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電池セパレータの安全性・耐熱性向上とコーティング技術

電池セパレータの安全性・耐熱性向上とコーティング技術

オンライン 開催

開催日

  • 2025年7月4日(金) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • LIBメーカ、その材料メーカ、それらの原料や製造装置メーカ、LIBを搭載するEV、定置蓄電 (ESS) 、スマートフォン、ノートパソコン等のメーカの研究・技術開発・市場調査に携わる方
  • 電池分野のスラリー設計、セパレータ設計、コーティング技術者
  • リチウムイオン電池・リチウムイオン電池部材開発に関わる方
  • リチウムイオン電池業界に参入を考えている方

修得知識

  • 電池発熱のメカニズム
  • 電池発熱の評価法
  • LIB性能・安全性からのLIB用セパレータへの要求
  • セパレータの物性と、LIBの性能・安全性との関係
  • LIB用セパレータの標準化・規格化の動向とその背景
  • PO微多孔膜の製品・プロセス及び開発経緯・歴史 (微多孔膜が選定された理由等)
  • PO微多孔膜の開発課題・動向と今後の展望、最近のトピックス (主に中国や新規市場)
  • リチウムイオン電池セパレータ技術の基本
  • リチウムイオン電池セパレータの歴史的背景
  • リチウムイオン電池セパレータの特性評価

プログラム

第1部 リチウムイオン電池の安全設計に必要な電池発熱のメカニズムおよび評価法

(2025年7月4日 10:30〜12:00)

 リチウムイオン電池は今日ではモバイル機器用に広く普及しており、電気自動車や電力貯蔵システム等の大型用途でも使用され始めている高性能電池であるが、時折発火事故等が報道されることがあり、安全性については更なる性能向上が求められている。
 本講演では、リチウムイオン電池の熱問題について概説するとともに、リチウムイオン電池の安全設計に必要な、電池の発熱挙動の評価手法について紹介する。

  1. リチウムイオン電池の熱問題
  2. 昇温時の発熱挙動と熱分析による評価
  3. 充放電時の発熱挙動と熱測定による評価
  4. 過充電時の発熱挙動評価
    • 質疑応答

第2部 リチウムイオン電池セパレータへの要求性能・安全性及び微多孔膜基材開発の現状と動向

(2025年7月4日 13:00〜14:30)

 Liイオン電池 (LIB) は1991年世界で初めて商業化され、そのセパレータとしてポリエチレン (PE) 湿式微多孔膜 (東燃化学) が採用された。現在でも基材としてPE等のポリオレフィン (PO) の微多孔膜は高エネルギー密度・高容量LIBでは主流である。セパレータはLIBの高安全・高信頼・高性能を支える材料の一つであり、セパレータ物性との関係は複雑である。
 本セミナーでは、LIBからの要求の現状、それを達成する為のLIB用セパレータ基材の原料、プロセス、物性に対して、開発経緯及び採用された理由を含め基礎から、現状、課題及び今後の展望について概要を説明する。

  1. はじめに (LIB及びセパレータの市場動向)
  2. セパレータの役割及びセパレータの物性・品位
  3. LIB性能からのLIB用セパレータへの要求
  4. LIB安全性からのLIB用セパレータへの要求
  5. 高分子多孔質材料及びLIB用セパレータの開発経緯・歴史
  6. LIB用セパレータの標準化・規格化の動向とその背景
  7. ポリオレフィン微多孔膜の種類・製法 (多孔化) ・原料・各工程
  8. ポリオレフィン微多孔膜の開発課題・動向・展望及び最近のトピックス (中国市場、新規市場)
    • 質疑応答

第3部 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能性向上およびコーティング機能層の評価方法

(2025年7月4日 14:45〜16:15)

 1991年に商品化されたリチウムイオン電池のセパレータは商用化から現在に至るまでポリオレフィン微多孔膜が適用されているが、2000年に入ってコーティングによる機能化が実用化されて現在に至る。この技術的推移の背景からコーティングに求められたもの、そのコーティングセパレータの重要な特性と評価方法について本講座で概説する。
 セパレータの改善は電池技術との関連からなされているので、本講座ではセパレータという視点から電池技術の進歩を概説するが、電池全般の技術的知識を得るという観点でも有益と考える。

  1. 電池と電池セパレータ
    1. 電池におけるセパレータの役割
    2. リチウムイオン電池とセパレータ
  2. リチウムイオン電池のセパレータ
    1. コーティング基材としてのポリオレフィン微多孔膜の特性と評価方法
    2. コーティングによる機能化の歴史的背景
    3. 耐熱コーティングとその特性評価
    4. 接着コーティングとその特性評価
  3. 今後のセパレータ開発動向
    • 質疑応答

講師

  • 齋藤 喜康
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 省エネルギー研究部門 エネルギー貯蔵システムグループ
    主任研究員
  • 山田 一博
    温故・拓新バッテリーマテリアルズ
    代表
  • 西川 聡
    帝人 株式会社 コーポレート新事業本部 電池部材・メンブレン部門 電池部材事業部
    部長, 帝人グループ技術主幹

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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