技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

e-fuelのメカニズム・合理性と非合理性・展望と課題

e-fuelのメカニズム・合理性と非合理性・展望と課題

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、e-fuelについて基礎から解説し、e-fuelのメカニズムやそれに基づく意義を正しく整理し、近年の関連動向やその背景を概観しつつ、e-fuelのメリット・デメリットを解説いたします。

開催日

  • 2023年6月8日(木) 10時00分 12時00分

プログラム

 e-fuelは、船舶、航空、自動車用のクリーン燃料として期待されている。しかしながら、製造するために水素と併せて必要となるCO2の回収・利用・再排出という一連の挙動が、e-fuelのメカニズムと意義に対する正しい理解を阻害し賛否両論を巻き起こしている。更には、CO2排出削減効果の特定や帰属を難解にすることで、関連制度設計が非常に複雑になる可能性がある。制度が複雑になれば普及への障壁になる。
 e-fuelはあくまで水素の次善策である。現在の化石燃料をベースとした成熟技術・インフラ・サプライチェーンを有効に活用しつつ水素を輸送・貯蔵・利用する手段である。e-fuelを普及させるためにはCO2排出削減効果の帰属に関する制度構築が求められるが、この制度は必ずしも科学的根拠に基づいたものにはならないリスクがある点には留意が必要である。他の選択肢との関係性を踏まえつつ、e-fuelを選択するとしても、本当にe-fuelは必要なのか、いつまでCO2を使い続けてe-fuelを必要とするのか、ということを考えなければならない。
 e-fuelのメカニズムやそれに基づく意義を正しく整理し、近年の関連動向やその背景を概観しつつ、e-fuelのメリット・デメリットを議論する。

  1. e-fuelに関する最近の動向
    1. 国内外の動き
    2. 政策動向
  2. 水素とe-fuelの関係性
    1. なぜ水素?
    2. なぜe-fuel?
    3. e-fuelは水素なのかそれともカーボンリサイクルなのか
    4. ブルー水素からのe-fuel?
    5. 水素、e-fuel、CCU、CCSの分類学
  3. e-fuelが活躍できるかもしれない用途は?
    1. 船舶、航空、自動車
    2. 電気自動車、燃料電池自動車、水素エンジン自動車とe-fuel自動車の関係性
    3. エネルギー貯蔵
  4. 厄介な制度
    1. 避けられないCO2帰属の問題
    2. CO2排出削減効果は制度設計次第という本質的な欠点
    3. 揺りかごから墓場まで
  5. エネルギー・産業の観点
    1. エネルギーシステムに求められるシンプルさ・効率性
    2. 国内既存産業との関連性

講師

  • 柴田 善朗
    一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 電力・新エネルギーユニット 新エネルギーグループ
    マネージャー 研究主幹

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)
複数名
: 15,000円 (税別) / 16,500円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、4名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、3名様受講料 + 3名様を超える人数 × 16,500円(税込)でご受講いただけます。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 31,500円(税別) / 34,650円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 65,000円(税別) / 71,500円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 115,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 140,000円(税別) / 154,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 175,000円(税別) / 192,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/9 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2024/5/9 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/20 アルカリ水電解技術の基礎と開発動向・展望 オンライン
2024/5/21 再生可能エネルギー源としての木質系バイオマス利用の道標 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の役割とその技術動向 オンライン
2024/5/22 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/5/22 核融合発電の最新開発動向、課題と実現への見通し 東京都 会場・オンライン
2024/5/23 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/23 水素サプライチェーンの実用化への取り組みと将来に向けた技術開発シナリオ 東京都 会場・オンライン
2024/5/24 水素脆化のメカニズムと評価・解析法、耐水素脆化特性に優れた材料の開発 オンライン
2024/5/24 核融合の開発競争とビジネスインパクト 東京都 会場・オンライン
2024/5/27 核融合 (フュージョン) のイノベーション技術と産業応用 オンライン
2024/5/29 エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法 オンライン
2024/5/30 洋上風力発電を取り巻く最新動向と今後の事業戦略 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/7/7 2023年版 次世代住宅市場・技術の実態と将来展望
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/7 2023年版 脱炭素社会の市場予測・技術と将来展望
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2022/12/28 カーボンニュートラルに向けた水素製造・P2Gと関連技術の最新動向
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/11/11 2023年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2022/5/20 2022年版 スマートコミュニティ市場の実態と将来展望
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望