技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療製品 (Adavanced Therapy Medicinal Products) GMPに関する欧州規制当局の査察ポイント

再生医療製品 (Adavanced Therapy Medicinal Products) GMPに関する欧州規制当局の査察ポイント

~スウェーデン当局監修による査察ガイド~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、 ATMP のGMPガイドライン (EudraLex Vol.4, Part IV) に関するスウェーデン当局の解釈と査察時でのチェックポイントに関するガイダンスについて解説いたします。
また、2021年4月19日付にてEMAより発行されたATMP治験薬製造施設に対するGMP違反のNon-Compliance Reportについても紹介いたします。

開催日

  • 2021年7月30日(金) 10時00分 16時00分

修得知識

  • ATMPに関する欧州GMP (EudraLex Vol.4, Part IV) の基礎知識
  • ATMPに関する欧州法規則の背景
  • スウェーデンGMP査察官の着目ポイント
  • ATMP製造施設に対する欧州規制当局によるGMP査察の視点
  • 欧州規制当局によるGMP査察時のチェックポイントの傾向

プログラム

 再生医療製品 (Adavanced Therapy Medicinal Products) に関する欧州の製造管理や品質管理についてはEudraLex Vol.4 GMPガイドラインのPart IVとして制定され、ATMP製造施設に於ける品質保証の要件や関連する書類化等について規定されています。Part IVの前文には、GMPの遵守は販売承認を求める全ての医薬品に対する承認許可の付与条件であると同時に、臨床治験に使用される製品の製造業者に対しても同様にGMPの遵守が求められると規定されており、治験薬段階でも製造施設は欧州規制当局による査察対象となっています。従って、欧州に特異的な制度である“病院使用の例外 (Hospital Exemption) “としてDirective 2001/83/ECの規定下で患者に投与される再生医療製品についても、販売承認されたATMPの製造に関する品質保証と同等の管理条件下で製造されなければならないとされており、最終製品のみならず出発材料等を取扱う病院施設に対してもEudra GMP遵守の対象として規制がなされています。
 Part IVではEU GMP制度の特徴であるQualified Personの役割に加えて、承認済ATMP製品と治験用ATMP製品とを区別して遵守要件を規定している条文や遺伝子改変生物 (Genetically Modified Organisms) の取扱、自動化装置による製造での要件、病院等で実施する種々の作業による製品の再構成 (reconstitution) への対応など、日本の再生医療等製品GMP (GCTP) には規定がない特徴的な条文もあり、日本よりも詳細で厳しい内容となっていることからEU規制当局による査察に向けては特別の配慮や準備が必要となります。
 本セミナーでは、スウェーデン政府のイノベーションシステム庁 (Vinnova) が中心となってスウェーデン政府内で立ち上げられた、戦略的イノベーションプログラム (Swelife) のなかのATMPプロジェクト (Swelife-ATMP) の内部プロジェクトであるCenter for Advanced Medical Products (CAMP) により策定された、ATMPのGMPガイドライン (EudraLex Vol.4, Part IV) に関するスウェーデン当局の解釈と査察時でのチェックポイントに関するガイダンスについて紹介するとともに、EudraLex Vol.4, Part IVの規定内容と遵守状況について査察時に確認される書類等について解説します。
 このガイダンスの最終版はスウェーデン医薬品局のMedical Product Agency (MPA) によって監修されており、スウェーデン規制当局はこれまでに欧州圏内でのGMP査察問題に主導的役割を果たすとともにPIC/S内でも重要なポジションにて活動していること、さらにはPIC/Sが発行してきた種々のガイダンス関連文書である査察官用ガイダンス (Recommendation) や査察官用覚書 (AIDE-MEMOIRES) の作成に深く関与してきたことなどから、このガイダンスはPIC/Sが現在検討中とされる再生医療製品 (ATMP) に関するAIDE-MEMOIRESの内容に大きなインパクトを与えることが予想されます。従って、本セミナーにてEU査察当局としてのスウェーデン当局の査察時の視点について理解することで将来の欧州規制当局によるATMP製造所査察に向けた準備ができるだけでなく、PIC/S加盟国である日本当局による査察への対応も可能となります。

  1. 医薬品品質システム (PQS)
    • 有効性の証明
    • 職員の訓練
    • 一貫性のある生産と規格に適合する製品の保証
    • ATMP、出発物質、重要原材料のトレーサビリティに関するシステム
    • 全ての製品の品質特性、重要なプロセスパラメータのチェックと傾向分析の保証
  2. リスクベースアプローチ
    • 患者、環境、ヒトの健康に対するリスク要因の特定及びATMPに対するリスク評価
    • リスク分析の結果に基づく管理/回避措置の特定
    • 承認済ATMPに関するリスクベースアプローチ (販売承認書記載事項)
    • 治験用ATMPに関するリスク評価
  3. 施設
    • Qualification (適格性確認) と環境モニタリング
    • 多品目製造施設のリスク評価
    • 異なるバッチ/製品の同時製造のリスク評価
    • ISO 14644-1、ISO 14698-1、cGMP Annex 1への適合
  4. 設備
    • 設備、機器への要求事項 (オープン設備と閉鎖系設備)
    • 構成、検査、チェック
    • 生産エリア内での機器等の移動ポリシー
  5. ドキュメンテーション
    • 事故による損失または損傷、および不正な操作からデータを保護する対策
    • Good Documentation Practice, ALCOA
    • 規格と指図の定期的な再評価および更新
    • ラベル化の要件
    • 施設と設備のqualification (適格性確認)
    • 製造プロセスのバリデーション
    • ドネーションから最終製品までのトレーサビリティ
    • ドナー識別コードまたはドナーの識別を許可する情報
    • 活性物質の識別情報
    • ドナー動物の識別データ
  6. 出発物質と原料
    • 抗菌剤使用の留意点
    • 研究グレードの原材料使用のリスク評価
    • 重要原材料 (CMA) の決定
    • 原材料の管理戦略
    • サプライヤー適格性評価と合意文書
    • サプライヤーによるリコールへの対応
    • 指令2004/EC/23または指令2002/98/ECへの準拠
    • 試験結果なしでリリースされた出発物質の使用
    • 出発物質製造のGMP保証 (プラスミド、遺伝子ベクター)
    • 異種細胞/組織の使用による追加リスク
    • ドナー動物の健康に悪影響を及ぼす要因への対策
  7. シードロットとセルバンクシステム
    • 細胞シードと細胞バンクの取扱い
    • コンポーネントを含むマスターシード/セルバンクのトレーサビリティ
    • 取り違えや交差汚染の防止策
    • 在庫記録 (保管記録とモニタリング)
  8. 生産
    • 逸脱処理 (原因究明と出荷妥当性)
    • ラベル管理と表示内容
    • 洗浄、除染の適切性確認
    • 汚染リスクの特定と回避策の有効性
    • 管理戦略の有効性
    • アクシデント時の対応策
    • 手術室で製造されたATMP
    • 滅菌プロセスのバリデーション
    • プロセスシュミレーションテスト (PST)
    • 重要品質パラメータのモニタリング
    • 一次包材の適切性
    • 治験用ATMPのラベル化
    • 最終製品の保管 (検疫、隔離)
    • 拒絶品、回収品の取扱 (再加工)
  9. 稼働適格性確認とバリデーション
    • 施設の適合性 (ISO 14644-1、ISO 14644-2)
    • コンピュータ化システムバリデーション
    • URSの設定と妥当性
    • DQ/IQ/OQ
    • クリーニングバリデーション (治験用ATMPの洗浄法)
    • プロセスバリデーション (代替材料でのバリデーション)
    • 分析法バリデーション (治験用ATMPの分析法)
    • 輸送バリデーション
  10. QPとバッチリリース
    • QPの資格適格性
    • QPの業務分掌
    • (EU圏以外の) 第三国で製造または試験されたATMP
    • バッチ宣誓 (証明) とリリース
    • 分散製造に於けるバッチ宣誓とリリース (逸脱処理)
    • OOSバッチの処理 (管轄規制当局への報告)
    • 医師によるOOSバッチの受入
  11. 品質管理
    • リファレンス (参考品) サンプルと保存品サンプル
    • サンプリングプラン
    • 工程内試験 (IPC)
    • 記録化
    • 安定性試験
  12. 外部委託活動
    • 受託業者のGMP適合性
    • 受託業者との契約 (品質欠陥時の責任とトレーサビリティ)
    • 委託者の義務と受託者の義務
  13. 品質の欠陥と製品リコール
    • 苦情処理や欠陥管理のシステム
    • 原因調査システムとCAPAシステム (有効性)
    • 規制当局への連絡
    • 治験用ATMPの盲検性解除システム
    • リコール時のアクションプラン (リコールのモック、在庫記録)
  14. GMOで構成されるATMPに対する環境管理対策
    • 環境に対する製品のリスク評価と低減対策
    • ウイルスベクターの取扱
    • GMOエリアから非GMOエリアへの移動
    • 環境放出時での緊急対応プラン
  15. バッチリリース後の製品再構成
    • 製品再構成の活動とは?
    • 再構成手順のバリデート (承認済ATMP)
  16. ATMPの自動生産
    • 自動化機器の適格性検証
    • 自動化機器の業者の義務
    • 自動化機器のメンテナンス (校正プログラム)
    • 無菌操作のバリデーション
    • QPによるバッチ宣誓 (証明)
  17. 職員
    • 教育訓練のチェックリスト
    • GMO (遺伝子修飾生物) を取扱う職員
    • 清掃及びメンテナンス作業担当者
    • ワクチン接種
    • 質疑応答

講師

  • 立石 伸男
    ノビオ コンサルティング合同会社
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2021/8/5 医薬品品質システムコース (5日間) オンライン
2021/8/6 医療・ヘルスケア分野参入に向けた新規事業・研究開発テーマ企画応援 全2日間セミナー オンライン
2021/8/6 医療・ヘルスケア分野参入に向けた新規事業・研究開発テーマ企画の心得と戦略 オンライン
2021/8/19 品質リスクマネジメントコース オンライン
2021/8/20 サイトQA員に求められる監査能力 オンライン
2021/8/20 スプレッドシートのバリデーションと指摘事例及びその対応法 オンライン
2021/8/23 医薬品、医療機器工場における生体由来物混入の実際と管理・防止対策 オンライン
2021/8/23 再生医療用機能性高分子足場材料の最新動向 オンライン
2021/8/24 再生医療等製品/細胞加工物におけるGCTP省令の要求事項と申請上の留意点及びPMDAの査察対応 東京都 会場・オンライン
2021/8/24 生体親和性材料の表面設計と評価・分析法 オンライン
2021/8/26 クリーンルームにおけるゴミ・異物の見える化と静電気対策 オンライン
2021/8/26 データインテグリティ コース オンライン
2021/8/27 GMP製造指図記録書の作成と製造記録の記入 (どこまで記載するか、どうレビューするか) 入門講座 オンライン
2021/8/27 GMP対応工場の設備・機器における維持管理・保守点検と設備バリデーションの実際 オンライン
2021/8/27 改正GMP省令をふまえた中小規模企業のサイトQA業務と組織体制作り オンライン
2021/8/27 バイオ医薬品開発・製造における3極GMP要件への対応・GMP管理 オンライン
2021/8/27 再生医療に役立つ足場材料研究開発の最前線 オンライン
2021/8/30 細胞培養技術の基礎から細胞シート工学を基盤とする再生医療への応用研究の現状と将来展望 オンライン
2021/8/30 洗浄バリデーションに関する基準をどう決めるか? どう評価するか? オンライン
2021/8/31 アカデミア・創薬ベンチャーとの提携、共同研究開発の留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/10/31 細胞培養加工施設の構築と運営管理の省力・省コスト化
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2017/8/29 洗浄バリデーション実施・サンプリング妥当性とDHT・CHT/残留許容値の設定
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/17 ICH QトリオとQ11導入・実践・継続への取組み
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2012/9/27 各国GMP要求の徹底比較・適合方法と査察対応
2012/6/20 3極GMPに対応した設備適格性評価と保守・点検管理
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 3極要求を反映したGMP-SOP全集