技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製品に求められる触感と成形による高触感の実現技術

製品に求められる触感と成形による高触感の実現技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年8月28日(木) 13時00分16時50分

プログラム

【第1部】 錯覚を利用した高触感技術の基礎と応用動向

(2014年8月28日 13:00〜14:30)

 視覚あるいは聴覚と同様に、触覚でもセンサあるいはディスプレイと言った優れた工業製品を生み出すことは、一つの大きな目標である。
 ここで、できる限り元の触知覚現象に手を加えることなく、簡単な力学的作用で新たな付加価値を生み出すことに多くの関心が寄せられている。
 触覚応用のヒントは、研究室内のデザインされた実験環境よりも、身近な触覚の世界に隠れている。特に、ものづくりの現場にヒントが多い。そこには、触知覚に関わる原理が隠れている。触覚の本質は能動触である。
 皮膚、爪および機械受容器の構造には巧妙な触覚情報処理機構が仕組まれており、その特徴は力学で議論することができる。重要なのは、既成概念を取り払い、一見不可能に思えるが実は可能であるかも知れないと信じることである。
 本講演では、いくつかの実例を通じて、新しい高触感技術について概観する。

  1. 触覚技術のパラダイムシフト
    1. これまでにないものづくり (不可能を可能に)
    2. 第3の触覚製品
  2. 触覚の増強と触覚コンタクトレンズ (ボディの面歪を瞬時に検知)
    1. メリヤス編みの軍手による皮膚変形
    2. 触覚コンタクトレンズ
  3. 触覚の操作と触覚ネイルチップ (官能評価)
    1. 爪変形が触覚に与える影響
    2. 触覚ネイルチップと指先の応力分布
  4. 触感の生成とソフトフィール硬質面 (内装部品に新たな付加価値)
    1. 触覚の錯覚
    2. 剛性 (物理量) とソフト感 (感覚量) を独立設計

【第2部】 モバイル電子機器のデザインに求められる表面テクスチャと触感

(2014年8月28日 14:40〜15:40)

  1. モバイル電子機器の表面テクスチャと触感
    1. 製品の薄型化
    2. 先進性・高級感の表現
    3. 心地よい触感
  2. これからのモバイル電子機器の表面テクスチャと触感

※デザイナー・設計の方必携のCMF (Color Material Finish) 技術ブックをセミナー会場でご覧いただけます。

【第3部】 3DデジタルムーブメントとD3テクスチャー®によるデジタルシボ®の実例

(2014年8月28日 15:50〜16:50)

 3Dデジタルツールを使用した開発は、流行を越えて実際的なものづくりのムーブメントとなりつつあります。
 弊社での加飾デザインサービス、D3テクスチャー®によるデジタルシボ®の実例を交えながら、その実情とプロセスについてご紹介します。

  1. 3Dツールと3Dプリンターの進化による加飾技術
  2. 製品デザインとCMF (カラー・マテリアル・フィニッシュ)
  3. D3テクスチャー®
    1. CMF開発を前進させる独自の最新プロセス説明
    2. 実例紹介

※講師・内容は予告なく変更することがあります。予めご了承ください。

講師

  • 第1部
    • 佐野 明人 氏
  • 第2部
    • 奥田 稔 氏
    • 山本 一生 氏
      • ※奥田氏または山本氏のどちらかに講演いただきます。
  • 第3部
    • 原 雄司 氏
  • 佐野 明人
    名古屋工業大学 大学院工学研究科 電気・機械工学専攻
    教授
  • 奥田 稔
    ウィッツェル(株) CMFプロデューサーズ部門
  • 山本 一生
    ウィッツェル 株式会社 CMFプロデューサーズ部門
  • 原 雄司
    (株)ケイズデザインラボ
    代表取締役社長

会場

中央大学 駿河台記念館

5階 560会議室

東京都 千代田区 神田駿河台3丁目11−5
中央大学 駿河台記念館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 32,400円 (税込)

割引特典について

S&T出版からの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • STbook会員登録を希望する
    • 1名 37,962円 (税別) / 41,000円 (税込)
    • 複数名 27,962円 (税別) / 30,200円 (税込)
  • STbook会員登録を希望しない
    • 1名 40,000円 (税別) / 43,200円 (税込)
    • 複数名 30,000円 (税別) / 32,400円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/10 3Dプリンティング材料: その現状と開発動向、今後の予測、ビジネスチャンス オンライン
2025/6/17 電子機器における防水設計手法 初級編・中級編 2日セミナー オンライン
2025/6/17 電子機器における防水設計手法 (中級編) オンライン
2025/6/17 放熱ギャップフィラーの特性、選定方法と効果的な使い方 オンライン
2025/6/17 人の感覚・運動モデリング技術と使い心地や質感を向上させる製品設計への応用 オンライン
2025/6/18 Z軸 (厚み) 方向、異方性の熱伝導率に優れた放熱材料の設計、応用、熱伝導性評価 オンライン
2025/6/24 電子機器・部品の未然防止と故障解析 オンライン
2025/6/24 化粧品に関する感覚の数値化、官能評価の実際と機器測定のコツ オンライン
2025/6/24 金属3Dプリンタにおける粉末材料および金属粉末の産業応用 オンライン
2025/6/25 化粧品に関する感覚の数値化、官能評価の実際と機器測定のコツ オンライン
2025/6/26 3Dプリンタの基礎と設計手法・活用のポイント オンライン
2025/6/26 自動車シートの快適性向上のための評価・計測および解析技術 オンライン
2025/6/27 放熱/冷却技術の最新動向 オンライン
2025/6/27 3Dプリンタの基礎と設計手法・活用のポイント オンライン
2025/6/30 感性価値伝達のための感性デザインシステム設計法 オンライン
2025/6/30 防水設計手法 (上級編) オンライン
2025/7/3 はんだ接合部の疲労故障および信頼性向上 オンライン
2025/7/4 ユニバーサルデザインの基本的考え方と制作手法について オンライン
2025/7/7 ユニバーサルデザインの基本的考え方と制作手法について オンライン
2025/7/16 電子機器の故障メカニズムと未然防止・故障解析のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/3/31 “使いやすさ”の定量評価と製品設計への落とし込み方
2021/11/30 ヒトの感性に寄り添った製品開発とその計測、評価技術
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/6/30 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明
2021/2/26 高級感を表現する要素技術と評価法
2021/1/6 3Dプリンティング材料最新業界レポート
2018/6/30 ヒトの感性に訴える製品開発とその評価
2016/12/16 バイオ・医療への3Dプリンティング技術の開発最前線
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/5/25 3Dプリンタ 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/25 3Dプリンタ 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/3/19 触覚認識メカニズムと応用技術 (増補版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/25 電子ブック〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/25 電子ブック〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 文具大手7社 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/30 製品音の快音技術