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廃プラスチックのリサイクル最新動向

廃プラスチックのリサイクル最新動向

~国内外のリサイクル技術開発・法規制・企業動向と今後の展望 / 世界の廃プラスチック規制・リサイクル技術開発動向とビジネスチャンス / 選別技術の進歩により適用が進むメカニカルリサイクル技術動向 / 液化・ガス化・モノマー化など、最新のケミカルリサイクル技術~
オンライン 開催

概要

持続可能な社会実現に向け、世界中で廃プラスチックのリサイクル技術開発とそのビジネス化が加速しています。
本セミナーでは、近年の廃プラスチックのリサイクル技術や関連ビジネス・企業動向に明るい、アイシーラボの室井氏を講師に迎え、国内外の廃プラスチック処理・規制の現状から、欧州を中心としたメカニカルリサイクルの潮流、液化・ガス化・モノマー化など、期待されるケミカルリサイクルの技術開発と今後の技術トレンドまで、最新動向を解説いたします。

開催日

  • 2024年2月2日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • リサイクル事業に関わる方、関心を持っている方
  • メカニカルリサイクル / ケミカルリサイクルに携わっている方
  • リサイクルビジネスに興味のある方、新規事業を検討している方

修得知識

  • 欧米を中心とした世界の廃プラスチックのリサイクル技術
  • 廃プラスチックのメカニカルリサイクルとケミカルリサイクル技術
  • 廃プラスチックリサイクルビジネスの国内動向

プログラム

 欧州では、廃プラスチックは、回収率だけでなく、再生プラスチックを、ある一定の割合で使用することが義務付けられる法案が提出された。さらに、国連環境総会は、2024年までに国際的な法的拘束力のある国際プラスチック条約を作成する作業に取り掛かっている。これには、有害プラスチックの製造禁止を含むプラスチックのライフサイクル全体の改善策やリユースとリサイクルの可能な製品と材料の設計も含まれている。このままでは、日本は、欧州の廃プラスチックのリサイクル対策に遅れをとってしまう。対策の最も急がれるのはケミカルリサイクルで、液化によるナフサ利用と、解重合である。更に、廃プラスチックから直接モノマーへの分解技術が開発されなければならない。欧米では、液化困難な都市ごみなどと混合したプラスチックは、ガス化して合成ガス (CO/H2) として、化学品や、航空燃料などの製造が始まっている。
 本セミナーでは、リサイクル技術の最新の技術を解説するとともに欧米の動向、そして動き出した日本の最新の状況を解説する。

  1. 廃プラリサイクルの現状
    1. 世界の廃プラ規制動向
    2. 日本の廃プラ規制
    3. 容リ法
  2. 廃プラのメカニカルリサイクル
    1. 廃プラの選別技術
      • EREMA
      • TOMURA
      • プラニック etc.
    2. 廃ポリスチレンのメカニカルリサイクル
    3. ポリオレフィンボトル
    4. フィルムの脱インキ技術
    5. 添加剤による廃プラのアップグレーディング
  3. 廃プラのケミカルリサイクル技術
    1. PETのリサイクル
      • 溶融重合
      • 解重合
    2. 廃ポリスチレンのケミカルリサイクル
    3. 廃PMMAのケミカルリサイクル
    4. ポリ乳酸のリサイクル
    5. ポリカーボネート 他
  4. 廃プラの熱分解
    1. 熱分解の方法
    2. 塩素の除去
    3. 熱分解試験方法
  5. 廃プラの液化
    1. 廃プラから燃料油の合成
    2. 廃プラからナフサ原料の製造
      • Quanta Fuel
      • Mura Technology etc.
    3. 世界の廃プラリサイクル会社の動向
      • BASF
      • Dow
      • NESTE
      • Shell
      • SK
      • インドラマ etc.
    4. マスバランス方式
    5. 動き出した日本のケミカルリサイクル
      • 三菱ケミカル
      • 三井化学
      • 出光興産
      • 住友化学 etc.
  6. 廃プラから化学品の合成
    1. 廃プラから軽質オレフィンの製造 (モノマー化)
    2. 廃プラから芳香族の製造
    3. 廃プラからアスファルト改質材の製造
    4. 廃プラから界面活性剤の合成
  7. 廃プラのガス化
    1. 廃プラガス化による合成ガスの製造
      1. 廃プラから水素の製造
      2. 廃プラ合成ガスの精製
      3. サワーシフト反応
    2. 廃プラガス化合成ガスから燃料油の合成
      1. 廃プラからFT合成による燃料油の合成
      2. 廃プラTIGASプロセスによる燃料油の合成
    3. 廃プラガス化による合成ガスから化学品の合成
      1. 廃プラガス化水素からアンモニアの合成
      2. 廃プラガスからメタンの合成
      3. 廃プラからメタノールの合成 (Enerkem)
      4. 廃プラからエタノールの合成 (積水化学)
      5. エタノールからエチレンの製造
    4. 廃プラ含有都市ゴミから航空燃料の製造
      • Furclum
      • LanzaJet
      • Shell
  8. 廃プラのケミカルリサイクルビジネスの展望
    1. 都市ゴミ焼却との組み合わせ
    2. 廃プラケミカルリサイクルビジネスの展望
  9. Q & A

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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