技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマー・高分子材料用の各種添加剤の種類、作用機構と選択・処方・配合設計の基礎

ポリマー・高分子材料用の各種添加剤の種類、作用機構と選択・処方・配合設計の基礎

~機能発現、劣化・変質防止のための各種添加剤の適切な適用方法 / 添加剤の種類と特性、処方設計の考え方 / 過剰添加による問題発生事例 / 異種添加剤の組合せによる添加量削減~
オンライン 開催

視聴期間は2024年10月10日〜24日を予定しております。
お申し込みは2024年10月10日まで承ります。

概要

本セミナーでは、高分子材料の性能や機能に対応する添加剤について基礎から解説し、材料開発の成否に関係する事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2024年10月10日(木) 13時00分 2024年10月24日(木) 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料設計・添加剤/配合処方設計を担当する開発技術者
  • 高分子材料の品質管理担当技術者

修得知識

  • 高分子材料の劣化・変質の機構
  • 劣化・変質防止の考え方
  • 添加剤の種類と特性
  • 添加剤処方設計の考え方
  • 添加剤による高分子材料の機能性の発現
  • 添加剤の過剰添加による品質問題発生事例
  • 配合剤・充填剤の複合化と添加剤
  • 異種ポリマーのブレンドにおける添加剤

プログラム

 現代社会においては日用品から耐久消費財まで各種のポリマー・高分子材料が使用されており、用途に応じた性能・機能を発揮できる材料として開発されている。これらの各種機能を発現し、更に製品使用期間中に材料の劣化・変質を防止し得るためには、原材料としての高分子の種類の選択とともに、各種の添加剤の適正な適用が必須条件となっており、材料開発においても添加剤処方・配合設計が重要な技術開発テーマである。現在、市販されている添加剤の種類も多岐に渡り、初任者にとっては、選定の拠り所を得ることも難しくなっている。
 本講座では、高分子材料の性能や機能に対応する添加剤の必要性について解説するとともに、材料開発の成否に関係するいくつかの事例についても紹介して、初任者の理解を深める機会を提供する。

  1. 高分子材料開発と添加剤配合処方設計
    1. 高分子材料の変質劣化
      1. 酸化劣化
      2. 光 (酸化) 劣化
      3. 加水分解、
      4. 酸性・塩基性物質による劣化
      5. 放射線・電子線による劣化
      6. 電場による劣化
      7. 微生物による劣化
    2. 高分子材料の機能性付与
      1. 難燃性付与
      2. 帯電防止
      3. 防曇性付与
      4. 摺動性付与
    3. 高分子材料の物性改良
      1. 強度向上
      2. 柔軟性付与
      3. 剛性度付与
      4. 耐衝撃性付与
      5. 熱伝導性付与
    4. 高分子材料の成形加工性付与
      1. 流動性付与
      2. 潤滑性付与
      3. 結晶造核性制御
  2. 添加剤の種類と特性
    1. 酸化防止剤の化学構造と機能
      • フェノール系酸化防止剤
      • リン系安定剤
      • 硫黄系安定剤
    2. 紫外線吸収剤、光安定剤の化学構造と機能
    3. 可塑剤の種類と機能
    4. 難燃剤の種類と機能
    5. 帯電防止剤
    6. 滑剤
    7. 可塑剤
    8. 結晶核剤
    9. 防曇剤
    10. 衝撃強度向上材
    11. 弾性率向上材
  3. 添加剤配合処方設計上の留意点
    1. 添加剤の安定性
    2. 添加剤の過剰添加による漏出 (ブリード・ブルーム) の防止
      1. 添加剤の選択、高分子量化添加剤、高分子化添加剤の事例
      2. 基材高分子材料との相溶性・混和性
      3. ポリマーアロイ技術の援用による拡散経路長の延伸とコントロールリリース化
    3. 異種添加剤の組合せによる添加量削減
  4. まとめとQ&A

講師

  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年10月10日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/8 車載用プラスチック部品の基礎と最新動向 愛知県 会場
2024/10/9 高分子絶縁材料の基礎と劣化対策 オンライン
2024/10/9 ポリウレタンの化学、原料の特徴と使い方、構造と特性、フォーム・塗料・複合材料用途での技術動向 オンライン
2024/10/11 架橋技術入門 オンライン
2024/10/15 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン
2024/10/15 ブリードアウト不良の原因と対策 オンライン
2024/10/16 レオロジー測定を利用した電極スラリーの評価技術 オンライン
2024/10/16 人工皮革・合成皮革の入門講座 オンライン
2024/10/17 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2024/10/18 ゴムの破損劣化要因・対策とゴムの接着トラブル対策および劣化速度と寿命予測の実際 東京都 会場
2024/10/18 イソシアネートの反応機構と構造、硬化物性の制御 オンライン
2024/10/18 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/10/21 バイオマスプラスチックや生分解性樹脂に関する樹脂用添加剤とその選び方、使い方 オンライン
2024/10/21 世界のプラスチック産業・最新加工技術・関連法規制を俯瞰したバイオプラスチック活用戦略 東京都 会場・オンライン
2024/10/22 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/10/22 非可食バイオマス・リファイナリーと次世代バイオプラスチック最前線 オンライン
2024/10/23 ポリフッ化ビニリデン (PVDF) 樹脂の基礎と応用のための総合知識 オンライン
2024/10/23 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/23 架橋技術入門 オンライン
2024/10/24 ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用