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高分子材料の組成・構造・末端基解析

高分子材料の組成・構造・末端基解析

~新材料開発、品質管理、劣化状態解析への活用~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料の組成・構造・末端基解析について基礎から解説し、新材料開発、品質管理、劣化状態解析への活用について、豊富な事例と共に詳解いたします。

開催日

  • 2023年6月14日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 熱分解GC法の基礎と測定条件の決定方法
  • 有効炭素数の概念を利用した簡単な組成算出方法
  • 反応熱分解GCにおける最適測定条件や測定のノウハウ・コツ
  • 熱分解GCおよび反応熱分解GCによる高分子の組成・構造解析方法
  • FT-IRやラマン分光光度計の基礎 (原理・得られる情報・使い分け)
  • 高分子化合物の定性分析に適用できる有機化合物のスペクトル解析事例
  • 測定対象に応じた測定手法の選択術
  • 顕微鏡を利用した測定手法
  • NMR法による高分子の構造解析
    • 特に末端基やシークエンスなどの微細構造解析

プログラム

第1部 熱分解ガスクロマトグラフィーによる高分子の組成および分子構造解析

(2023年6月14日 10:00〜11:30)

 本講座では、まず、熱分解ガスクロマトグラフィー (熱分解GC) とそのバリエーションである反応熱分解GCについて、測定原理や装置構成をそれぞれ解説します。次に、これらの方法を、実際の高分子試料の組成・構造解析に応用した事例をいくつか紹介します。さらに、これらの分析において利用できる様々なテクニックやコツ・ノウハウ的な情報も併せて説明します。

  1. 熱分解GCの基礎と応用
    1. 熱分解GCの基礎
      1. 原理と測定方法
      2. 熱分解装置や分離カラムなどの装置構成
      3. 測定パラメーターの決め方
    2. 熱分解GCによる高分子分析の応用例
      1. 有効炭素数の概念を利用した簡単な共重合組成の算出方法
      2. 熱分解GCによる高分子の一次構造解析例
  2. 反応熱分解GCの基礎と応用
    1. 反応熱分解GCの基礎
      1. 原理と測定方法
      2. 使用される試薬類
    2. 反応熱分解GCによる高分子分析の応用例
      1. 高分子の組成分析例
      2. 紫外線硬化樹脂の構造キャラクタリゼーション例
    • 質疑応答

第2部 FT-IRの測定技術と高分子の組成・構造解析への応用

(2023年6月14日 12:10〜13:40)

 FT-IRは、分子振動を測定し、化学構造を明らかにできる装置で、高分子化合物においても物性評価や定量など幅広く用いられている。
 本講座ではまず、赤外分光法の基本的な原理や高分子の組成や構造解析に必須となるスペクトルの解析における着目点について解説する。さらに、一般的な測定事例の概説や具体的なサンプル評価に関する事柄を交えて解説する。加えてFT-IRと相補的に用いられるラマン分光光度計についても簡単に触れる。

  1. 赤外分光法の原理
    1. 赤外分光法の原理
    2. 高分子をはじめとしたスペクトルを読み解くポイント
    3. 検索プログラムを利用した解析
  2. FT-IRによる主な測定事例
    1. 粉末測定をはじめとした透過法の主な測定事例
    2. ATR法をはじめとする反射法の主な測定事例
      • プリズム選択
      • 解析上の注意
      • 表面分析の事例など
    3. 高分子をはじめとした各種応用測定事例
      • 加熱測定
      • 薄膜測定
      • 配向測定
    4. 赤外顕微鏡による測定事例
      • サンプリング
      • 異物測定
      • イメージング測定事例
  3. ラマン分光光度計による主な測定事例
    1. ラマン分光法の原理と赤外分光法との比較
    2. ラマン分光法の特徴
    3. ラマン分光光度計による高分子の結晶化度や配向性評価を含めた各種測定事例
    • 質疑応答

第3部 NMR法による高分子の微細構造解析

(2023年6月14日 13:50〜15:20)

  1. NMR法による高分子の末端基解析
    1. 末端基解析における注意点
    2. 末端基解析事例
  2. NMR法による高分子のシークエンス解析
    1. シークエンス解析における注意点
    2. シークエンス解析事例
    • 質疑応答

第4部 高分解能質量分析計とKMDプロット法による高分子材料の詳細構造解析

(2023年6月14日 15:30〜17:00)

 高分解能質量分析計を活用して、高分子の一次構造解析を行った事例を紹介する。特に、高い質量分解能と質量精度を有するマススペクトルに関して、Kendrick mass defect (KMD) プロット法を用いて試料情報を抽出していくプロセスを説明する。

  1. 高分子の構造解析
    1. 高分子の一次構造解析
    2. 一次構造解析に汎用される分析手法
  2. 高分解能MALDI-MSによる一次構造解析
    1. MALDI-MSの特徴
    2. Kendrick mass defect (KMD) プロット法の特徴
    3. 界面活性剤の構造解析と課題
    4. 製品樹脂に含有される界面活性剤の詳細構造解析
  3. 高分解能ESI-MSによる一次構造解析
    1. 高分子材料の一次構造解析における課題
    2. ESI-MSの特徴
    3. 高分子量ポリオールの詳細構造解析
    • 質疑応答

講師

  • 石田 康行
    中部大学 応用生物学部 応用生物化学科
    教授
  • 田村 耕平
    日本分光 株式会社 光分析ソリューション部 ソリューション技術課
    課長代理
  • 菅沼 こと
    帝人 株式会社 構造解析センター
    主任研究員
  • 石塚 圭
    AGC株式会社 先端基盤研究所 分析科学チーム

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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