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水素吸蔵合金の開発と今後の応用展望

水素吸蔵合金の開発と今後の応用展望

~カーボンリサイクル・水素活用に向けた水素吸蔵合金の探索と応用展望を解説~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年5月25日(水) 10時30分 16時10分

プログラム

第1部 高性能化・多機能化が進む水素貯蔵材料の実際と低材料コストマグネシウムへの期待

(2022年5月25日 10:30〜12:00)

 近年、単に再生可能エネルギーで発電された電力で水電解により水素を製造して、燃料電池等に用いるのみでなく、カーボンリサイクルの観点からも水素の需要が増大している。
 本講演では、水素貯蔵材料・水素吸蔵合金の基本的な性質や特長を述べることから始め、具体的な用途やメリットについて紹介する。
 最近では水素貯蔵材料の水素貯蔵以外の付加的機能への関心も高く、当研究グループが開発中の昇圧・精製機能等についても紹介したい。最後に低材料コストであるマグネシウム系材料に関する関心、課題、開発近況について説明する。

  1. 水素貯蔵材料・水素吸蔵合金の特長と用途
  2. 水素貯蔵以外の用途としての付加的機能への期待:昇圧・精製
  3. 材料コストが低いマグネシウム系材料への期待:課題・実例
    • 質疑応答

第2部 レアメタルを使わない水素吸蔵合金の探索研究

(2022年5月25日 13:00〜14:30)

 本講座では高温高圧水素を用いたレアメタルを使わない水素吸蔵合金の探索研究について、合成技術と最近の成果を紹介します。
 基礎研究の内容とはなりますが、特殊な技術により従来の探索指針には従わない、新規水素化物を実現する研究の紹介となります。

  1. 従来の水素吸蔵合金の探索指針
  2. レアメタルを使わない水素吸蔵合金の実現可能性
  3. 高圧水素の熱力学
  4. 高温高圧発生技術
  5. 高温高圧水素化技術
  6. 放射光による高温高圧反応のその場観察技術
  7. アルミニウム合金の水素化物 (1) Al2CuHの合成
  8. レアメタルを使わない水素化物実現のアプローチ
  9. アルミニウム合金の水素化物 (2) Al3FeH4の合成
  10. 今後の展望
    • 質疑応答

第3部 水素吸蔵合金の利用技術と最新の動向

(2022年5月25日 14:40〜16:10)

 水素吸蔵合金の特徴や現状、実際の評価方法など一通り把握した上で、実用面からみた水素吸蔵合金の要求特性や、タンク実装した場合の要求特性など、最新の利用例もご紹介しながら、ご紹介します。

  1. 各種水素貯蔵技術の特徴と貯蔵性比較
  2. 各種水素吸蔵合金の特性と利用分野
  3. 実用水素吸蔵合金の評価方法
  4. 水素吸蔵合金の利用技術と実用化例
  5. 水素吸蔵合金のニーズと近年の利用例
  6. 当社製ナノ化鉄チタン水素吸蔵合金の特徴とその貯蔵タンクの特性
  7. 当社製ナノ化鉄チタン水素吸蔵合金による空温式水素貯蔵システムと実証
  8. 水素吸蔵合金の今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 浅野 耕太
    産業技術総合研究所 エネルギープロセス研究部門 水素材料グループ
    主任研究員
  • 齋藤 寛之
    量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学部門 関西光科学研究所 放射光科学研究センター 高圧・応力科学研究グループ
    グループリーダー
  • 阿部 真丈
    那須電機鉄工 株式会社 技術開発部 研究開発課
    課長

主催

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

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1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
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複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

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  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。

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