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シランカップリング剤を効果的に使いこなすためのポイント

シランカップリング剤を効果的に使いこなすためのポイント

~効果的使用法・反応機構・処理効果・界面と分散性の制御・反応及び表面解析法 / 応用編:架橋・有機無機ハイブリッド・塗料/コーティング剤・高機能材料~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の種類や機能、作用機構、使用法、処理効果、分析・解析法、様々な応用など、実務で使いこなすための知識・技術を、基礎から応用まで幅広く解説いたします。

開催日

  • 2023年4月14日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 金属・無機材料の表面処理
    • 密着・接着性改良
    • 有機-無機ハイブリッド材料の開発
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者、研究者、品質担当者
  • カップリング剤について基礎から学びたい方
  • カップリング剤処理で課題を抱えている方

修得知識

  • シランカップリング剤の種類、選択基準、効果的使用法
  • シランカップリング剤の作用機構
  • ナノ粒子の調製と粒径制御法
  • シランカップリング剤による固体表面修飾反応
  • シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法
  • 有機-無機ハイブリッド材料などへの応用技術

プログラム

 シランカップリング剤は主として界面制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、近年、有機 – 無機複合 (ハイブリッド) 材料などの新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている。このように、新規材料開発におけるシランカップリング剤の用途はますます拡大し重要となっている。
 本セミナーでは、シランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎をわかりやすく説明し、有機 – 無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するための表面処理法や反応、処理表面の分析・解析などの具体的な実験例 (マニュアル) を中心にやさしく説明する。

  1. シランカップリング剤の概要 (基礎編)
    1. シランカップリング剤とは
    2. シランカップリング剤の種類と化学構造
    3. シランカップリング剤の機能
    4. その他のカップリング剤 (ジルコニウム、チタネート系カップリング剤)
    5. シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
  2. シランカップリング剤の反応、反応制御、作用機構および界面構造の制御
    1. シランカップリング剤の反応
    2. 加水分解・縮合反応と反応機構
    3. 加水分解・縮合反応の制御
      1. シランカップリング剤の反応性 (反応速度)
      2. 加水分解性基の影響
      3. 有機残基の影響
      4. pHの影響
    4. 無機材料表面への修飾反応と反応機構
    5. シランカップリング剤、反応条件の影響、界面構造の制御
      1. pHの影響
      2. 溶液濃度及び反応温度の影響
      3. 無機材料の影響
      4. 界面構造の影響
    6. ジルコニウム系及びチタネート系カップリング剤の活用
  3. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
    1. シランカップリング剤の選択基準 – どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
    2. シランカップリング剤の使い方 – 効果的な使い方は?
    3. シランカップリング剤の処理効果 – シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
  4. シランカップリング剤による表面処理法 – 界面・分散性の制御
    1. シリカの種類と構造
    2. シリカの表面構造と反応性
    3. シルセスキオキサン粒子の調製
    4. ラダー型ポリシルセオキサンの調製
    5. なぜ界面の制御が必要か?
    6. シランカップリング剤による表面修飾・改質技術
      1. 表面処理法
        1. 固相法
        2. 溶液法
        3. 気相法
      2. シランカップリング剤による表面修飾処理の実験例
        1. ナノ粒子
        2. ガラス板
        3. シリコンウェハー
        4. ステンレススチール
  5. 表面キャラクタリゼーション – シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
    1. シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
    2. 表面状態の解析・評価方法
      1. 構造分析
        • FT-IR
        • NMR など
      2. 熱分析
        • DSC
        • TG-DTA など
      3. 表面分析:XPS、原子間力顕微鏡 (AFM)
  6. シランカップリング剤の応用 (応用編)
    1. 樹脂、エラストマーの架橋
    2. 複合材料 (有機-無機ハイブリッド) への応用
      1. 有機-無機ハイブリッドの材料設計
      2. 有機-無機ハイブリッド材料の調製法
        1. 溶液混合法/溶融混練法
        2. 層間挿入法 (層剥離法)
        3. ゾルーゲル法
        4. 微粒子分散法 (In-situ重合法)
        5. 表面修飾粒子法 (コアシェル構造型ハイブリッド材料)
      3. 種々な有機-無機ハイブリッド材料の調製と特性
        1. 汎用 (熱可塑性) 樹脂
          • PMMA
          • PC
          • PSなど
        2. 耐熱性・熱硬化性樹脂
          • PI
          • エポキシ樹脂など
      4. 有機-無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
    3. 塗料・コーティング剤への応用
    4. 高機能材料への応用
  7. 参考図書
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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