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プラスチック用添加剤の作用機構と使い方

プラスチック用添加剤の作用機構と使い方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料の基礎から解説し、プラスチック添加剤の全体像、併用する際の留意点、適切な選定について詳解いたします。

開催日

  • 2025年4月14日(月) 10時30分16時30分

修得知識

  • プラスチックに使われている添加剤全般の知識
  • 高分子と添加剤との作用機構
  • プラスチック添加剤の適切な使い方

プログラム

 高分子科学の入門書には、添加剤の説明はほとんど書かれていません。しかし、現実のプラスチックには必ず添加剤が使われています。
 この講座では、すべての添加剤を紹介します。そして、その添加剤が機能を発揮する理由を高分子の特性と併せて説明します。人間もプラスチックも同様で、複数の薬を併用するときには、十分に注意しないと、適切な効果が得られません。このように使い方についても、説明します。

  1. 一般に使われている高分子材料の特徴
    1. 基礎物性の説明
      1. 構造、モルフォロジー
      2. 融解、結晶化
      3. ガラス転移温度、緩和
    2. 成形加工性とレオロジー特性
    3. 劣化と耐久性
      1. 熱分解、光分解
      2. 加水分解、微生物分解
  2. 高分子に使われる添加剤の全体像
    1. 酸化防止剤
    2. 光安定剤
    3. PVC用添加剤 (特に可塑剤)
    4. 酸スキャベンジャー
    5. 滑剤
    6. 加工助剤
    7. アンチブロッキング剤
    8. スリップ剤
    9. アンチフォギング剤
    10. 帯電防止剤
    11. 抗菌剤
    12. 難燃剤
    13. 化学発泡剤
    14. 架橋剤、分解剤
    15. 色材
    16. 蛍光白色剤
    17. フィラー強化材、カップリング剤
    18. 造核剤
  3. 高分子と添加剤の物理と化学
    1. 自由体積と可塑化、粘度
    2. 溶解度と拡散、プリード
    3. 分解、架橋、発泡
    4. 発色と分散、内部ヘーズと外部ヘーズ
  4. 添加剤と添加剤の相互作用 (拮抗作用)
    • 質疑応答

講師

  • 小林 豊
    山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター
    産学連携教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

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