技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

イソシアネートを用いない新しいポリウレタン材料の合成と応用

イソシアネートを用いない新しいポリウレタン材料の合成と応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、有毒で不安定なイソシアネートを用いないポリウレタンの合成について、一般的な合成と比較してわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年7月22日(月) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 新しいポリウレタン材料の設計に向けた知識
  • 従来のポリウレタン合成法
  • 光オン・デマンド有機合成法
  • フッ素化カーボネートを用いる非イソシアネートポリウレタン合成法
  • ポリウレタンの構造と物性

プログラム

第1部 五員環カーボネートとアミンの反応を利用したポリウレタンの合成法

(2024年7月22日 13:00〜14:40)

 有毒で不安定なイソシアネートを用いない手法である、五員環カーボネートとアミンの反応を利用したポリウレタンの合成法および得られるポリウレタンの機能と応用について、一般的なポリウレタンとの比較も含めて紹介する。五員環カーボネートは、エポキシと二酸化炭素の反応により得られることから、多様な汎用エポキシを原料として合成することができる。二官能性五員環カーボネートとジアミンの反応では、側鎖に水酸基を持つポリウレタン (ポリヒドロキシウレタン) がえられる。この水酸基はさまざまな反応により変換可能である。また、エチレンカーボネートとジアミンの反応ではウレタンジオールが得られ、この脱エチレングリコール重縮合により、脂肪族ポリウレタンを得ることもできる。
 これらの合成法を講演者の研究を中心に述べるとともに、様々な応用についても述べる。

  1. ポリウレタンの合成と性質
    1. ポリウレタンの合成
    2. ポリウレタンの性質
  2. 五員環カーボネートとアミンとの反応を利用するポリヒドロキシウレタンの合成、反応、及び性質
    1. エポキシと二酸化炭素の反応による五員環カーボネートの合成
    2. 五員環カーボネートとアミンの反応によるポリヒドロキシウレタンの合成
    3. ポリヒドロキシウレタンの反応
    4. ポリヒドロキシウレタンの性質
  3. 五員環カーボネートとアミンの反応を利用する脂肪族ポリウレタンの合成
    1. エチレンカーボネートとジアミンの反応を利用する脂肪族ポリウレタンの合成
    2. 得られた両末端反応性ポリウレタンの応用
  4. さまざまなポリヒドロキシウレタンの合成と応用
    1. ポリヒドロキシウレタンの複合材料への応用
    2. ポリヒドロキシウレタンのフォームへの応用
    3. その他のポリヒドロキシウレタンの応用

第2部 フッ素化合物を使った新しい非イソシアネートポリウレタン合成法と応用

(2024年7月22日 14:50〜16:30)

 毒性の高いホスゲンを使う必要があるためにこれまで合成が困難であった様々な有用化学物質 (化学品原料、医薬品原薬・中間体、ポリマーなど) を、当グループで開発した光オン・デマンド有機合成法によって、安全・安価・簡単・低環境負荷で合成できるようになった。当グループはこの新たな方法を使って、産学連携で、これまでにない新しいポリウレタン合成法の開発に成功した。
 実用化に向けた研究開発の歴史や課題について、社会との情報共有および議論を行いたい。

  1. 従来のポリウレタン合成法
    1. イソシアネートを用いる一般的なポリウレタン合成法
    2. イソシアネートを用いない一般的な非ポリウレタン合成法
  2. 新しいポリウレタン合成法
    1. 光オン・デマンド有機合成法によるイソシアネートとポリウレタンのワンポット合成
    2. 光オン・デマンド有機合成法によるフッ素化カーボネート合成
    3. フッ素化カーボネートとジオールからのビスカーボネート合成
    4. ビスカーボネートとジアミンを用いる非イソシアネートポリウレタン合成法
    5. 原料の構造と重合度
    6. 得られたポリウレタンの構造と物性の関わり

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 36,000円(税別) / 39,600円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用