技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

窒化物フィラーの表面処理技術と樹脂の熱伝導率向上

窒化物フィラーの表面処理技術と樹脂の熱伝導率向上

~フィラー量低減と熱伝導性向上の両立へ向けて / 窒化物フィラーを用いた放熱材料の最新動向、市場ニーズを解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、窒化物フィラーを取り上げ、効率的で高い熱伝導性を出すための充填構造、厚さ方向への熱伝導率を高くする方法、垂直方向の配向制御技術を解説いたします。

開催日

  • 2024年9月13日(金) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 機器・材料開発の放熱設計技術者
  • 高放熱・絶縁材料の技術者、開発者

修得知識

  • シランカップリング剤の特徴
  • シランカップリング剤の使用方法
  • シランカップリング剤の選択方法
  • 高放熱材料の最新技術動向
  • 窒化物系高絶縁・高熱伝導フィラーの特徴
  • 窒化物系放熱フィラーの表面処理技術
  • 窒化物系放熱フィラーの樹脂への高充填技術
  • 窒化物ホウ素の配向制御
  • 樹脂複合材料の開発
  • 窒化物フィラーの種類、特徴
  • 窒化物フィラーの表面処理
  • 窒化物フィラーの配向制御

プログラム

第1部 シランカップリング剤によるフィラーの表面処理

(2024年9月13日 10:00〜11:30)

 本講演ではシランカップリング剤の基礎からシランカップリング剤による粉体処理方法、各種官能基のシランカップリング剤の使用例について紹介します。

  1. シランカップリング剤とは
    1. 主なシランカップリング剤の構造
    2. シランカップリング剤の作用機構
  2. シランカップリング剤の粉体処理
    1. 無機フィラーへのシラン処理量
    2. 湿式処理法
    3. 乾式処理法
    4. メタノール疎水化度による表面状態分析
    5. シラン処理シリカの分析
  3. 各種シランカップリング剤の使用例
    1. ビニルシラン
    2. エポキシシラン
    3. アミノシラン
    4. (メタ) アクリルシラン
    5. メルカプトシラン、スルフィドシラン
    6. イソシアネートシラン
  4. 新規シラン製品の紹介
    1. 長鎖スペーサー型シランカップリング剤
    2. その他新規製品
    • 質疑応答

第2部 窒化物系高放熱フィラーの特性と樹脂の熱伝導率向上

(2024年9月13日 12:10〜13:40)

 電子機器の高密度実装化が進み、その発熱対策は緊急の課題となっている。窒化物フィラーは高熱伝導性/高電気絶縁性を併せ持つことから、電子機器に用いられる高放熱絶縁樹脂材料の放熱フィラーとして市場から期待されている。半導体素子の温度上昇は、その特性変化や信頼性低下を引き起こす要因となるため、半導体素子の放熱対策は非常に重要である。
 本講演では、窒化物フィラーの特徴と最新の技術開発動向について議論する。

  1. 放熱材料のニーズ
    1. 社会動向変化と放熱材料
    2. 放熱材料の動向
    3. 高熱伝導材料
  2. 窒化物放熱フィラーの特徴
    1. 窒化アルミニウムの特性
    2. 窒化アルミニウムの応用展開
    3. 窒化アルミニウムフィラーの特徴
    4. 窒化ホウ素の特性
    5. 窒化ホウ素の応用展開
    6. 窒化ホウ素フィラーの特徴
  3. 窒化物放熱フィラーの開発と評価
    1. 窒化アルミニウムフィラーの最新動向
    2. 窒化ホウ素フィラーの最新動向
  4. 窒化物放熱フィラーの表面処理技術
    1. 窒化物フィラーの表面処理方法
    2. 表面処理した窒化物フィラーの特性
  5. 窒化物フィラー/樹脂複合材料
    1. 窒化物フィラー添加樹脂の特性
    2. 高放熱樹脂部材の特性
    • 質疑応答

第3部 窒化物ホウ素の配向制御と樹脂複合材料の開発

(2024年9月13日 13:50〜15:20)

  1. 窒化ホウ素の配向制御
    1. 一軸方向制御
      1. 加圧法
      2. ブレード法
      3. 遠心法
      4. その他制御法の紹介
    2. 等軸方向 (ランダム) 制御
  2. 窒化ホウ素/樹脂コンポジット放熱材料の開発
    1. 窒化ホウ素/汎用性樹脂コンポジット
      1. 加圧法で作製したコンポジット
      2. ブレード法で作製したコンポジット
      3. 遠心法で作製したコンポジット
    2. 窒化ホウ素/セルロースナノファイバーコンポジット
  3. 配向制御方法の紹介と、それに基づいて作製したコンポジットの熱特性の紹介
    • 質疑応答

第4部 窒化物フィラーの種類、特徴と表面処理、配向制御

(2024年9月13日 15:30〜17:00)

  1. フィラーの種類と熱伝導率
    1. フィラーの種類と熱伝導率
    2. フィラーの形状
    3. フィラーの粒度分布
  2. フィラーのハイブリッド化によるフィラー量低減と熱伝導性向上の両立
    1. ナノフィラー活用によるネットワーク構造形成事例
    2. ナノ・ミクロハイブリッドフィラーを用いた熱伝導率向上事例
  3. 熱伝導性向上のためのフィラーの表面処理技術
    1. フィラーの表面処理方法
    2. 窒化物フィラーの表面処理事例
  4. 高熱伝導性ポリマー系コンポジット開発事例紹介
    1. 窒化物フィラーを用いたポリマー系コンポジットの開発動向
    2. アルミナとカーボンナノチューブのハイブリッド化
    3. 窒化ホウ素とアルミナナノワイヤーのハイブリッド化
    4. 窒化ホウ素とアルミナ粒子のハイブリッド化
    • 質疑応答

講師

  • 廣神 宗直
    信越化学工業 株式会社 シリコーン電子材料技術研究所 第一部開発室
    研究員
  • 金近 幸博
    株式会社 トクヤマ 特殊品開発グループ
    主席
  • 林 裕之
    株式会社KRI スマートマテリアル研究センター ハイブリッドマテリアル研究室
    主任研究員
  • 真田 和昭
    富山県立大学 工学部 機械システム工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/11 粉体トラブル入門 オンライン
2024/10/17 シランカップリング剤の基礎、界面構造制御と機能材料への応用 オンライン
2024/10/18 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 オンライン
2024/10/22 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2024/10/28 金属ナノ粒子・微粒子の総合知識と応用技術 オンライン
2024/10/29 シランカップリング剤の基礎、界面構造制御と機能材料への応用 オンライン
2024/10/30 造粒技術の基本的な考え方、その前処理と後処理、粒子流動の可視化とスケールアップ オンライン
2024/10/30 シランカップリング剤の反応状態の分析 オンライン
2024/10/30 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/10/31 気体・ガスの吸着・脱着の基礎と効果的な活用法 オンライン
2024/10/31 シリカ微粒子の特性および表面改質と分散・凝集技術 東京都 会場
2024/11/6 シランカップリング剤の反応メカニズムと使い方のポイント オンライン
2024/11/6 気体・ガスの吸着・脱着の基礎と効果的な活用法 オンライン
2024/11/8 粉体物性の実用的な測定法および付着・凝集性と流動性の評価 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/14 金属・セラミックス粉末などの成形・焼結プロセスのメカニズムとその応用 オンライン
2024/11/14 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/11/15 粉体物性の実用的な測定法および付着・凝集性と流動性の評価 オンライン
2024/11/15 シランカップリング剤の反応メカニズムと使用方法・反応状態の分析法 オンライン