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プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法

プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法

~粘弾性挙動の時間・温度換算則の誘導方法とその活用法 / プラスチックの時間・温度に伴う各種事象の予測法~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年7月29日〜8月4日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、粘弾性挙動の解釈法とその利用法、粘弾性挙動に伴う残留応力の発生機構と低減化法を解説いたします。

開催日

  • 2025年7月28日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • プラスチックの不良対策で課題を抱えている担当者

修得知識

  • プラスチックの基本特性である粘弾性特性及び熱粘弾性特性の基礎
  • 残留応力の発生機構
  • 残留応力の理論的、実験的解析方法
  • 残留応力の低減方法並びに積極的な利用法
  • 粘弾性特性・熱粘弾性特性を基準とした強度、変形の力学的取扱い
  • 粘弾性特性に成立する時間-温度換算則の概念
  • 時間-温度換算則を用いた強度、変形の長期予測法と信頼性評価法の基礎
  • 残留応力+溶剤による耐ストレスクラッキング性
  • 成形不良低減の新射出成形法

プログラム

 プラスチックの材料定数は、他の材料のそれと比べ、時間及び温度によって著しく変化します。材料定数が時間と温度によって変化する特性を粘弾性挙動と言います。粘弾性挙動は、時間や温度によって同一材料でも、ある場所では粘性、ある場所では弾性、そしてある場所では粘弾性といった振る舞いをします。
 このような粘弾性挙動に起因して、プラスチック成形品には成形時に残留応力が生ずる場合があります。この残留応力は、粘弾性挙動によって解放され、寸法変化や破壊等の経時的な不良を引き起こします。プラスチックの粘弾性挙動の時間、温度依存性には、時間 – 温度換算則が成立し、この法則を用いて残留応力解放に伴う変形や強度の長期予測、及び繊維強化プラスチックの諸特性の時間、温度依存性の長期予測等が可能となります。
 ここでは、プラスチックの最も重要な粘弾性挙動の解釈法とその利用法、そして粘弾性挙動に伴う残留応力の発生機構及び解放機構を説明します。さらに、時間 – 温度換算則の確認方法と、この換算則を用いた残留応力の解放に伴う変形及び強度の予測法、加速試験法等の各事象への利用方法について説明します。最後に、残留応力低減の新しい種々の射出成形法を紹介します。

  1. プラスチックの最も重要な基礎知識
    1. 弾性・粘性・粘弾性の解釈法
    2. 弾性・粘性・粘弾性の利用方法
    3. 粘弾性に伴う特異現象
      • クリープ挙動
      • 緩和挙動
  2. 粘弾性体の力学の基礎
    1. プラスチックの応力とひずみの理解
    2. 粘弾性挙動と粘弾性モデル
    3. 応力-ひずみ関係式 (構成方程式)
      • 応力-ひずみ関係式の誘導方法
  3. 粘弾性挙動に起因する残留応力の発生機構
    1. 残留応力の発生要因の分類
    2. 硬化過程で生じる残留応力の発生機構
    3. 冷却過程で生じる残留応力の発生機構
    4. 残留応力の理論的・実験的解析手法
  4. 時間-温度換算則の理解とその利用方法
    1. 時間-温度換算則の基礎概念
    2. 時間-温度換算則の確認方法
    3. 時間-温度移動因子 (アレニュウス型、WLF型)
    4. 時間-温度換算則の利用方法
  5. 時間-温度換算則を用いた各種事象の予測方法
    1. クリープ変形の長期予測法
    2. 残留応力開放に伴う変形の長期予測法
    3. CFRPの変形、強度の経時的変化の予測方法
    4. 諸特性の加速試験方法
  6. 残留応力低減の新射出成形法の紹介
    1. GAP (Gas Assist Pressure / ガスアシストプレッシャー法) について
    2. GCPを用いた射出発泡成形法、射出中空成形法、射出圧空成形法
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
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ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は製本テキストを郵送にて前日までにお送りいたします。
    また、PDFデータをダウンロードいただきます。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、製本テキストの到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 2025年7月29日〜8月4日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
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    また、PDFデータをダウンロードいただきます。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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