技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の耐久性向上のための分子設計、劣化度評価と寿命予測

高分子の耐久性向上のための分子設計、劣化度評価と寿命予測

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料・製品の長持ち化のための必須知識から解説し、高分子に対する各種劣化要因、各種劣化度評価法について耐久性能との関係を解説いたします。

開催日

  • 2021年10月4日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 高分子製品の研究開発、設計、成形、生産管理、生産技術、品質管理、技術営業に携わる方

修得知識

  • 高分子材料・製品の耐久性向上に対する基本的な考え方
  • 各種劣化の科学
  • 劣化因子と劣化度評価法
  • 高分子の結晶構造とタイ分子
  • タイ分子の評価と機械的耐久性との関係
  • ケミルミネッセンス法の基礎から応用まで

プログラム

 高分子製品の劣化と耐久性は原料問題、ごみ問題、海洋プラ問題などの観点から、現在、非常に重要な課題となっている。これらの課題に対応するためには、高分子の製造から最終製品のリサイクルに至るまでの各ライフステージにおける劣化要因の解析と劣化度評価を適切に行うことが必要である。
 一方、インフラ用製品などでは基本的に分子構造レベルから高耐久性を設計することも重要な課題であり、特にタイ分子に注目した構造制御と、そのための分子構造設計を中心に具体例を挙げなら現状と将来の課題を説明する。
 最後に高分子などの劣化の極初期を捉えることが出来るケミルミネッセンス法が注目を浴びているが、その原理から各種産業分野での応用、高分子の劣化度評価、寿命予測への応用などについて解説する。

  1. 高分子製品の長もち化に向けた基本的な考え方
    1. 化石原料の有効活用
    2. プラごみ・海洋プラ問題
    3. 炭素循環型社会に向けて
  2. 高分子のライフステージの科学
    1. ライフステージと劣化要因
    2. リサイクル技術と劣化
  3. 高分子製品の劣化度評価
    1. サービス安定性とプロセス安定性
    2. 高分子の劣化要因
      • 放射線
      • 機械的外力
      • 電気 等
    3. 各種劣化試験法
    4. 高分子の劣化度評価法
    5. 高分子の寿命予測
    6. 高分子の長もち化の取り組み (安定剤)
  4. 材料の機械的耐久性向上の分子設計
    1. 固体状態でのタイ分子の役割
    2. タイ分子と高次構造との関係
    3. 結晶構造、タイ分子への分子構造の影響
    4. 高性能化と促進評価法
      • パイプ
      • 大型ブロー用HDPE 等
  5. 高分子材料の化学発光 (ケミルミネッセンス)
    1. 化学発光の原理
    2. 各種分野への応用
      • 食品
      • 生化学
      • 医学
      • その他
    3. 高分子材料の劣化評価法としての化学発光
      • 熱酸化劣化
      • 光酸化劣化
      • 機械的劣化
      • 熱剪断劣化
      • 電気的劣化
    4. 高分子製品の寿命予測への応用
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/28 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/8/28 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/8/29 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/8/29 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/8/29 高分子材料の誘電・絶縁特性の基礎、絶縁劣化・破壊メカニズムとその対策 オンライン
2025/8/29 腐食 (コロージョン)、エロージョン、キャビテーションなどによる施設や部材の損傷トラブルとその対応 東京都 会場・オンライン
2025/8/29 シリコーン製品の基礎と用途・取り扱いのポイント オンライン
2025/8/29 ポリマーブレンド・アロイの基礎と評価方法 オンライン
2025/8/29 セルロースナノファイバーの複合化技術と計算科学を用いた構造解析 オンライン
2025/9/2 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/9/3 可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題 オンライン
2025/9/4 プラスチック、フィルム分野における「伸長流動」の考え方、その測定法と応用 オンライン
2025/9/5 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン
2025/9/8 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析 オンライン
2025/9/8 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/9/8 高分子複合材料の力学特性評価と耐衝撃性改善 オンライン
2025/9/9 二酸化炭素を原料とする有用有機化合物製造技術の研究開発動向と展望 オンライン
2025/9/9 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/9/9 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/12 ポリマーの高屈折率化技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/30 AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発