技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂硬化剤を使うための総合知識

エポキシ樹脂硬化剤を使うための総合知識

~各硬化剤・効果促進剤の種類、特性、反応メカニズム、選び方、配合・添加、分析、硬化後の評価等~
オンライン 開催

視聴期間は2024年9月11日〜26日を予定しております。
お申し込みは2024年9月11日まで承ります。

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂とその硬化剤の基礎から解説し、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法、組成 – 物性 – 特性との相関関係などを具体例を挙げて詳説いたします。

開催日

  • 2024年9月11日(水) 10時30分 2024年9月26日(木) 16時30分

受講対象者

  • エポキシ樹脂を扱う製品等の技術者
    • 土木建築
    • 接着剤
    • 電気絶縁材
    • 自動車
    • 航空機 等
  • エポキシ樹脂の技術者

修得知識

  • エポキシ樹脂の基礎知識
  • エポキシ樹脂を原料とするフィルムの合成と物性
  • マスクイソシアナートを用いたエポキシフィルムの架橋

プログラム

 エポキシ樹脂はこれまで主流であった土木建築、接着剤、電気絶縁材などの用途に加えて、自動車用、航空機用などにも用途が広がり、世界での生産量も拡大している。 特にエポキシ樹脂と炭素繊維を用いたCFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastics) は、電気自動車、燃料電池自動車、洋上風力発電機など、用途が大幅に広がっている。しかしながら、エポキシ樹脂硬化物の物性は、用いる硬化剤、硬化促進剤によって大きく左右されるため、それぞれの用途に相応しい樹脂設計は、非常に困難である。
 本セミナーでは、エポキシ樹脂硬化剤並びに硬化促進剤を中心に詳細に解説する。また、エポキシ樹脂全般を理解するために必要不可欠な分析法、評価法、安全性などについても解説する。

  1. 緒言
    1. エポキシ樹脂の定義
    2. エポキシ樹脂の歴史
    3. 世界の需要
    4. 他の樹脂系との比較
    5. エポキシ樹脂配合の特殊性、困難性
  2. エポキシ樹脂
    1. エポキシ樹脂の分類
    2. 汎用エポキシ樹脂
    3. 特殊エポキシ樹脂
  3. 硬化剤
    1. アミン系
    2. 酸無水物系
    3. フェノール系
    4. イミダゾール系
    5. ポリチオール系
    6. 潜在性硬化剤
  4. 硬化促進剤
    1. アミン系
    2. イミダゾール系
    3. 紫外線 (UV) 硬化用
    4. 電子線 (EB) 硬化用
  5. 変性剤、添加剤
    1. エラストマー
    2. 難燃剤
    3. カップリング剤
    4. 無機充填材
    5. 希釈剤
  6. エポキシ樹脂、硬化剤の評価法
    1. 赤外分光法 (IR)
    2. 核磁気共鳴法 (NMR)
    3. 高速液体クロマトグラフィ (HLC)
    4. ゲル浸透クロマトグラフィ (GPC)
  7. 硬化性の評価法
    1. ゲル化時間
    2. 赤外分光法 (IR)
    3. 示差走査熱量計 (DSC)
  8. 硬化物の評価法
    1. 無溶媒ワニスからの樹脂板の作製
    2. 溶媒含有ワニスからの樹脂板の作製
    3. 機械的性質
      • 引張試験、曲げ試験
      • 衝撃試験
      • 硬さ試験
      • 粘弾性解析 (VEA)
    4. 熱的性質
      • 熱機械分析 (TMA)
      • 熱重量分析 (TGA)
      • 熱伝導率
    5. 電気的性質
      • 電気絶縁性
      • 絶縁破壊電圧
      • 誘電率、誘電正接
    6. 耐薬品性
      • 吸水率
      • 耐酸アルカリ性
      • 耐溶剤性
    7. 耐燃性
    8. 熱分解ガスクロマトグラフィ質量分析 (Py-GC/MS)
    9. 解重合生成物分析
      • HLC
      • NMR
      • GC
      • MS
  9. 各種硬化剤の用途
    1. アミン類
    2. カルボン酸
    3. 酸無水物
    4. フェノール類
  10. エポキシ樹脂、硬化剤の安全性
    1. 人体有害性
    2. 環境汚染性
    3. 安全データシート (M) SDS
  11. 結言
    1. 結論
    2. 今後の課題
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年9月11日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/4 高分子物質の分子量の各種測定方法と分子情報解析 オンライン
2025/6/5 エポキシ樹脂のフィルム化と接着性の付与技術とその応用 オンライン
2025/6/5 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2025/6/5 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2025/6/6 プラスチック製品の強度設計 オンライン
2025/6/6 樹脂用添加剤 超入門 東京都 会場
2025/6/6 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2025/6/9 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2025/6/9 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2025/6/9 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2025/6/10 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/6/10 高分子物質の分子量の各種測定方法と分子情報解析 オンライン
2025/6/11 ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方、分散条件の設計、評価解析 オンライン
2025/6/11 加飾技術の環境負荷低減に向けた開発と自動車への応用 オンライン
2025/6/11 高分子材料における結晶化プロセスの基礎、構造形成とその制御および構造解析技術 オンライン
2025/6/11 ポリ乳酸の高性能化を実現する添加剤の選定と配合設計技術 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/12 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2025/6/13 熱分析入門 オンライン
2025/6/13 高分子材料の劣化メカニズムと高耐久化設計および劣化評価技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用