技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオマスプラスチックの開発、環境負荷の低減とその評価技術

バイオマスプラスチックの開発、環境負荷の低減とその評価技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、バイオマス・生分解性プラスチックについて取り上げ、バイオベース材料の開発事例を詳解いたします。

開催日

  • 2022年1月31日(月) 10時30分 16時15分

修得知識

  • 「環境にやさしい」プラスチックとは
  • バイオマスプラスチック設計のアプローチ
  • LCAの活用、削減貢献量の算定、環境負荷の評価方法

プログラム

第1部 ライフサイクルアセスメント (LCA) の考え方と活用方法

(2022年1月31日 10:30〜12:00)

 LCAの一般的な実施方法を解説します。特に、LCAの計算で基礎となる「比較の方法」を解説し、そのリサイクルへの適用方法を紹介します。また、LCAの活用方法として近年広く行われている「削減貢献量」の算定方法を紹介します。

  1. LCAの一般的な実施方法
  2. しあわせ同等の原則とリサイクル
  3. 削減貢献量
    • 質疑応答

第2部 植物由来原料アクリレートの開発と環境負荷の低減

(2022年1月31日 13:00〜14:30)

 環境保全に対する社会全体の意識の高まりから、さまざまなバイオマスプラスチックが開発され、日用品をはじめとする多くの用途への応用が進められている。
 本セミナーではビニルポリマーの一つであるアクリルポリマーについて、バイオマス化への取り組み事例を紹介する。
 アクリレートを用いるアプリケーションの一つに光硬化がある。光硬化は無溶剤で簡便に高分子を製造できるため低環境負荷技術であると言えるが、気候変動が影響していると思われる自然災害の増加に伴い、さらなる環境負荷低減を目的としたバイオマスアクリレートの導入が進みつつある。一方、「バイオ」というキーワードは誤解を招きやすく、植物化度を高めることが必ずしも環境負荷低減につながるとは限らない。入手可能な植物原料由来アクリレートと特徴を紹介するとともに今後の課題について述べる。

  1. イントロダクション
    1. アクリレートのアプリケーション
    2. UV硬化の一般的な特徴
  2. 「環境にやさしい」プラスチックの考え方と設計
    1. さまざまな用語の定義
    2. バイオマスアクリレートとは
  3. バイオマスアクリレートの種類と特徴
    1. 市販されているバイオマスアクリレートの例
    2. 研究・開発が進められているバイオマスアクリレート
    3. アクリレート以外のバイオマスビニルモノマーの例
  4. 今後の課題
    1. バイオマスプラの環境負荷
    2. 本当に効果のある環境負荷低減方法とは
    • 質疑応答

第3部 SDGsに向けたバイオマスアクリレートの開発動向

(2022年1月31日 14:45〜16:15)

 近年、持続可能な開発目標 (SUSTAINABLE DELVELOPMENT GOALS) に関する活動が世界的に活発になっている。展示会や各社CSRなどでもSDGsの内容を元に取り組む企業が増加している。一方、化学業界では、マイクロプラスチックによる海洋汚染対策が急務とされている。これまでプラスチック製品は主に石油原料から生み出されており、百万年以上のサイクルが必要とされている。循環型エネルギーが必要とされる昨今では、石油由来原料からサイクル時間が短いとされる植物由来への転換が求められている。
 本講演ではアクリル酸エステルにおけるバイオマス開発動向について、ご紹介する。

  1. アクリレートの現状と用途
    1. アクリレートとは?
    2. アクリレートの用途
  2. バイオマス原料について
    1. バイオマス原料が求められる背景
    2. バイオマス材料の現状
  3. アクリレートのバイオマス技術・材料
    1. アクリレートの原料について
    2. アクリル酸のバイオマス化
    3. アクリレートのバイオマス化
    • 質疑応答

講師

  • 稲葉 敦
    日本LCA推進機構
    理事長
  • 佐内 康之
    東亞合成 株式会社 コア基盤技術研究所
    主査
  • 飯塚 大輔
    大阪有機化学工業 株式会社 化成品部 化成品課
    主任

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 リグニンの構造と分離、抽出、分析技術 オンライン
2024/11/25 バイオマスフィラーの樹脂への分散、複合化技術 オンライン
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/28 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/11/29 グリーンイノベーションの背後にある過剰な資源消費:「資源パラドックス問題」とその解決に向けた技術・社会システム オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン