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電気絶縁材料の劣化現象とその診断技術

電気絶縁材料の劣化現象とその診断技術

~絶縁破壊の基礎と劣化プロセスおよびその対策 / 絶縁破壊の基礎と劣化プロセスおよびその対策 / 絶縁物はなぜ壊れるか? / 劣化が進んで破壊する過程 / 絶縁破壊の対策、抑制手法と実践 / 正しい計測・測定技術~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、絶縁の基礎を中心とした誘電・絶縁現象の基礎理論、計測法、現状における問題点等、電気絶縁材料の劣化に関して説明いたします。

開催日

  • 2025年5月28日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 誘電・絶縁材料の電気現象の基本的な考え方
  • 誘電・絶縁材料の各種試験法、データの解釈方法
  • 誘電・絶縁材料のデータの解釈方法

プログラム

 電気システムにおいて絶縁物を扱う機会は頻繁にありますが、絶縁物は支持物としても用いられ、機械的強度を確保すると、普通電気的には十分な余裕をもたせることができます。しかし電界の集中や絶縁物の劣化などにより、思わぬところで絶縁破壊が生じることもあるため、システムの信頼性の要となる絶縁系の電気特性の劣化や電気的破壊現象についての知識が必要とされます。
 本講座では、大学の高電圧工学の一環として行われている絶縁の基礎を中心とした誘電・絶縁現象の基礎理論、計測法、現状における問題点等、電気絶縁材料の劣化に関する解説を行います。

  1. 絶縁物はなぜ壊れるか (絶縁破壊の基礎過程)
    1. 誘電・絶縁現象の基礎
    2. 気体の絶縁破壊機構
      1. 電子雪崩
      2. タウンゼント放電
      3. パッシェンの法則
    3. 固体の絶縁破壊機構
      1. 真性破壊
      2. 電子的破壊
      3. 熱破壊
      4. 電気機械破壊
      5. 空間電荷、部分放電、電気トリーの影響
    4. 複合絶縁系における絶縁破壊機構
  2. 劣化が進んで破壊する過程
    (基本的劣化メカニズムとその定量的取扱い)
    1. 熱劣化
    2. 部分放電
    3. 電気トリー
    4. 水トリー
    5. トラッキング
  3. 絶縁破壊の対策や抑制手法と実践する際の注意点
    1. 絶縁破壊対策と抑制手法 (比誘電率、形状)
    2. 劣化の定量的取り扱いの基礎【例題】
    3. 劣化抑制法
      1. 部分放電対策【例題】
      2. ナノコンポジット材料
  4. 正しく計測するために
    〜測定技術 (絶縁破壊試験、伝導電流測定、部分放電計測、空間電荷測定) とデータ解釈〜
    1. 何を測定しているのか?
    2. ノイズ対策
    3. 各測定データ解釈の良くある間違い
    • 質疑応答

講師

  • 村上 義信
    豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
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