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塗料・塗膜の基礎知識 (塗装系) 、塗膜欠陥の発生メカニズムと評価分析技術

塗膜形成時 (出荷後) の欠陥を防止するための

塗料・塗膜の基礎知識 (塗装系) 、塗膜欠陥の発生メカニズムと評価分析技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、塗料・塗膜における変色、クラック、強度低下、密着性不良などを引き起こす劣化現象や不具合の原因について解説いたします。
また、屋外暴露や促進試験の現状と課題、塗料・塗膜・コーティング膜におけるトラブルを評価・分析するためのノウハウについて詳解いたします。

開催日

  • 2024年11月25日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 塗装やコーティング分野に関連する技術者
  • これから塗装/コーティングに携わる方
  • 基材の表面処理から上塗りまでの塗装系について基礎から学びたい方
  • 塗膜の耐久性のひとつである耐候性技術を習得したい方
  • 塗料/塗膜の劣化 (塗装外観) や欠陥分析技術を習得したい方

修得知識

  • 塗料/塗装/塗膜の基礎知識
  • 各塗装工程の役割 (塗装系) と工程管理
  • 塗膜欠陥の発生原因とその分析法

プログラム

 塗料業界に新しく参入される方だけではなく、関連業界で活躍されている方々にも新たな気付きとして、塗料・塗装・塗膜に関する基礎的な内容を概説します。私たちの周辺には、塗料が使われていない工業製品を見つけることは難しく、これらの工業製品には、保護機能や特殊機能に加え、元来の役割である外観 (見た目) に、高度な品質が要求されています。先ず、製品の外観品質と生産性の向上 (直行率) のために、塗装工程の点から考えます。すなわち、塗料をうまく塗装し、塗膜 (製品) 化すること、それは優れた製品に仕上げることですが、塗料の特徴を知って、最適な塗装方法や塗装条件を行うことが必要です。
 不良品がないことが当たり前の現代社会において、特に塗装時や塗膜形成時 (出荷後) の欠陥による外観不良は許されません。しかし実際の工業製品には、外観不良が生じ、保護性能や特殊性能が発現しないなどの不具合が生じている場合もあります。生産性を向上し品質を保持させるためにも、原因を特定し再発防止を図ることが重要です。なお種々の塗膜欠陥がありますが、特に形状不良である「はじき」や「へこみ」の発生メカニズムと予防法を考えます。

  1. 塗料塗膜の基礎
    1. 序章:塗料の歴史
      「なぜ、塗るのだろう?」
    2. 塗料の3つの役割
      • 外観
      • 保護
      • 機能
    3. 塗料、塗装の基礎用語
    4. 塗料の構成成分、塗料の種類
    5. 塗料成分とその役割
      • 樹脂
      • 顔料
      • 溶剤
      • 添加剤
    6. 塗装工程とその目的
    7. 塗装方法、塗装系の考え方
  2. 表面処理工程とその目的・必要性
    1. ショットブラスト工程
    2. 脱脂工程
    3. 表面調整工程
    4. 化成処理工程
      • リン酸鉄
      • リン酸亜鉛
      • 酸化ジルコニウム
    5. 表面処理の不具合事例
  3. 電着塗装工程 (含:プライマー処理 (下塗))
    1. 電着塗料の基礎、プライマー塗料と使い分け
    2. 電着水槽の管理
    3. 電着塗装の特徴、付き回り性 (プライマーとの比較)
  4. 溶液系塗料の塗工方法
    1. 溶剤系塗料vs水性塗料 その特徴と欠点
    2. 種々の塗装方法
    3. スプレーガンの特徴とスプレー塗装の適正粘度
    4. エッジカバー性の考え方
    5. メタリック塗装、パール塗装、クリヤ塗装の特徴
  5. 塗料塗膜の評価・分析法、塗膜欠陥
    1. 評価・分析の考え方 (アプローチ)
    2. 前処理の重要性
    3. 分析機器選択のKey point
    4. 分析/解析の3つの観点
      1. 外観観察
        〜塗料・塗膜の状況を把握する〜
      2. 化学的分析
        〜塗料・塗膜の化学構造を把握する〜
      3. 物理 (物性) 的分析
        〜塗料・塗膜の物性を把握する〜
    5. 色差と光沢の基礎
    6. 塗料/塗膜の品質試験 (JIS規格)
    7. 塗料/塗装/塗膜の欠陥用語
    8. 塗膜の不具合要因 (発生メカニズム)
      1. 外観不良 (異物)
      2. 化学劣化による欠陥
      3. 物性劣化による形状不良
  6. 解析評価や機器分析の事例紹介 (はじき、異物を中心として)
    • 事例紹介
    • 質疑応答

講師

  • 赤堀 雅彦
    株式会社クボタ 研究開発本部 マテリアル・キャステンングセンター
    担当部長

会場

TH企画 セミナールーム
東京都 港区 芝4丁目5-11 芝プラザビル 5F
TH企画 セミナールームの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

受講者の声

  • 塗装業務を担当していますが、今回の研修で自分の知らない知識を学べてよかったです。詳細な説明ありがとうございました。
  • 大変勉強になりました。PCMを使用している参加者が少ないので、個別で質問させていただきました。大変有意義な回答をいただき感謝いたします。
  • 講師の説明が面白く、分かりやすくとても頭に入りやすかったです。満足のいく内容でした。
  • 全体を通して基礎から分かりやすかった。時折雑学もちりばめていただいておりましたが、そちらの方でも勉強になりました。
  • 事例を交え分かりやすく解説いただき有意義でした。ありがとうございました。

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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