技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、LNG関連市場において豊富な知見を有する講師が、現在の天然ガスの動きと今後の見通しを展望いたします。
新型コロナウイルスのパンデミック (世界的な大流行) を経て、世界は脱炭素への動きを強めるなか、2021年秋からは、天然ガス価格、LNG (液化天然ガス) 価格が高騰している。2021年10月には、欧州の天然ガス指標価格オランダTTFは1メガワット時当たり155ユーロ、極東アジアLNGスポット価格は百万Btu (ブリティッシュ熱量単位) 当たり56ドルと史上最高値を記録している。2021年12月時点においても、極東アジアLNGスポット価格は百万Btu当たり30ドル台と、2021年春の6倍の高値となっている。オランダTTFスポット価格も1メガワット時当たり136ユーロと高値をつけている。本来ならば、天然ガスも炭酸ガスを排出する化石燃料の一つとして、脱炭素政策により価格が下落するはずである。しかし、LNGは、単位熱量当たりの炭酸ガス排出量が石炭の半分程度と環境に優しい化石燃料であることが注目され、カーボンニュートラル (炭酸ガス排出実質ゼロ) への橋渡しのエネルギーとして評価されるようになってきている。さらに、LNG価格の高騰は、いくつかの要因が重なっている。1世界経済の景気回復により、中国をはじめとしたアジア諸国のLNG需要が増加している。中国は、炭酸ガスの排出削減、大気汚染防止策から、LNG輸入を増加させており、水力発電の低迷も加わって、2021年に日本を抜いて、世界最大のLNG輸入国となる。22021年冬に、アジア、北米に寒波が来襲し、欧州諸国も夏場まで気温が低く、暖房需要が増加して、北米と欧州の天然ガス在庫量が平年を下回っているうえに、冬場に向けて、LNGの買い付けが行われている。3米国においては、猛暑による冷房需要、ハリケーンによる米国メキシコ湾の天然ガス生産設備の損傷によって、天然ガス供給量が減少している。4欧州の排出量価格が上昇し、石炭火力発電からLNGガス火力発電への切り替えが行われている。等が挙げられる。新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年4月には百万Btu当り1.83ドルと過去最低を記録し、LNGが余剰となっていた状況とは大幅に変貌している。ラニーニャ現象により、2022年の冬に寒波が来襲すると、2021年冬のように、LNG需給逼迫によるLNG価格の高騰、電力不足の再現となる可能性が考えられる。
LNGは、相次ぐ新規LNGプロジェクトの稼働開始により、当初は2022年までは余剰であると見られていたものの、中国をはじめとしたアジア諸国の需要の増加、脱炭素への橋渡しのエネルギーとしての重要性から、2022年には供給不足となると予測されている。しかし、2020年におけるLNG価格の低迷、カーボンニュートラルへの動きから、数兆円に達する巨額の初期投資を必要とするLNGプロジェクトへの投資を先送りする動きがあった。日本は、2021年冬の厳冬時に、LNGの調達に苦慮し、アジアのLNGスポット価格が百万Btu当り32.5ドルと史上最高値を記録した教訓を踏まえ、経済産業省が電力企業のLNG在庫を監視することとしている。2022年における日本をはじめとしたアジアのLNG価格はどうなるのか。脱炭素の逆風のなか、カタールは、現状の年間7,700万トンのLNG生産能力を、2025年に1億1,000万トン、2027年に1億2,600万トンに引き上げる意欲的な計画を行っており、その他に、米国、豪州、モザンビーグをはじめとした新規LNGプロジェクトの今後の動向はどうなるのか。新規LNGプロジェクトに関連するビジネス・チャンスについて、分かりやすく詳説する。
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