技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオマス発電、CHPシステムの特徴、評価と導入のポイント

バイオマス発電、CHPシステムの特徴、評価と導入のポイント

~エネルギー効率、運転操作・メンテナンス性、経済性の見極め方~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年2月16日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

 2015年より木質バイオマス発電にFIT2MW未満枠 (買取電力価格\40/kWh) が導入され、各地でガス化発電技術を中心とした小規模バイオマス発電装置の導入が盛んである。しかしFIT\40枠の開始以降、安定的な商用稼動に至っているものは少ない。ここでは国内における小規模バイオマス発電の最新の導入状況を紹介する。
 さらに採用されている技術とその原理を解説し、課題と問題点を明らかにするとともに、最新の実機例を交えて、改正FIP制度への対応も踏まえ、新たにこの分野に参入を検討している事業者への指針と留意点を示す。

  1. 2MW未満未利用バイオマスFIT事業参入の留意点
    1. MW未満枠が設定された経緯
    1. ガス化発電大国日本の最新の状況
    2. 事業化のための要件
    3. FITからFIPへ 2023年度制度改正の要点
  2. バイオマスガス化発電・CHPシステムの特徴とその比較・評価
    1. バイオマスガス化発電・CHPシステムの原理とメカニズム
      1. 原理と基本プロセス
      2. 反応メカニズム (初期熱分解と二次的気相反応) に基づくプロセス構築上の留意点
      3. ガス化炉と原料の相性
      4. ガス化発電・コージェネレーションにおける効率と設計の考え方
      5. メーカーの仕様から読み解くガス化発電装置の留意点
      6. ガス化発電システムの構成機器の価格分析
        • 燃料供給&乾燥
        • ガス化炉
        • ガスエンジン
        • 系統連系
        • 据付工事
    2. バイオマスガス化発電・CHPシステムの2021年の動向
      - 2021年度に稼働を開始した最新導入例や22年度稼働予定の事例を中心に解説 –
      1. 熱分解ガス化技術の分類
      2. 固定床ガス化炉 (アップドラフト型とダウンドラフト型)
      3. 噴流層ガス化
      4. 二段階ガス化
      5. ロータリーキルン式ガス化
      6. コロナ渦による輸入バイオマス発電装置への影響
    3. バイオマスガス化発電・CHPシステムの比較と評価
      - 装置・システムの見極めのポイント –
      1. ガス化効率の比較
      2. 総合エネルギー効率の考え方
      3. 受け入れバイオマスの制約条件の比較
      4. 公害防止性能の比較
      5. タールの発生とその影響
      6. 運転操作・メンテナンス性の比較
      7. 経済性の比較
    4. ガスエンジン発電の事例と適用の留意点
      1. ガスエンジン発電の実例 (種類とメーカー、サプライヤー)
      2. 専焼エンジン
      3. 混焼エンジン (デュアルフューエル)
    5. 運転管理の留意点、トラブル事例と対策
      1. バイオマス燃料の適性
      2. タールの処理
      3. ガスエンジンのトラブルとメンテナンス
      4. 系統連系の留意点
  3. 2MW未満のバイオマス発電における経済性試算と事例分析
    1. 技術の選定ポイント
      - 上記ガス化・CHPシステム以外の技術 –
      1. 直接燃焼式タービン発電
        - 稼働・導入済の事例、実証・計画中の装置について –
      2. ORC発電
        - 稼働・導入済の事例、実証・計画中の装置を含めて –
      3. 竹バイオマスの活用
      4. 水素生成→発電システム
      5. MW未満のバイオマス発電における経済性試算
    2. 成功・失敗事例、事故事例、改善事例
    3. 【番外編】今も絶えない怪しいガス化 素人を欺くその手口と見分け方…
    • 質疑応答

講師

  • 笹内 謙一
    株式会社 PEO技術士事務所
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/5/9 ゼロから学ぶ再エネビジネス基礎講座 (全2回) オンライン
2024/5/9 再エネ電力・環境価値取引で抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/10 容量市場・需給調整市場の基礎と最前線論点 (全2回) 会場・オンライン
2024/5/10 ゼロから学ぶ電気事業と容量市場 東京都 会場・オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 エネルギービジネスの未来を読み解くための情報収集・利活用ノウハウ 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 電力・ガス業界のしくみ・ビジネス概説と秘話 東京都 会場・オンライン
2024/5/17 バイオマスプラスチックの技術動向と活用事例 オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 アルカリ水電解技術の基礎と開発動向・展望 オンライン
2024/5/21 再生可能エネルギー源としての木質系バイオマス利用の道標 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 出光興産株式会社における苫小牧CCUS構想と今後の課題 東京都 会場・オンライン
2024/5/22 カーボンニュートラル (CN) 社会における水素の役割とその技術動向 オンライン
2024/5/22 核融合炉 (フュージョン・エネルギー) の最新動向と構成材料の課題 オンライン
2024/5/22 核融合発電の最新開発動向、課題と実現への見通し 東京都 会場・オンライン
2024/5/23 FIP、コーポレートPPA等、2023年4月施行を踏まえて抑えたい知識と実務 オンライン
2024/5/23 水素サプライチェーンの実用化への取り組みと将来に向けた技術開発シナリオ 東京都 会場・オンライン
2024/5/24 核融合の開発競争とビジネスインパクト 東京都 会場・オンライン
2024/5/27 木質バイオマスの基礎知識から利活用の課題、最新動向と展望 オンライン

関連する出版物