技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化

光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、光学特性の基礎および透明性、耐熱性、屈折率、複屈折率の制御技術まで実務に適した内容で解説いたします。

開催日

  • 2022年5月18日(水) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 高機能な透明樹脂や光学材料の開発、応用に関わる研究者、技術者

修得知識

  • 透明樹脂の概要と分子設計の考え方
  • 光学特性の概要と制御法
  • 透明性、耐熱性の分子設計と向上方法
  • 高・低屈折率樹脂の分子設計と制御法
  • 低複屈折化手法
  • 無機材料との複合 (ハイブリッド) 化による高機能化方法
  • ガラス代替材料の開発現状

プログラム

 アクリル樹脂 (PMMA) 、ポリカードネート (PC) や環状ポリオレフィン樹脂 (COP、COC) などの透明樹脂はプラスチックレンズ、液晶ディスプレイ、光ディスク、光ファイバーなど包装、光学、光通信分野で広く使われている。また近年、光学機器のデジタル化の急速な進展により、高屈折率、高アッベ数、低複屈折など高い特性をもった高機能な光学用透明樹脂やガラス代替材料としての新規な光学樹脂が数多く開発されている。
 本講義では、光学用透明材料やガラス代替樹脂開発のための透明樹脂の概要、分子設計や光学特性の基礎および透明性、耐熱性、屈折率、複屈折率の制御技術など透明樹脂の高機能化について実務に適した内容で分かりやすく解説する。

  1. 透明樹脂の概要
    1. 透明樹脂の分子設計
    2. 透明樹脂の種類と特徴
    3. 透明樹脂の概要 (合成法と特性)
      1. アクリル樹脂 (PMMA)
      2. ポリカードネート (PC)
      3. 環状ポリオレフィン樹脂
        • COP
        • COC
      4. カルド (フルオレン) 計樹脂
      5. 透明エポキシ樹脂
      6. 透明 (脂環族) ポリイミド
  2. 透明性の分子設計と制御
    1. 光の透過性
      • 光の3要素
        • 反射
        • 吸収
        • 散乱
    2. 光散乱損失と光吸収損失
    3. ヘイズ値 (くもり値:Haze)
    4. 透明樹脂の分子設計と向上方法
      1. 樹脂の透明性改良方法
      2. 高透明化
      3. 複合材料の透明性
      4. ポリイミドの着色機構と透明化
  3. 耐熱性の分子設計と制御
    1. 耐熱性とは?
    2. 耐熱樹脂の分子設計と向上方法
    3. 高耐熱透明樹脂
      1. 高耐熱透明マレイミド系ポリマー
      2. アクリル樹脂の高耐熱化
        • アダマンチル化
        • フルオレン系アクリレート
    4. 透明ポリイミド
      1. ポリイミドの着色機構
      2. 透明ポリイミドの分子設計 (ポリイミドの透明化)
      3. 透明ポリイミドの合成法
      4. 代表的な透明ポリイミド
      5. 透明ポリイミドの開発状況
  4. 光学特性 (屈折率、複屈折率) の分子設計と制御
    1. 分子構造による屈折率の制御
      1. 屈折率と分子構造・環境因子
      2. 高屈折率化
      3. トリアジン系多分岐ポリマー
      4. 屈折率の温度依存性、
    2. 分散特性 (屈折率とアッベ数) の制御
    3. 無機フィラー複合化による屈折率の制御
      1. 微粒子の種類と屈折率
      2. 複合材料の屈折率
    4. 複屈折の制御 – 複屈折とは?
      1. 固有複屈折率と分子構造
      2. 複屈折率と分極率の関係
      3. 配向複屈折と応力複屈折
    5. 成形加工 (加工法・成形条件) の影響
    6. 低複屈折率化 (ゼロ複屈折)
      1. ランダム共重合法
      2. 違法性低分子ドープ法
      3. 複屈折性結晶ドープ法
  5. 無機材料との複合化による透明樹脂の高機能化
    1. 複合材料の合成法
      1. 層間挿入法 (層剥離法)
      2. ゾル – ゲル法
      3. in situ重合法
      4. コアシェル構造型ハイブリッド材料
    2. 複合化の効果 – 無機材料との複合化でどんな効果が得られるか?
    3. 複合材料の特性
      1. 透明性
      2. 熱特性
      3. 機械的特性
      4. 寸法安定性 (熱膨張率)
      5. 表面硬度・耐摩耗性、
  6. ガラス代替樹脂・フィルムへの応用
    1. ガラス代替透明フィルムの開発状況
    2. ガラス代替透明樹脂・フィルムの用途
      1. 光学・ディスプレイ用途への応用
      2. 自動車用途への応用 – 自動車の軽量化
  7. 参考図書
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 36,000円(税別) / 39,600円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/5 エポキシ樹脂の硬化メカニズム、硬化剤の種類と選び方、使い方 オンライン
2024/4/8 光学多層膜・フィルムの解析と最適設計 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/17 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/19 プラスチック光学素子の基礎、超高精度加工技術 オンライン
2024/4/22 ホログラム技術の基礎および車載用ヘッドアップディスプレイ (HUD) への応用 オンライン
2024/4/22 光学薄膜技術の総合知識と最新動向 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/24 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/26 高屈折率材料の基礎と技術応用超高屈折率材料への分子設計 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/26 ホログラム技術の基礎および車載用ヘッドアップディスプレイ (HUD) への応用 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2021/3/31 スマートウィンドウの進化と実用化
2021/2/26 高速・高周波対応部材の最新開発動向
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/12 スマートウィンドウの基礎と応用
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2014/6/30 マイクロセンサ 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 コンタクトレンズ〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/30 コンタクトレンズ〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/23 偏光・複屈折の基礎と正しい測定・評価方法およびその実例
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/10/25 電子写真装置の定着技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/10/25 電子写真装置の定着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)