技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粘着剤・テープに求められる物性とその設計

粘着剤・テープに求められる物性とその設計

~粘着剤のバルクと表面 (界面) の役割から粘着剤設計を理解する~
愛知県 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粘着剤、粘着テープを設計するためのプラトーモジュラス、ガラス転移温度や界面とバルクの役割について詳解いたします。

開催日

  • 2024年10月9日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 粘着・接着・剥離技術に関連する技術者
    • テープ、シールなどの粘着剤、粘着製品
    • 住宅・建築材料
    • 電気・電子部品
    • 電子機器
    • 自動車
    • 医療
    • 生活環境部材
    • 塗装
    • 印刷
    • 包装
    • 事務用品 など
  • 粘着剤・剥離剤のユーザ
  • これから粘着・剥離に携わる方
  • 粘着・剥離で課題を抱えている方

修得知識

  • 粘着剤の定義
  • 粘着剤と接着剤の違い
  • 粘着の3要素
  • 粘着剤の基礎
  • 粘着テープ評価方法の意味、全体像
  • 粗面プリズムを用いた接着面積測定
  • 粘着性発現のメカニズム
  • 粘着剤設計におけるプラトーモジュラやガラス転移温度の設計
  • バルク物性を制御する要因
  • 粘着剤表面の改質と粘着特性の変化

プログラム

 粘着剤、粘着テープを設計するための基礎物性 (プラトーモジュラス、ガラス転移温度など) や界面とバルクの役割について深く理解することで、今後の開発活動に役立てる。

  1. 粘着テープ事業について
  2. 粘着剤・粘着テープの概要
    1. 粘着剤の定義、粘着剤と接着剤の違い
    2. 粘着剤は、なぜくっつか? 粘着の3要素
    3. 粘着剤構成材料、粘着剤の分類
  3. 粘着テープの試験方法
    1. 粘着力、タック、保持力
    2. 応力・歪曲線 (S-Sカーブ) 、ゲル分率 (架橋度) 、粘弾性 (温度分散)
  4. 粘着テープの用途と評価方法
    1. 表面保護フィルム (液晶部材保護用)
    2. 自動車塗膜保護フィルム
    3. 両面粘着テープ
    4. 半導体工程用テープ
    5. 医療用粘着テープ
  5. 粘着剤のバルク物性:ゴム状平坦域弾性率 (プラトーモジュラス) の設計
    1. 動的粘弾性測定について (G’,G”の意味)
    2. 粗面プリズムを用いた接着面積測定法 (光学法)
    3. 接着面積とプラトーモジュラス
    4. 粘着性を発現する限界プラトーモジュラス (粘着クライテリオン)
    5. マクロな接着とミクロな接着
    6. ヤモリの接着メカニズム
  6. 粘着剤のバルク物性:ポリマーのプラトーモジュラスは何で決まるか?
    1. ポリマーの絡み合いと絡み合い点間分子量
    2. プラトーモジュラスと架橋
    3. プラトーモジュラスと結晶
    4. プラトーモジュラスと分子量
    5. タッキファイヤーを添加するとなぜプラトーモジュラスが低下するのか?
  7. 粘着剤のバルク設計:ガラス転移温度 (Tg) の設計
    1. Tgと化学構造、Tgの測定方法、アクリル系ポリマーのTg
    2. 用途別粘着剤のTg設計 (イメージ) 、ゲル分率とTg
    3. 自由体積とは何か、等自由体積理論
    4. タッキファイヤー添加による粘着剤Tgの変化とFOX式による予想
  8. 粘着剤のバルクと界面
    1. 時間・温度換算測とマスターカーブの作り方
    2. 接着に与えるバルクと界面の寄与
    3. 二層積層法による粘着剤表面改質
      1. 官能基の効果
      2. 主モノマーの効果
      3. タッキファイヤーの効果
  9. 相分離法による粘着剤表面改質
    1. 相溶性をSP値と分子量から理解する:フローリー・ハギンス式
    2. タッチパネル用粘着剤の表面改質:事例紹介1
    3. 保護フィルム用粘着剤の表面改質:事例紹介2
  10. 最後に、研究開発マンとして成長するためにさらに何が必要かを考える
    1. 研究開発の10原則
    2. 好奇心を持っていろいろな材料を扱い理解する
    3. 伸びる研究者は何故かを考え理解し知識を積み上げる

会場

愛知県産業労働センター ウインクあいち

11F 1105

愛知県 名古屋市中村区 名駅4丁目4-38
愛知県産業労働センター ウインクあいちの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/24 粘度、粘弾性の測定法とデータの読み方、活用例 オンライン
2024/12/26 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/27 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/1/8 UV硬化型接着剤の設計・開発と技術動向 オンライン
2025/1/20 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/22 マテリアルズ・インフォマティクスによる接着剤、粘着剤の配合設計と評価、解析 オンライン
2025/1/24 接着剤の正しい選び方 & 使い方およびトラブル処理事例 オンライン
2025/1/29 接着剤の正しい選び方 & 使い方およびトラブル処理事例 オンライン
2025/1/29 最新のCFRP成形加工法と製品への適用事例 オンライン
2025/1/29 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/2/5 最新のCFRP成形加工法と製品への適用事例 オンライン
2025/2/5 異種材料接着・接合の基礎及び強度・信頼性・耐久性向上と寿命予測法 オンライン
2025/2/5 超親水化・超撥水化のメカニズムと評価および制御技術 オンライン
2025/2/21 表面処理・分析/接着分析 2日間講座 オンライン
2025/3/14 測定・評価技術から取り組む薄膜の剥離・密着性の改善と制御 オンライン
2025/3/24 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2025/3/25 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための必須知識と強度・耐久性の評価・設計法 (2日間講座) オンライン
2025/3/25 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための必須知識と強度・耐久性の評価・設計法 (1日目 基本編) オンライン