技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品開発効率化のためのタンパク質の合理的デザイン法とそのノウハウ

バイオ医薬品開発効率化のためのタンパク質の合理的デザイン法とそのノウハウ

~タンパク質設計の成功率を高めるために注意すべき点~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、タンパク質の基礎から解説し、タンパク質のフォールディング反応過程の理論的予測法や、タンパク質の安定性・可溶性を向上させる手法等についても解説いたします。

配信期間

  • 2025年10月20日(月) 12時30分2025年10月29日(水) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年10月27日(月) 16時30分

修得知識

  • タンパク質の基礎
  • 医薬品開発に使えるタンパク質デザイン用の深層学習ツール
  • 医薬品開発に使えるタンパク質デザイン用の物理学ベースのツール
  • 深層学習ツールではまだ困難なタンパク質デザイン
  • タンパク質設計の成功率を高めるために注意すべき点
  • タンパク質のフォールディング反応を予測できるツール
  • タンパク質を安定化させる方法
  • タンパク質の凝集を回避する方法

プログラム

 2024年のノーベル化学賞に象徴されるように、近年、AIなどを用いたタンパク質の理論的設計に関する発展がめざましく、バイオ医薬品開発に革命を起こしつつある。
 そこで本講座では、バイオ医薬品開発を効率化させるためのタンパク質デザイン法について概説する。特に、Rosettaなどの物理学ベースのツールや、RFdiffusion、ProteinMPNN、AlphaFold2などの深層学習ツールの使い方を概説し、設計の成功率を高めるためのノウハウなども紹介する。
 さらに、タンパク質のフォールディング反応過程の理論的予測法や、タンパク質の安定性・可溶性を向上させる手法等についても概説する。

  1. タンパク質の基礎
    1. イントロダクション
    2. アミノ酸
    3. タンパク質のフォールディングとダイナミクス
    4. タンパク質に働く相互作用
  2. タンパク質の立体構造予測
    1. タンパク質の構造分類
    2. AlphaFold 2
    3. 予測精度の指標
    4. AlphaFold 2を使いこなすためのノウハウ
    5. AlphaFold 3
    6. AlphaFold 2と3に類似した予測法
    7. タンパク質の構造多型の予測法
  3. タンパク質デザインの基礎
    1. タンパク質デザインの目的
    2. タンパク質における変異ロバストネスと進化可能性
    3. タンパク質の経験的設計
    4. タンパク質の合理的設計
  4. 物理学ベースのタンパク質デザイン法
    1. 分子動力学シミュレーション
    2. タンパク質設計用ソフトウェアRosetta
    3. ヘリックス形成能予測ソフトウェアAGADIR
  5. 深層学習ベースのタンパク質デザイン法
    1. 構造生成用ソフトウェアRFdiffusion
    2. 配列設計用ソフトウェアProteinMPNN
    3. RFdiffusionとProteinMPNNを用いた設計例
    4. 小型抗体 (scFv, VHH) の合理的設計
    5. 環状ペプチドの合理的設計
    6. リガンド結合構造生成用ソフトウェアRFdiffusion All-Atom
    7. リガンド結合配列設計用ソフトウェアLigandMPNN
    8. RFdiffusion All-AtomとLigandMPNNを用いた設計例
    9. 各ソフトウェア使用時の注意点
    10. デザインの評価方法
  6. タンパク質のフォールディング反応予測
    1. タンパク質のフォールディング反応機構
    2. 統計力学理論WSMEモデル
    3. 改良型統計力学理論WSME-Lモデル
  7. タンパク質の安定性と凝集
    1. タンパク質の変性と安定性
    2. 細胞内でのタンパク質凝集とアミロイド形成
    3. 分子シャペロン
    4. タンパク質の凝集に関わる相互作用
    5. タンパク質を安定化させる溶媒条件
    6. タンパク質を可溶化させる溶媒条件
    7. アミノ酸置換によるタンパク質の安定化・可溶化
    8. ジスルフィド結合形成を伴うリフォールディングの方法
    • 質疑応答

講師

  • 新井 宗仁
    東京大学 大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年10月20日〜29日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/12 プロセスインフォマティクスのためのデータ解析・機械学習の実践法 オンライン
2025/9/12 GMP/QMS/GCTP適合のためのCSVとデータインテグリティ対応の実務 (1日目) / スプレッドシートとクラウドのバリデーション実務と運用 (2日目) オンライン
2025/9/12 スプレッドシートとクラウドのバリデーション実務と運用 (2日目 / 全2日間) オンライン
2025/9/12 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/9/12 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/9/12 マテリアルズインフォマティクスの中核をなす計算科学シミュレーション技術 オンライン
2025/9/12 原薬製造プロセスにおけるスケールアップ検討・トラブル実例 / QbDに基づくCQA・CPP設定手順と遺伝毒性不純物管理および洗浄対象物質クライテリオン設定 オンライン
2025/9/16 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/9/16 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2025/9/16 GVPの基本的重要事項の的確な理解と業務遂行能力の習得 オンライン
2025/9/16 バイオ/抗体医薬品における品質管理の基礎とトラブル対応 オンライン
2025/9/16 再生医療等製品の不純物等を含むCMC薬事文書、CTD-Q作成のポイントと製造・品質試験の実際 (2日コース) オンライン
2025/9/16 医薬品包装工程のバリデーション (PV) の重要性と工程トラブル改善事例 東京都 会場・オンライン
2025/9/17 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/9/17 医薬品ライセンスを想定した開発早期段階での事業性評価と契約におけるリスク回避策 オンライン
2025/9/17 GDPに対応する温度・文書管理・バリデーションと輸送業者の管理 オンライン
2025/9/17 バイオ/抗体医薬品における品質管理の基礎とトラブル対応 オンライン
2025/9/17 医療機器、医薬品容器等における滅菌前製品の微生物汚染菌 (バイオバーデン) 管理要求と微生物試験のバリデーション オンライン
2025/9/17 PIC/S GMP Annex 1 汚染管理戦略につながる無菌医薬品製造設備の設計・エンジニアリング オンライン
2025/9/17 医薬品や化粧品における経皮吸収の基礎と評価手法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション