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蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向

蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基礎と最新の研究開発動向

~蓄熱蓄冷および熱エネルギー搬送技術の基本的構成から蓄熱材料研究開発の動向、最先端蓄熱蓄冷システム化技術の導入事例と採算性まで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、熱マネジメント技術としての蓄熱・蓄冷技術に焦点を当て、蓄熱・蓄冷技術の基本である蓄熱材料の種類とその具体的な蓄熱・蓄冷技術やシステムの紹介そして最新の技術動向を分かり易く解説し、熱エネルギー有効利用に向けての熱マネジメント技術の習得を目的といたします。
さらに、蓄熱・蓄熱システムの経済性についても言及します。専門知識が無くても、理解できるようにセミナー内容が構成されています。

開催日

  • 2022年2月2日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 蓄熱に関連する担当者や技術者、管理者

修得知識

  • 我が国における蓄熱蓄冷技術に関連する環境とエネルギー政策等の動向
  • 建築物・自動車空調分野における省エネルギー技術としての蓄熱蓄冷技術
  • 蓄熱蓄冷材料とその分類
  • 蓄熱蓄冷技術とそのシステム化
  • 蓄熱蓄冷システムの経済性
  • 蓄熱蓄冷技術と建物のエネルギーマネジメント
  • 内燃機関自動車や電気自動車の省エネルギーに向けての蓄熱蓄冷技術の新展開
  • 昼間の太陽電池発電エネルギーの熱エネルギー変換と蓄熱
  • 開発途上の新たな蓄熱蓄冷材の研究開発状況
  • 熱エネルギー搬送媒体としての機能性熱流体の特徴とその展開
  • ゴミ焼却熱や温泉熱などの搬送技術

プログラム

 脱炭素化社会の実現に向けて、我が国は2030年の温室効果ガス削減目標を46% (2013年比) そして2050年までに温暖化ガス排出ゼロを国際公約に掲げている。その削減に対して省エネルギー技術や関連商品開発が需要な役割を果たす。蓄熱関連技術は、環境親和型の省エネルギー技術に位置付けられており、蓄熱材料やシステム研究開発そして関連商品流通に対する期待は大きい現状にある。
 具体的には、最近のネット・ゼロ・エネルギー建物や省エネルギー情報機器そして環境対応自動車などの普及による温熱や冷熱エネルギー需要の急増そして多様なエネルギー供給源の最適化に向けての調整、さらに上述の化石燃料利用による環境問題などを勘案した省エネルギーの立場から、蓄熱技術の研究開発と関連製品の流通は重要な役割を果たす。
 特に、我が国の民生部門は最終エネルギー消費の約3割を占め、その増加割合が顕著であることから、調温調湿などの快適性の追求を基本として、省エネルギー、創エネルギーそして蓄エネルギーを主体とするエネルギーマネジメントシステムの推進が重要な課題となっている。また、改正建築物省エネルギー – 法が施行されて、具体的なネット・ゼロ・エネルギー・ビル (ZEB) や住宅 (ZEH) の構築に欠かせない蓄熱技術に対しても新たな展開が期待されている。一方、運輸部門においても、調温調湿などの車内環境の快適性の確保を基本として、環境規制や経済性を勘案した上で、その変動性を有する排熱 (エンジン冷却熱、排ガス) や電気自動車のバッテリーなどの排熱を活用した蓄熱技術の採用が重要視されている。

  1. 最近の熱エネルギー活用に対する蓄熱蓄冷技術の社会的動向
    • 蓄熱蓄冷そして熱エネルギー搬送技術に対する社会的要請に対して解説する。
      1. 地球環境保全と熱エネルギー需給緩和に向けての蓄熱蓄冷技術の社会的要請と現状
      2. 建築物や自動車そして各種産業における熱エネルギー貯蔵や輸送技術の社会的認知と展開
  2. 蓄熱蓄冷技術の基礎
    • 熱エネルギーマネジメント技術で重要な蓄熱蓄冷技術の基本的特性など解説する。
      1. 熱マネジメント技術としての蓄熱蓄冷技術
      2. 蓄熱蓄冷システムの展開
      3. 蓄熱蓄冷システムのコストと経済性
      4. 蓄熱技術開発の計画フロー
      5. 蓄熱技術に要求される機能特性
      6. 蓄熱材料として具備しなければならない特徴
  3. 蓄熱材料の分類と蓄熱システム
    • 各種蓄熱・蓄冷材料やシステム化技術の紹介からその新展開に言及する。
      1. 蓄熱蓄冷材料の種類と分類
      2. 蓄熱蓄冷技術と伝熱機構
      3. 顕熱蓄熱材と顕熱蓄熱システムの特徴とその新展開
      4. 潜熱蓄熱材と潜熱蓄熱システムの特徴とその新展開
      5. 化学蓄熱材と化学蓄熱システムの特徴とその新展開
      6. 自動車 (内燃機関自動車・電気自動車) 関連の蓄熱蓄冷システム特徴とその新展開
  4. 熱エネルギー搬送技術と機能性熱流体
    • 熱エネルギーの距離的空間的課題を克服する手段としてのオンライン熱搬送やオフライン熱搬送に関する基礎と応用に関する様々な技術を解説する。
      1. 二次冷媒としての機能性熱流体の基礎
      2. 熱エネルギー搬送エネルギーの低減技術
      3. 製氷法と氷スラリーの蓄冷と冷熱搬送技術
      4. 潜熱マイクロカプセルとマイクロエマルションの熱搬送技術
      5. オフラインやオンラインによる温熱や冷熱搬送技術
  5. 今後の蓄熱蓄冷システム研究開発と方向性
    • 蓄熱蓄冷技術や熱エネルギー搬送技術の利用範囲の拡張に向けての最新研究開発動向、そして先駆的蓄熱蓄冷技術の基礎となる新たな蓄熱材料研究開発について解説する。
      1. 顕潜熱分離型空調システムや放射空調システムへの蓄熱蓄冷技術の研究開発動向と展開
      2. 最近の先駆的蓄熱技術の研究開発動向と展開
        • 固体転移蓄熱
        • 柔粘性結晶化蓄熱
        • 熱弾性蓄熱
        • 光熱変換蓄熱
        • 吸着型蓄熱など
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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