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電費向上技術とその応用方法

自動車EV化に伴う

電費向上技術とその応用方法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、電気自動車の電費向上を取り上げ、駆動用電池の温度管理の方法、電費向上に向けた車載電子製品の小型軽量化、近年の電気自動車動向から課題と展望を詳解いたします。

開催日

  • 2022年6月21日(火) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部 自動車EV化に伴う熱マネジメント技術と電費改善

(2022年6月21日 10:30〜12:00)

 エンジンのような排熱源をもたないEV (電気自動車) では、暖房のためにエアコンシステムは大きく変化します。さらに大きな課題は、急速充電に対応するための電池の温度管理です。移動手段としての動力は、エンジン車より効率化するものの、これらの負荷が電費に大きく影響します。本セミナーでは、これらの技術を解説いたします。

  1. EV用空調装置
    1. 電気ヒータ
    2. ヒートポンプ
    3. 冷媒と低外気温対応技術
  2. 駆動用電池の温度管理
    1. 温度管理の必要性
    2. 温度管理例
    3. 種々の方式
    4. 理想的な温度管理とは
    5. 今後の電池への対応
    6. リチウム空気電池と電池交換方式
  3. 車室内断熱
  4. 自動運転での断熱・遮熱
    • 質疑応答

第2部 自動車動力の電動化動向と車体軽量化による電費改善

(2022年6月21日 13:00〜14:30)

 カーボンニュートラルへの大きなうねりの中で、自動車の電動化が急速に進む一方で、電動化がゴールであるかのような論調も目立っている。地球規模の持続可能性、温暖化防止をあらゆる産業、人間活動で目指すことなしには実現することはできない。したがって、純電動車にこだわることなく、時代や状況にマッチした車両のコンセプト、動力システムのコンセプトを提供することが必要で、20年、30年先の交通システムを展望し、タイムリーな製品の市場投入が必要である。

  1. 自動車を取り巻く環境
    1. 今日の自動車を取り巻く課題
    2. 自動車の係る規制
      • 衝突安全
      • 有害排出物規制
    3. 燃費規制やゼロエミッション規制、軽量化
  2. 温暖化防止、持続可能性、カーボンニュートラルそしてライフサイクルアセスメント
    1. 気候変動枠組条約
    2. パリ協定
    3. カーボンニュートラル、LCAへの取り組み
  3. 電気自動車の現状と展望
    1. 電気自動車の歴史
    2. 近年の電気自動車動向
    3. 電気自動車の課題と展望
  4. 欧州を中心としたエネルギー事情とEU
    1. EUとその活動
    2. 電力に関するEU各国の動向
    3. ウクライナ戦争の影響
  5. これからの自動車のカタチ、交通システムと自動車の所有形態 (都市への人口集中など)
    1. 世界の人口動向、都市部への人口集中
    2. 今後の交通政策と自動運転
    3. 今後の自動車の所有、使用形態と対応する自動車
    • 質疑応答

第3部 インバータの小型軽量化実装技術と電費向上への応用

(2022年6月21日 14:45〜16:15)

 カーボンニュートラルの政策が推進され、電動車両の重要性が高まっています。特にBEVを中心としたEV車両では、電費向上が昇進価値を高めます。燃費向上策と同様、車載の各電子製品においては、小型軽量化が必要にあります。
 本講座では、EVにおける各社のインバータを例に小型化のポイントを解説します。また、インバータの効率化のためのパワーデバイスの実装についても紹介いたします。

  1. 車載電子製品は何のために存在するのか
    1. クルマ社会を取り巻く課題
    2. 環境対応
    3. 安全 (自動運転)
    4. 電子プラットフォーム設計
  2. CASE時代の車載電子製品の要求
    1. 小型化要求の背景
    2. 小型化の目標
    3. 信頼性の要求
  3. インバータの小型軽量化技術
    1. Taycan用インバータ
    2. e-Tron用インバータ
    3. i-Pace用インバータ
    4. Model3用インバータ
  4. 車載電子製品の小型実装技術
    1. Jissoとは
    2. 小型化と熱設計
    3. 小型化実装における課題
    4. プレスフィット接続技術
    5. アクチュエータ制御製品の小型化技術
  5. パワーデバイスの高放熱実装設計
    1. パワーデバイスの放熱構造動向
    2. パワーデバイスの接合材料
    3. 両面放熱パッケージにおける実装技術
    4. 樹脂封止技術
  6. 将来動向
    1. インバータの効率向上
    2. e-Axleの動向
    3. 車載電子製品の開発の進め方
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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