技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

レオロジー測定・データ解釈の勘どころ

レオロジー測定・データ解釈の勘どころ

~初心者でもわかる粘度・粘弾性測定~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの基礎を解説し、その後に実際に機器を用いて実際に測定して頂くことで理解度の更なる向上を図っております。

開催日

  • 2025年4月21日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 粘弾性・レオロジーに関連する製品に携わる技術者
    • 高分子
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料 など
  • 粘度測定や粘弾性測定で課題を抱えている担当者
  • レオロジーの初心者

修得知識

  • レオロジー測定の概要、各種測定手法
  • レオロジー測定を行う事でどのような情報が得られるか?自身の問題解決に繋がるか?
  • 各測定手法の活用例と測定条件の設定のノウハウ
  • 最適な各種測定治具及び温度制御システムの選択方法
  • 産業分野別の評価手法と測定データの解釈
  • 塗料やインクなどの塗工性の評価手法
    • チクソトロピー性
    • タレ性
    • レベリング性
  • エマルション、濃厚スラリーなどの分散性の評価手法
    • 濡れ性
    • 凝集
    • 解砕特性など
  • 化粧品材料の官能特性 (肌への塗りやすさなど) 、構造安定性、ゾル、ゲルなど内部構造の評価手法
  • ポリマー材料の成型加工条件の決定に必要な情報の取得 (緩和時間など)

プログラム

 粘度測定およびレオロジー測定の基本的な考え方、各種レオロジー変数の求め方、評価に最適な温度制御システムや測定治具の選択方法などレオロジー測定の初心者の方も興味深く聴講いただけます。
 更に、タレやレベリング性といった塗工性能から塗膜の硬化過程の評価、電極スラリーやセラミックスラリーなど濃厚スラリーの凝集、解砕、濡れ性といった分散特性の評価、化粧品材料のゾル、ゲルといったミセル構造の評価、粘着材の濡れ性、剥離性、接着剤の硬化特性、ポリマー材料の成型加工特性など様々な産業分野におけるレオロジー測定の活用例とデータの解釈を測定事例と共に詳しく解説します。

  1. レオロジー測定の基礎
    1. レオロジー測定とは
      1. 粘弾性・レオロジーとは?
      2. 産業分野における粘度・レオロジー測定の活用例
    2. レオロジー測定の基礎
      1. 粘度測定とは?
      2. レオロジー測定とは?
      3. レオロジー測定の概要
        • 回転測定と振動測定
    3. 回転 (静的) 測定の概要
      1. 回転測定の概要
        • 剪断速度の求め方
        • 変形方法
        • レオロジー変数の求め方
      2. 回転測定の応用例
        1. ニュートン流動現象
          • 粘度が回転によらず一定?
        2. シアシックニング
          • 粘度が回転と共に上昇?
        3. シアシニング
          • 粘度が回転と共に下降?
        4. シアシニング評価例
          • 様々な食品サンプルの嚥下特性評価
    4. 振動 (動的) 測定の概要
      1. 振動測定の概要
        • 変形方法
        • レオロジー変数の求め方
        • 固体・液体の応力波形
      2. 各種振動測定の概要と応用例
        1. 周波数分散測定と測定例
          • シリコンパテ
          • 長期分散安定性
        2. ひずみ分散測定と測定例
          • ヨーグルトの内部構造の強さ
          • 泡立ち
          • 泡切れ
          • 泡強度
        3. 温度・時間分散測定と測定例
          • エポキシ樹脂の熱硬化
          • 温度と時間変化によるゲル化
    5. 測定治具と温度制御システムの選択
      1. 各測定治具の詳細と使い分け
      2. 各測定治具の剪断速度の求め方
      3. 各測定治具での温度分散測定の可否
      4. ゲルサンプルの測定時の注意点
      5. 粒子分散系サンプルの測定時の注意点
      6. 乾燥しやすいサンプルの測定時の注意点
      7. 測定治具のサイズ選択の注意点
      8. 正しい測定結果を得るための注意点
        • サンプルの設置
        • 検出トルク
        • 滑り止めなど
      9. 温度制御システムの選択の注意点
  2. 各種サンプルの測定データの解釈
    1. 塗料の塗工性能のレオロジー評価
      1. 塗膜厚さの評価事例
        • 従来の粘度測定法と問題点
      2. 従来のチクソトロピー測定の問題点
      3. 新しい塗工性能の評価手法
        • ステップ・シア・レート測定によるタレ性、レベリング性の評価
      4. 高速塗布工程の評価
        • スプレー印刷
        • プリンタインクの塗工性
      5. 塗膜形成過程の評価
        • 塗布後の溶媒の揮発による塗膜形成過程の動的評価
      6. 官能特性のレオロジー評価
        • 口紅を塗る
        • ボールペンの書きやすさ
    2. 濃厚スラリーの流動性と分散性のレオロジー評価
      • 濡れ性
      • 凝集
      • 解砕特性とその評価方法
      1. セルロースナノファイバー水溶液のレオロジー挙動の評価
      2. 濃厚系スラリーの粘度特性
        • 解砕
        • 濡れ性
        • ダイラタンシー
        • シアシックニング
      3. 凝集、分散特性評価
        • 分散材投与による分散状態の最適化の評価
      4. レオ・インピーダンス測定による分散特性評価
        • 新しい交流インピーダンス測定との組合せ
    3. 化粧品材料のレオロジー評価
      1. 化粧品用基材のレオロジー挙動
      2. 試料調整方法とレオロジー特性との関係
        • 傾斜法では分からないソフトゲル構造
      3. 界面活性剤の濃度とレオロジー特性との関係
      4. 攪拌、混合条件の違いによるレオロジー特性の評価
    4. 粘着材、接着剤、ポリマー材料のレオロジー評価
      1. 高分子材料のレオロジー評価
        • 速度または時間の関数としての粘弾性、緩和時間
      2. 時間と温度の等価性とガラス転移温度 (Tg) の評価
        • 温度・時間換算則 (TTS)
      3. 粘着剤の粘着性と剥離性の評価例
        • 温度特性
        • 粘着性 (タック性)
        • 剥離性 (ピール性)
      4. レオロジー測定による成型加工条件の決定
        • 緩和時間
        • 伸長粘度の評価
    5. まとめ
  3. 質疑応答

講師

  • 宮本 圭介
    株式会社 アントンパール・ジャパン ビジネスユニット
    キャラクタリゼーションマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/21 塗布膜形成・乾燥のメカニズムとその制御 オンライン
2025/4/23 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/23 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/4/24 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 レオロジーの基礎から動的粘弾性データの解釈まで オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/25 水性塗料の設計技術とトラブル対策 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/4/30 塗布膜形成・乾燥のメカニズムとその制御 オンライン
2025/5/7 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/5/7 水性塗料の設計技術とトラブル対策 オンライン
2025/5/8 ウレタンアクリレートの構造・反応メカニズムと活用術 オンライン
2025/5/12 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/5/13 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン

関連する出版物