2017年にはインフリキシマブのバイオシミラーも出ました。別経路を抑える薬剤やバイオシミラーの開発も更に進んでいます。医師にとっては治療の選択肢が拡がると同時に、どの薬剤を選ぶべきか非常に難しくなっています。
 RA患者向け医薬品の開発や製造販売を行っている製薬メーカーは、薬剤の売り上げを増やし、次の開発につなげるだけでなく、患者向けのサポートも求められている役割の1つです。
 MRは医療従事者に対してただ医薬品を使ってくださいと言うのではなく、納得の行くフレーズの提供が求められています。
 患者・医療従事者の立場から今後も患者向けに行って欲しいサポートとMRの今までの宣伝活動の問題点を明らかにした上で、改善すべき点も挙げていきたいと思います。

  1. RAの基礎
    1. RAとその臨床像 (過去と現在)
    2. 疫学 (平均寿命の伸び・高齢者の割合・高齢発症の増加)
    3. RAの病因・病態 (タバコによる影響)
  2. RA診断
    1. 2010年EULAR/ACR新分類基準
    2. 診断のための血清学的マーカー (抗CCP抗体)
    3. 診断のための画像検査 (MRI・エコーパルスドプラ)
  3. RA疾患活動性評価
    1. CRP・血沈・SAA・MMP-3・関節所見・患者VAS
    2. DAS28
    3. 総Sharpスコア変法
    4. 患者評価 (HAQ-DI)
  4. RA治療薬概要
    1. メトトレキサートMTX:アンカードラッグ・ゴールデンスタンダード
    2. バイオ・バイオシミラー
    3. 免疫抑制薬:MTXを使えない場合の代替薬?
    4. トファシチニブを使ってみての感触
  5. 現在進行中の開発治験薬と今後開発されそうな新薬?
    1. JAK阻害薬
    2. TNF-α・IL-6以外のサイトカイン・ケモカインをターゲットとしたバイオ
    3. バイオシミラーの開発
  6. RA診療の現状
    1. 早期診断・早期強力治療介入の流れ
    2. あるクリニックの診療風景
    3. ある大学病院のバイオ・JAK阻害薬治療の変遷
    4. 診療ガイドラインはどこまで役立つか?
    5. インフリキシマブBSは使われている?医療費削減になる?
    6. RA治療を妨げる要因? (高額医療費がネック)
    7. RA治療の地域格差・医師の診療技術格差
    8. バイオ皮下注はシリンジ?ペン型?オートインジェクター?
    9. 高齢者に対する治療とケアは?
  7. RA治療今後の動きは?
    1. JAK阻害剤がファーストチョイスとなる?
    2. 分子分類に応じたターゲット医療・テーラーメード医療の見通し?
  8. 製薬メーカーと医師との関係
    1. RA治療ガイドラインのバイオは横並び
    2. 最近のMRは質が低下?
    3. MRが宣伝すると薬の処方意欲が低下?
    4. 医師にその気にさせる宣伝文句とは?
  9. 製薬メーカーに求められる患者向けサポート
    1. 製薬メーカーの患者向けサポートの現状
    2. 患者が製薬メーカーに求める患者向けサポートとは?
    3. 医師が製薬メーカーに求める患者向けサポートとは?
    4. 製薬メーカーに求められている社会貢献とは?

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/6 OOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン
2024/11/6 FDAから製造所認証を得るための査察対応ポイント オンライン
2024/11/6 GMP・DIガイドラインに沿った製造/試験記録の作成・運用とその監査 オンライン
2024/11/6 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品等) におけるCMC開発戦略と開発ステージに応じた対応 オンライン
2024/11/6 バイオ/抗体医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2024/11/6 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2024/11/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/11/7 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/8 情報不足な開発初期段階において医薬品の事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/11 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/11 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/11/12 ICH M7変異原性不純物/ニトロソアミン不純物対応コース オンライン
2024/11/12 ICH M7 (変異原性不純物) ガイドラインとエキスパートレビューにおける変異原性評価・判断の考え方 オンライン
2024/11/12 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2024/11/12 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/11/12 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2024/11/12 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/13 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/13 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/13 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策