技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

労働安全衛生法の新たな化学物質規制の制度の導入

労働安全衛生法の新たな化学物質規制の制度の導入

オンライン 開催

視聴期間は2023年4月3日〜7日を予定しております。
お申し込みは2023年4月3日まで承ります。

開催日

  • 2023年4月3日(月) 10時30分 2023年4月7日(金) 16時30分

受講対象者

  • 事業所の環境・安全担当者
  • 化学物質管理担当者
  • 人事・労務管理担当者
  • 化学品の開発技術者
  • 化学品のユーザ、化学品を扱う方

修得知識

  • 労働安全衛生規則改正の背景
  • 新しい化学物質管理の概要
  • 労働安全衛生法が求める事業者の化学物質のリスクアセスメント
  • GHSに基づく危険有害性の分類区分
  • 曝露評価
  • リスクアセスメント結果の利用

プログラム

 2022年の労働安全衛生規則の改正は、

  • リスクアセスメント対象物を製造・取扱う事業場は、化学物質管理者を選任するなどで管理体制の強化
  • SDSの「人体に及ぼす作用」の定期的な確認・見直し、通知事項の拡充により化学物質の危険性・有害性情報の伝達の強化
  • 曝露防止措置で、リスクアセスメント対象物への曝露を最小限度にし、曝露限界値を定めた物質は作業環境濃度をその値以下とする、適切な保護具を使用させること等で自律的な管理を強化
  • 衛生委員会で自律的な管理の実施状況の調査審議を行うことを義務付け化学物質の管理状況に関する労使等のモニタリングを強化

などで、事業者に化学物質の自律的な管理を求めました。

 また、有機則、特化則などの特別規則では、 (1) 管理水準が良好な事業場への個別規制の適用除外、 (2) 第三管理区分の事業場への作業環境改善措置の強化、 (3) 作業環境管理や適切な曝露防止対策等が実施されている場合は、特殊健康診断の実施頻度の緩和などが定められました。
 事業者の化学物質管理活動は、これまでの法令遵守から自律的な管理に移行が進み、それに伴って「リスクアセスメント」が重要になります。
 「リスクアセスメント」は、これまでも労働安全衛生法に限らず、化審法などでも必要性が指摘され、事業者にも手法の導入が求められてきましたが、なかなか普及は進んでいません。方法がわからない、人的資源が確保できないなど、その理由は様々ですが、そのことは厚生労働省も承知していて、リスクアセスメントの実施とその体制の構築には、それを支援する施策を提供しています。そのような機会を利用しながら、完璧ではないにしてもとりあえず試み、不具合があれば修正してさらに良いものとしていくPDCAサイクルでリスクアセスメントに習熟していくことが、今回の労働安全衛生規則の改正の新しい化学物質の管理方法への対応につながるでしょう。
 セミナーでは、労働安全衛生規則の改正とそれに応じて事業者に求められる活動を解説しながら、改正に至った社会的な背景と将来的な管理活動の動向を考えるとともに、活動の中心に位置づけられる「リスクアセスメント」の理解が深まることを期待します。これまで実施したことがない事業者様が、「とにかく一度試してみよう」と思っていただけるようになれば幸いです。

  1. 労働安全衛生法の新たな化学物質規制の制度の導入の概要
    1. リスクアセスメント対象物 (表示・通知義務対象) の追加
    2. 危険有害性を持つ化学物質への曝露濃度の低減措置
    3. 皮膚等障害化学物質等への直接接触の防止
    4. がん等の遅発性疾病の把握の強化
    5. 事業者の管理体制の強化 (衛生委員会への付議事項の追加、化学物質管理者の選任等)
    6. 実施する曝露低減措置の一環として健康診断の実施と記録の保管
    7. 安全衛生教育の拡充
    8. ラベル表示やSDSの運用の改正
    9. 第3管理区分の事業場に対する措置の強化
  2. 新たな化学物質規制の制度導入の背景
    1. これまでの労働安全衛生法の化学物質規制
    2. 化学物質管理はハザードベースからリスクベースへ
    3. 「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会報告書 〜化学物質への理解を高め 自律的な管理を基本とする仕組みへ〜」 (2021年7月) について
  3. 化学物質のリスクアセスメント
    1. 概論
    2. 労働安全衛生分野のリスクアセスメントの特徴
    3. 危険・有害性情報の収集と伝達
    4. 曝露評価の手法
    5. 「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会 リスク評価ワーキンググループ 中間とりまとめ」 (2021年4月) について
  4. 新たな化学物質規制の制度から始まる事業者の化学物質管理活動
    1. 人材の育成
    2. リスクコミュニケーションと情報の収集
    3. 事業者がリスクアセスメントからえられるもの
    4. 混合物化学品のリスクアセスメント
    5. まとめ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2023年4月3日〜7日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/14 R&D領域のデューデリジェンスで確認すべき (した方がいい) ポイントとリスク対応の考え方 オンライン
2025/4/16 E&L試験の進め方および国内外の規制動向 オンライン
2025/4/17 事故事例から学ぶ安全教育 / 実験室・工場における安全管理とリスクアセスメント オンライン
2025/4/18 世界の製品含有化学物質法規制の最新動向とその対応策 オンライン
2025/4/21 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/4/22 PFAS (有機フッ素化合物) 規制の動向から分解・除去・分析のポイント オンライン
2025/4/22 E&L試験の進め方および国内外の規制動向 オンライン
2025/4/23 非GLP試験での信頼性基準試験におけるリスクベースドアプローチを用いた信頼性保証 オンライン
2025/4/28 PFAS (有機フッ素化合物) 規制の動向から分解・除去・分析のポイント オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/5/7 R&D領域のデューデリジェンスで確認すべき (した方がいい) ポイントとリスク対応の考え方 オンライン
2025/5/9 常温型フッ素コーティングによる防湿・絶縁・耐酸・撥水・撥油・離型技術とPFAS規制 オンライン
2025/5/13 日欧米の化学物質関連法規制の概要と対応のポイント オンライン
2025/5/16 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/20 設計・開発・製造担当者のための製品含有化学物質の基礎理解と規制強化への備え オンライン
2025/5/22 SDS作成の基礎講座 東京都 会場
2025/5/23 ゴム加硫系配合剤の基礎知識と調整のポイント オンライン
2025/5/23 信頼性の高いPFAS分析のための標準物質の目的・用途に応じた上手な利用・活用法 オンライン
2025/5/28 日欧米の化学物質関連法規制の概要と対応のポイント オンライン
2025/6/6 信頼性の高いPFAS分析のための標準物質の目的・用途に応じた上手な利用・活用法 オンライン