技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長

高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長

オンライン 開催

視聴期間は2024年11月22日〜12月6日を予定しております。
お申し込みは2024年12月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、線状ポリマーのつくる結晶と階層構造の特徴について、熱力学的な考察に基づいて基礎から説明いたします。
また、高分子結晶の特徴である薄い板状結晶 (ラメラ晶) の成長機構モデルについて、これまで提案されている結晶化の基礎理論から説明し、高分子材料の結晶化についてより本質的な理解を深めます。
さらに、高分子結晶の構造と結晶化に関する典型的な実験手法についても紹介いたします。

開催日

  • 2024年12月4日(水) 13時00分 2024年12月6日(金) 16時00分

修得知識

  • 高分子の結晶化の基礎
  • 高分子結晶の構造
  • 高分子結晶の解析手法

プログラム

 ポリエチレンやポリプロピレンなどの汎用プラスチック材料の多くは、結晶性の線状高分子 (ポリマー) です。この長い鎖状分子鎖が折り畳まれて厚さ10nm程度の板状結晶 (ラメラ晶) を形成することが知られています。高分子は一般的に粘性が高く結晶化も比較的遅く進行するため、成形プロセスにおける冷却速度や流動などによって結晶化度や最終的な物性が大きく左右されることがあります。
 本セミナーでは、線状ポリマーのつくる結晶と階層構造の特徴について、熱力学的な考察に基づいて基礎から説明します。また、高分子結晶の特徴である薄い板状結晶 (ラメラ晶) の成長機構モデルについて、これまで提案されている結晶化の基礎理論から説明し、高分子材料の結晶化についてより本質的な理解を深めます。また、高分子結晶の構造と結晶化に関する典型的な実験手法についても簡単に紹介いたします。

  1. 高分子とは
    1. 高分子とは
    2. 高分子構造と物性
  2. 高分子結晶
    1. 高分子の結晶構造
    2. 折りたたみ鎖結晶 (ラメラ晶)
    3. 単結晶と球晶
    4. 結晶 – 非晶積層構造
    5. 結晶性高分子の階層構造
  3. 高分子結晶の熱力学
    1. 結晶化の駆動力
    2. 折りたたみラメラ晶の融点 (ギブス・トムソン効果)
    3. 平衡融点と決定法
    4. ガラス状態・ガラス転移
  4. 結晶成長キネティクス
    1. 核形成 – 成長
    2. 理想成長
    3. 表面核形成成長
    4. 結晶成長速度と成長レジーム
  5. 高分子結晶化機構
    1. 折りたたみ結晶厚の温度依存性
    2. 成長速度の温度依存性
    3. 結晶成長様式 (レジーム)
    4. 結晶成長モデル
    5. 表面核形成律速とエントロピー障壁モデル
    6. 準安定相からの結晶化 (Keller-Stroblモデル)
  6. 高分子結晶の解析技術
    1. モルフォロジー・結晶厚の測定
      1. 顕微鏡法
        • TEM
        • AFM
        • POM
      2. 小角X線散乱
    2. 結晶化キネティクスの測定
      1. . 光学顕微鏡
      2. 光散乱 (溶液成長)
      3. X線回折
      4. 熱測定
        • DSC
        • 高速DSC
    3. 結晶化度の時間発展:Avrami解析
    4. 高分子超薄膜からの結晶成長観察

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年11月22日〜12月6日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/2/6 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/2/7 バイオマス由来モノマーの開発と応用事例 オンライン
2025/2/7 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/2/7 カーボンニュートラル時代のプラスチック入門 オンライン
2025/2/7 高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用 東京都 会場
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/2/14 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/17 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/17 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/21 プラスチック製品の強度安全率を高めるための設計・成形技術、材料選定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用