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粉体の乾燥工程でのトラブル事例から見る最適な機器選定/スケールアップのポイント

粉体の乾燥工程でのトラブル事例から見る最適な機器選定/スケールアップのポイント

~乾燥操作 / スケールアップ / 機器のトラブル対応 などポイントを元に解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、乾燥・粉砕・造粒の基礎から解説し、乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策、装置の選定方法・スケールアップについて詳解いたします。

開催日

  • 2025年12月5日(金) 12時30分16時30分

受講対象者

  • 粉体・造粒・乾燥に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 粉体・造粒・乾燥で課題を抱えている方

修得知識

  • 乾燥・粉砕・造粒の基礎
  • 乾燥・粉砕・造粒におけるトラブルの原因と対策、未然防止策
  • 装置の選定方法/スケールアップ

プログラム

 粉・粒を扱うプロセスは、多くの分野でその中間行程の「形態プロセス」として使われているが、最終ユーザーが目に見るケースは少ない。機能性材料を創製する手段として、極めて有効な粉・粒の形態も、液体や気体と異なって、その莫大な表面積の大きさから、「詰まる・くっつく」等の、独特のトラブルが発生する。「粉体工学」「粉体プロセス」として、専門的な学問が設立されている。
 特に乾燥工程は、操作中に原料の特性が変化する (ベトベトからサラサラに、塊から粉状態に、) と、全くのところ変わってしまう。その時々に適切な取り扱いをしないと、トラブルが発生する。新しい「機能性材料」を創製する業務を遂行するには、必ず知っておかなければならない、基礎的な技術である。
 本講演では、【透明な粉体挙動スケルトンモデル®】を駆使して、機器内での「粉体の動き」を目で見える形にし、「体感」として粉体の動きを「イメージアップ」できるようにする。講師の実務体験から、簡単なスケールアップの実例を挙げ、計算式の意味するところ、さらに、優先的に効果のあるパラメーターを実感する講義を行う。
 講師は、技術士としての指導経験から「たまたま選ぶ装置での成果」ではなく、最終製品付与機能に見合った、「適正な単位操作の選択と、製品物性の関係」を明確にして、最短距離で成果を出す手法を、推薦する。

  1. はじめに: 粉体技術を俯瞰する。
    • 粉・粒に関わる単位操作全体を、俯瞰し、その影響を再確認する。
    • 業界で扱われている粉体技術の影響、機能性粒子の活躍の状態を紹介する。
    • なぜ、粉を扱うプロセスにトラブルが多いのか? 離散体とは?
    • 粉粒の「形状による分離現象」はなぜ発生し、それらの原因の分類は?
    • コストを抑えたトラブル対策は、 どのような方法で構築するのか?
    • IoTの手法が発展することによって 粉体プロセスはどうなってゆくのか?
  2. 乾燥操作 湿った粉体は (微粒子固体と液体・気体の) 混相流体である。
    1. 乾燥操作の基本
      1. 乾燥原理の分類 〜物性による適性乾燥原理の選定〜
      2. 乾燥カーブと主たるパラメーター
        〜スケールアップには「乾燥曲線」の把握が必須〜
      3. 乾燥装置の分類 〜どの原理を利用した装置か理解する〜
      4. 乾燥装置選定の考え方。
    2. 乾燥操作の実際
      1. スケールアップ;直接乾燥分野
      2. スケールアップ;間接乾燥分野
      3. その他の乾燥分野 〜スケルトンモデルでの体験:
        • 流動層乾燥機
        • 気流乾燥機
        • 充填層乾燥機
        • 振動流動層乾燥機
        • 噴霧乾燥機 等
      4. 乾燥製品の形状
        • 球形粒子状態、フレーク状態、スラリー内の一次粒子を得る、等の「次工程の要求事項」に従った乾燥原理の選定、その原理を使った装置の採用。
  3. 粉体機器のトラブル対応
    1. トラブルの原因、 (複雑な事象ほど、シンプルに分解する)
    2. トラブルの分類、実際の例を挙げて一緒に考える。
    3. トラブル解決例、答えは一つでは無いが、実例を紹介する。
    4. トラブルを予測し対策、エスケープルートの考え方。
    5. IT化にともなうトラブルの新しい可能性。
  4. まとめ (ケミスト+データー・サイエンティスト+プロセス・エンジニア)
    • これから求められる「粒子挙動の見える化」。 数値シミュレーションの役割。
    • 体験したことを分類して応用が利くようにする為には?
    • この分野で、技術者が学べること。失敗から学ぶこと。
    • 粉・粒を扱う技術に求められるもの 〜IoT, AI, VR, AVの応用の始まり〜
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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