技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策

造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策

~顆粒特性の比較、粉砕の目的と粉砕例、混合粉体の偏析と防止対策、成分の改質 / 打錠用顆粒の製造法、打錠障害の克服、カプセル剤の製剤化~
オンライン 開催

視聴期間は2024年12月19日〜2025年1月3日を予定しております。
お申し込みは2024年12月19日まで承ります。

概要

本セミナーでは、造粒・打錠工程について基礎から解説し、造粒・打錠におけるトラブルの原因と対応、効率的なスケールアップの進め方について解説いたします。

開催日

  • 2024年12月19日(木) 10時30分 2025年1月3日(金) 16時30分

受講対象者

  • 食品・健康食品製造、医薬品製剤に携わる業種の方
  • 研究開発、製造、品質管理などの所属部署の方
  • これから固形製剤の研究、製造等の業務に携わる方

修得知識

  • 粉砕からコーティング工程における単位操作の基礎とトラブル対応に関する知識
  • 適正な打錠用顆粒の製造法に関する技術
  • 錠剤の打錠障害を克服する技術
  • カプセル剤の製剤化のポイント
  • 造粒、打錠、コーティングに関する効率的なスケールアップの進め方に関する技術

プログラム

 錠剤は携帯性に優れ,容易に一定量の薬物を服用できることから有用な剤形である。錠剤の製造は、一般に原料の粉砕、ふるい分け、混合、造粒、乾燥、整粒、滑沢剤混合、打錠およびコーティングの各工程からなる。
 本講演では、錠剤製造における各工程の基礎とスケールアップ・トラブル対策について解説する。はじめに、各種造粒法における顆粒特性の比較、粉砕の目的と粉砕例、混合粉体の偏析とその防止対策、成分の改質 (乳タンパクの水への分散性を改善、油状成分の改質など) 。そして、「造粒」については撹拌造粒・流動層造粒・乾式造粒など、それぞれのメカニズムと造粒事例、撹拌造粒および流動層造粒のスケールアップについて説明する。
 「打錠」では、各種造粒法と錠剤物性、粉体の圧縮メカニズムと粉体の圧縮成形性評価、そして食品の錠剤化で問題となる硬度が高くならない、カケやすいなどの改善策、打錠障害を起こす各種原因とその改善法、滑沢剤の混合時間と展延状態、スケールアップにおける打錠条件 (打錠機の回転数の設定) 。
 「コーティング」については、コーティングのメカニズム、糖衣コーティングとフィルムコーティングのプロセスにおける相違、フィルムコーティングの事例とサプリメントのコーティング事例としてイチョウ葉エキス含有錠、また、カプセル剤 (ハード・ソフト) の概要とサプルメントへの応用 (ソフト) 、さらに、フィルムコーティングのスケールアップについても触れる。

  1. 造粒製造技術の基礎とスケールアップ・トラブル対策
    1. 造粒の目的
    2. 造粒の定義と代表的な造粒方法
    3. 医薬品・食品の各種造粒法における比較
      • 製品特性
      • 造粒特性など
    4. 粉砕工程
      • 粉砕のメカニズム
      • 被粉砕物の物性と粉砕方法
      • 原料粉砕例など
    5. ふるい分け工程
      • ふるい分け装置の選定
      • 効率的な操作条件など
    6. 混合工程
      • 混合のメカニズム
      • 混合の均一化と混合粉体の偏析など
    7. 乳タンパクの流動性および水への分散性を改善した造粒法
    8. 潮解性の高い成分および油状成分の改質
    9. 湿式造粒における適正な結合液添加量
      • 最適造粒液
      • 固比とPL値
    10. 微粒子含量と安息角 (44μm以下の微粒子含量と安息角)
    11. 攪拌造粒、流動層造粒、それぞれのメカニズムと造粒事例
    12. 複合型造粒装置 (攪拌転動流動造粒) : 単位操作の可否と顆粒特性
      • 混合
      • 造粒
      • 乾燥
      • コーティングなど
    13. 乾式造粒のメカニズムと事例
      • 添加剤としてコメデンプン
      • 結晶セルロースなどを用いた
    14. 乾燥工程 (乾燥過程のメカニズムと乾燥むら防止)
    15. 整粒工程 (整粒条件による顆粒特性への影響)
      • 羽根回転数
      • スクリーン目開きなど
    16. 攪拌造粒・流動層造粒におけるスケールアップとスケールアップでの問題点とその改善策
  2. 打錠製造技術の基礎とスケールアップ・トラブル対策
    1. 錠剤化の目的と特徴
    2. 医薬品としての錠剤と食品の錠剤との相違
    3. 医薬品の回収事例からみる品質異変と品質異変を防止するには
    4. 食品の錠剤化における問題点
      • 錠剤の硬度が高くならない
      • カケやすいなど
    5. 造粒法と錠剤物性
      • 流動層造粒
      • 多機能型造粒
      • 加熱転動造粒
      • 高速攪拌造粒
      • 乾式造粒法
    6. 直接打錠法のメリットと直接打錠法で最も重要な要因は?
    7. サプリメントの錠剤化事例 (グルコサミン塩酸塩含有錠)
    8. 粉体の圧縮メカニズムと粉体の圧縮成形性評価
    9. 打錠で要求される要素と要因 (粉体側および打錠機側)
      • 充填性
      • 結合性
      • 離型性
    10. 打錠条件の設定と錠剤の重量変動抑制
      • 予圧/本圧比
      • 粉末供給量など
    11. 打錠障害および発生した場合の対応
      • キャッピングのメカニズムと定量的な評価法
      • スティッキングのメカニズムと定量的な評価法
    12. 滑沢剤の混合時間と錠剤強度および滑沢剤の混合時間と展延状態は?
    13. 各種混合機による滑沢剤混合その錠剤硬度
    14. 内部滑沢と外部滑沢法の比較
    15. スケールアップにおける打錠条件 (打錠機の回転数の設定)
  3. コーティング製造技術の基礎とスケールアップ・トラブル対策
    1. コーティングの役割
    2. 錠剤コーティングにおけるポイント
      • 素錠の特性
      • コーティングにおける濡れと乾燥の制御
      • コーティングの均一性
    3. コーティングのメカニズム (粒子に働く力:付着力と分離力)
    4. 医薬用と食品用コーティング剤一覧
    5. コーティング装置
      • 通気乾燥型コーティング装置
      • 攪拌流動層装置など
    6. シュガーコーティング
      • 糖衣錠の概要
      • トラブルとその改善法
    7. 糖衣コーティングとフィルムコーティングのプロセスにおける相違は?
    8. フィルムコーティングの事例
    9. フィルムコーティングのトラブルシューティング
    10. カプセル剤 (ハード・ソフト) の概要とサプリメントへの応用 (ソフト)
    11. サプリメント (食品) におけるコーティング事例 (イチョウ葉エキス末含有錠)
    12. フィルムコーティングのスケールアップ
    • 質疑応答

講師

  • 阪本 光男
    秋山錠剤 株式会社 品質保証部 製剤開発課
    顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 申込みフォームの受講方法から「オンライン」をご選択ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年12月19日〜2025年1月3日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/28 ICH M7変異原性不純物/ニトロソアミン不純物対応コース オンライン
2024/10/28 ICH M7 (変異原性不純物) ガイドラインとエキスパートレビューにおける変異原性評価・判断の考え方 オンライン
2024/10/28 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2024/10/28 GMP・DIガイドラインに沿った製造/試験記録の作成・運用とその監査 オンライン
2024/10/28 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) 実務入門講座 オンライン
2024/10/28 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2024/10/29 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2024/10/29 ニトロソアミン不純物/NDSRI分析・評価手法と留意点 オンライン
2024/10/30 造粒技術の基本的な考え方、その前処理と後処理、粒子流動の可視化とスケールアップ オンライン
2024/10/30 安定性試験のための統計解析 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (全2コース) オンライン
2024/10/30 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2024/10/30 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/10/30 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2024/10/30 GMP入門講座 オンライン
2024/10/30 再生医療等製品のGCTP対応の基礎をふまえた適格性評価およびバリデーションのポイント オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書