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微粒子分析技術の基礎と応用

微粒子分析技術の基礎と応用

~各種分析法とその限界と課題、得られる分析結果を捉え方~
オンライン 開催

視聴期間は2024年1月15日〜28日を予定しております。
お申し込みは2024年1月15日まで承ります。

概要

本セミナーでは、基本的な粒子分析技術を紹介いたします。さらに、“磁化率による粒子評価法”など新しい技術についても紹介し、粒子開発や品質評価を加速させるヒントを提供いたします。

開催日

  • 2024年1月15日(月) 10時30分 2024年1月28日(日) 10時30分

受講対象者

  • 微粒子・粉体に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子・粉体を扱う入門者、初心者、これから粉体を扱う方

修得知識

  • 微粒子の基礎
  • 粒子現象を理解するための学問的限界と分析値から期待される現象理解の想像力を養うトレーニング法

プログラム

 微粒子とは、分子以上で数mm程度まで幅の広い領域の素材を取り扱います。そこでは、分子としての性質以外に、特徴的な反応が起こります。それらは“界面自由エネルギー”がひとつの原因であり、界面自由エネルギーというものが感覚的につかみにくい概念であることが、理解を複雑化していると考えています。
 そこで、基本的な物理化学の知識を振り返りつつ、界面自由エネルギーと静電相互作用など、特にナノ領域で問題となる粒子凝集などの諸問題について“距離依存の力と系全体のエネルギー”というふたつの観点から考えます。粒子の目線で課題を見つめる考え方を培った後、その課題に対してどうアプローチすべきか、その分析法について考えていきます。各種分析法について紹介しながら、その限界と課題を理解し、得られる分析結果をどう考えるかについて皆さんと共に考える時間を取りたいと思います。一方通行の情報提供にならないよう、適宜皆さんのコメントや質問を頂きながら、受講される方にとって“考える時間”になることを期待しています。

  1. 粒子に関する物理化学
    1. 粒子と分子の違い
    2. 高純度高分子の組成評価と粒子としての振る舞いの違い
    3. 界面の存在
    4. 身の回りの表面張力 – 水の液面 –
    5. 液体と固体の表面張力の違い
    6. 界面 (表面) 自由エネルギー
    7. 熱力学第二法則
    8. 粒子間力としてファンデルワールス力 (分子間力) を粒子に適応するむつかしさ
    9. 力とエネルギー・距離に依存する影響とそうでないこと
    10. 熱力学的“ゆらぎ”と表面組成のゆらぎ問題
      • 分析のタイムスケールと分析結果の分布について
    11. 熱力学的揺らぎ問題と表面電荷
    12. ブラウン運動と粒子径・ストークス・アインシュタインの式から粒子径を求める際の”粘度“の誤差
    13. まとめ
      • 粒子を知るためには物理量として何を測定するべきか
  2. 粒子分析法
    1. 粒子径測定
      • 顕微鏡法と画像解析技術
    2. 粒子径測定
      • 動的光散乱・レーザー回折法
    3. 粒子径測定
      • ナノメジャー法
    4. 粒子物性評価
      • ゼータ電位測定
    5. 粒子物性評価
      • 磁化率測定
    6. 粒子物性評価
      • 高速AFM
    7. 粒子成分評価
      • 波動関数と電子遷移と振動分光 分光分析法 (ヤブロンスキー図)
    8. 粒子成分評価
      • 顕微ラマン法
    9. 粒子成分分析
      • 近赤外分光法
    10. 粒子成分分析
      • シングルパーティクルICP-MS
    11. 粒子表面分析
      • 原子間力顕微鏡法による水和構造の評価
    12. その他分析法について (X線散乱など)
  3. これからの粒子分析の応用
    1. 細胞表面と膜貫通タンパク質について物理化学的に考える
    2. 三次元構造評価への円偏光の応用
    3. 溶媒抽出をマイクロスケールで実施した場合の効果について考える
    4. ベンチャー企業の技術価値向上への新規分析法の適応例について
    5. 粒子分析が産業としてコストから利益・新商品開発に貢献するためにできること
      (粒子分析の限界を超えるための新規分析技術の必要性と価値について)
    • 質疑応答

講師

  • 河野 誠
    株式会社カワノラボ
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,700円 (税別) / 38,170円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,700円(税別) / 38,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年1月15日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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