技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィラーの表面処理と樹脂への複合化・分散技術

フィラーの表面処理と樹脂への複合化・分散技術

~カップリング剤の活用法と最適処理、混練・添加順序の影響や材料設計までを解説~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年6月19日〜25日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、フィラーの表面処理について取り上げ、カップリング剤の種類、性能・分散性の関係、フィラー表面における適切な水分量等について詳解いたします。

開催日

  • 2025年6月18日(水) 10時30分16時30分

修得知識

  • フィラーの基礎と特性評価
  • カップリング剤の最適処理
  • フィラーと樹脂の最適混合
  • クレーム対策
  • 統計処理技術の応用

プログラム

 フィラーを樹脂に混合する際の知識と現場的な処方テクニックの習得が可能です。フィラーの基礎特性を評価すると共に、フィラーと樹脂との最適な配合設計を達成するためのカップリング剤の使用法 (種類、添加量、添加方法、組合せ、処理順序、新規な開発品) を明らかにし、材料設計とクレーム対策を行います。なかでも、具体的な検討事例を多数網羅して、様々なケースへの対応を想定しています。さらに、フィラー分散評価を提示し、複合材料特性との関連性を求め、最適なカップリング処方を解説します。

  1. フィラーの基礎
    1. 複合材料作製における関連要因
    2. フィラーの種類と機能発現
    3. フィラー表面の水
      • フィラー凝集
      • 混練性
      • 加工条件への影響
  2. フィラー特性評価
    1. 粒度分布、表面張力、ζ電位、湿潤熱の概要と測定例
    2. 板状フィラーの効能
  3. カップリング剤の種類と効能
    1. フィラーの前処理
    2. カップリング剤の種類
      • シラン剤
      • チタネート剤
      • アルミネート剤
      • 脂肪酸系
      • リン酸系など
    3. シラン剤使用時の最適な手順
      • 溶媒
      • pH
      • 添加量
      • 安定性
      • 処理手順など
    4. シラン剤の分子量の影響
    5. チタネート剤の特徴
      • 疎水性
      • 親水性
    6. フィラー表面の酸性度とシラン剤の反応性
    7. 表面処理が困難なフィラー対策
      • 窒化アルミニウム
      • 酸化マグネシウム
    8. フィラーの乾燥方法
    9. 表面処理法の違いによるフィラー表面の疎水化 (脂肪酸処理)
    10. スプレードライ法の利用
    11. 金属不純物の影響
      • 熱老化
      • 変色
    12. カップリング剤の樹脂への塗布
    13. 新規なカップリング剤
      • シラン剤
      • チタネート剤
  4. フィラーと樹脂の混合方法
    1. 樹脂粘度の影響
    2. 混合方法の違いと機能発現 (熱伝導率)
    3. 混錬順序の影響
      • 樹脂
      • フィラー種類
      • 添加剤など
    4. マスターバッチの有効性
    5. カップリング剤の添加順序
  5. フィラーの分散性評価
    1. 顕微鏡的手法
    2. X線的手法
    3. 音響学的手法
    4. レオロジー・色彩学的手法
  6. 耐衝撃性に優れたPP系材料の設計指針
    • 混練性
    • フィラー特性
    • 樹脂特性
  7. 熱伝導性に及ぼすフィラー効果
  8. 統計的手法を用いた最適なPP/炭酸カルシウム系の特性予測
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 光石 一太
    一般社団法人 倉敷ファッションセンター 倉敷市繊維技術センター

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/30 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2025/7/30 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/7/31 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2025/7/31 天然植物繊維を強化材とする複合材料の繊維原料特性と活用・複合化のポイント 東京都 会場
2025/7/31 プラスチック射出成形の可塑化工程に起因する成形不良と対策 オンライン
2025/8/4 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/6 光硬化に用いられる光重合開始剤とその助剤の種類、選び方、使い方、暗所・深部・厚膜硬化、速硬化への対応 オンライン
2025/8/6 マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路 オンライン
2025/8/6 プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望 オンライン
2025/8/7 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/7 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/8/7 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/8/8 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/8/18 高屈折率ポリマーの分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2025/8/18 攪拌プロセスの予測・計算の進め方、その応用 オンライン
2025/8/19 樹脂・プラスチックにおける「低塩素化」、「ハロゲンフリー」に関する材料設計、各種分析・解析、その応用 オンライン
2025/8/19 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2025/8/19 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/20 高分子架橋反応メカニズムと架橋密度測定 オンライン

関連する出版物