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導電性カーボンブラックの選択、配合、分散技術と上手な使い方

導電性カーボンブラックの選択、配合、分散技術と上手な使い方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、帯電防止や導電性付与の目的で樹脂やゴム、電池用導電材として幅広く用いられているカーボンブラックの製法、特性、物性評価法、用途例について代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックを主体に解説いたします。

開催日

  • 2022年5月16日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製品開発に携わる技術者、研究担当者
  • 研究所所長、マネジャー
  • 事業企画部門などに在籍する技術出身担当者

修得知識

  • アセチレンブラックを始めとするカーボンブラックの特性・特徴
  • アセチレンブラックの使用・活用テクニック
  • カーボンブラックなどの微粉炭素の分散の考え方、実践方法
  • リチウムイオン二次電池用の導電材としての活用法と高性能化

プログラム

 カーボンブラックは、帯電防止や導電性付与の目的で樹脂やゴム、電池材料の添加剤として幅広く用いられています。本講演では、カーボンブラックの製法、特性、物性評価法、並びに、用途例について代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックを主体に解説します。導電性を効果的に発現させるための導電性メカニズムは、カーボンブラックの選定のみならず、配合、混練・混合プロセス等の分散技術と密着した関係にあり切り離すことができません。これら一貫した材料設計を特にリチウムイオン二次電池材料用途を重点的に、樹脂・ゴム用途においても技術的に重要な考え方を解説します。
 本講座では代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックの適切な選択と活用で添加された材料の品質を最大限引き出すヒントを見つけられるような講演にしたいと思います。

  1. はじめに
  2. カーボンブラックの特性と用途
    1. 代表的な導電性カーボンブラック
    2. 製法と基本性状の関係について
    3. 基本性状の評価方法
    4. 導電性カーボンブラックの特性と用途
    5. 電池用途におけるカーボン系導電材の役割及びアセチレンブラックの適用
  3. カーボンブラックの導電性メカニズムと分散性
    1. 導電性メカニズム
    2. 導電性、分散性に影響を及ぼす因子
  4. カーボンブラックの最適な選択と活用・配合術
    1. アセチレンブラックの代表的品種、特殊なアセチレンブラック
    2. アセチレンブラックのリチウムイオン二次電池の導電材の用途別活用例
  5. リチウムイオン二次電池の電極作製プロセスを事例にしたアセチレンブラックの分散技術
    1. 用途における分散の定義及び工程分散について
    2. 小粒径アセチレンブラックの活用術
    3. 分散の新しい評価技術
  6. アセチレンブラックとカーボンナノチューブとの併用事例
    1. リチウムイオン二次電池用途
    2. コンパウンド用途における併用事例
  7. 次世代アセチレンブラックへの課題と対応
    1. リチウムイオン二次電池用途の課題と導電材
    2. 電気化学分野における導電性カーボン材料の展望
    3. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 永井 達也
    デンカ株式会社 千葉工場 電池・導電材料開発部
    グループリーダー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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